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絵を描く人は皆絵描きか

表題の問いに対し、あなたはどのように答えるだろうか。

これに対する回答は、「絵描き」という言葉をどのように定義するかによって変わってくるだろう。単純に「絵を描く人」と定義すれば、「絵を描く人は皆絵描き」と言えるし、例えば「絵を描くことでなんらかの対価をもらっている人」と定義すれば、その回答は否となる。


ここ最近、この問いについてどのように答えるかを考えていた。現時点で私は、「そうではない」と回答する。

「絵描き」と「ただ絵を描く人」を分けるものは、「プロフェッショナリズム」だと思う。プロフェッショナリズムをどのように定義するかはまた難しい問題だが、顕在的、あるいは潜在的な顧客のリクエストにきちんと応えられるかというのは1つ重要なポイントだと私は考えている。自身の技術がそのレベルに到達していれば「絵描き」と言えるだろうし、そうでなければそれを名乗るのは“おこがましい”だろう。それはプロ意識を持って絵を描いている人に対して、失礼ですらあると思う。

そのように考える背景には、「絵描き」という言葉が持つ“重み”がある。そこには“何か特別なこと”ができるというニュアンスが潜んでいるように感じられる。よって、仮に「絵を描く人が皆絵描きである」とするならば、「絵描き」という言葉が持つ重みは失われてしまうのではないだろうか。

「絵描き」というのは職業性を帯びた言葉だから、それを名乗るにあたってそれなりのプロ意識が求められるはずだ。だから上記の私の認識は、一般的なものからそう遠くはないのではないかと思料する。


「日本はバレエは踊りたい人が踊るが、ロシアは踊るべき人が踊る」という主旨の発言をした有名なバレエダンサーがいるという話を聞いた。バレエの本場ロシアでは、選ばれた人しかバレエを踊ることができないということであろう。日本はある意味では“誰でも踊れる”故に、バレエ人口がかなり多い国であるらしい。


さて、フレグランスの世界はどうであろうか。「調香するべき人が調香している」場所に、日本はなっているだろうか。調香師を名乗りながらも、プロフェッショナリズムが欠落している人が多くなってきてはいないだろうか。

日本において、「ちょっと勉強すれば誰でも調香師になれる」という風潮があるように感じており、ここ最近少々気になっていた。門戸を広げることは悪いことではないのかもしれないが、それによって“調香師の品格”が下がるようでは、本末転倒だと思料する。


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