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文学フリマ「ウェブカタログ」活用のススメ&ピンクの詩集



さすが文学フリマ

初出店となる「文学フリマ」。正式名称は「文学フリマ東京38」と言いますが、文学フリマの公式ウェブサイトには膨大な情報が掲載されています。運営の方針、出店者のルール、参加者のルール(例:コスプレ禁止)、それらを定めた背景・理由などを、丁寧に書いて載せてある点が素晴らしいと思います。

さすがは、文学フリマ。正しく文学的だと思います。レトリックを駆使するといった、カギカッコ付の「文学的」ではなく、意図することを読者に対して文字を使って丁寧に伝えている点において。

サイトには、過去に地方開催されたものの継続開催されずにいる、ある都市の文学フリマについて、開催→継続開催なしとなった経緯が掲載されています。真摯な態度です。

ウェブカタログは要チェックや!

さて、私も出店する「文学フリマ東京38」当日=2024年5月19日(日)=が刻一刻と近づいてきました。

公式ウェブサイトには、ウェブカタログというものがあります。千組を超える出店者がいるため、会場に行って、適当に流して(回遊して)、面白そうなブースに立ち寄る、という方法「だけ」に頼ると、きっと後から誰かのX投稿等を見て、あ!こんな本があったのか!え?うっそ?こんなジャンルのZINEが売られていたの?と驚くやら悔やむやらということになりかねません。

過去に7回くらい参加者=客として来場したことのある私としては、事前にウェブカタログ(私ことノスタルジー鈴木のものを含む!)をチェックしておくことをお勧めします。

第一展示場【W-21】ノスタルジー鈴木のウェブカタログ


このウェブカタログをチェックして、もし、一瞬でも気になったら、すかさず「気になるボタン」を押してください!そうすると、私に(誰が押してくれたかまではわからないのですが)何人が押したかが知らされ、それを見て当日に向けて「やる気」(という頼りないもの。存在するかどうかもわからないもの)を醸成していくのです。

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ピンクの詩集~歌いたい歌があるかどうかなんて問題じゃないぜ~

それはともかく、当日販売するブックの内の1つは、詩集「歌いたい歌があるかどうかなんて問題じゃないぜ」です。通称「ピンクの詩集」の目次は、こんな感じです。

出所:詩集『歌いたい歌があるかどうかなんて問題じゃないぜ』


この詩集のウェブカタログです。

詩集の表紙イメージ。
渦になっている文字列を眺めていると、
何やらこの詩集を買いたくはなりませんか?

イエモンと柴崎友香の影響を受けて

当詩集のタイトル「歌いたい歌があるかどうかなんて問題じゃないぜ」は、2004年9月11日に六本木BackStageで開催されたMusselDocking初ライヴ「Mussel Show #1」のタイトルでもあり、THE YELLOW MONKEY の「JAM」の歌詞と、柴崎友香氏の小説『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』からインスピレーションを得ています。

以下、詩集に掲載されている脚注より引用します。

THE YELLOW MONKEY 「JAM」

THE YELLOW MONKEY 「JAM」
1996年に発表されたこの歌の主人公は、欲しいものがあまり売っていないので、好きな歌を歌うのだ、という意味のことを語る、それは素晴らしいことだ。だが、もし、歌いたい歌がなかったらどうする?私だったら、自分でつくるはずだ。自分が歌いたい歌を。
2024年3月15日に「亀戸IN THE AIR」で行われた「Mussel Show #38 マスド、ハタチになるってよ」では、福田十二指腸が突如「JAM」の冒頭を一節を歌うという一幕があった。

『歌いたい歌があるかどうかなんて問題じゃないぜ』(脚注)より

柴崎友香『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』

柴崎友香『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』
『文藝』2000年夏号に掲載された後、2001年に河出書房新社より発売された。つまり、前世紀最後の夏に世に出て、書籍として刊行されたのは今世紀初年だったわけだ。あれから四半世紀近くが経過している。この先、私はどんな歌(グンソ)を歌うのだろう?

『歌いたい歌があるかどうかなんて問題じゃないぜ』(脚注)より

5月19日(日)東京流通センターで待っています!


第一展示場の左奥、角の近くの【W-21】にいるので、遠目から眺めるもよし、勇気をふりしぼってふるえながら声をかけていただくもよし!


会いに来て! I NEED YOU !

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執筆日 2024年5月7日
公開日 同上

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