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接客っていいな

この週末は新宿ルミネ1のイデーでのポップアップにて店頭接客をした。

久しぶりの大きな館の店頭だったような気がした。いつぶりだろう。実は今年に入って初めてかもしれない。

土曜日は10時からインスタライブを行い(アーカイブはこちら。なんだか再生回数が伸びていてびっくり…!)、お昼から夕方まで店頭にいた。いつもよりかは短い時間だったにもかかわらず途中ですぐに足が痛くなってしまったのは、“店頭接客筋”が衰えている証拠だろう。

前回のnoteにも書いたが、アシスタントが退職の意向を示したことで私はひどく落ち込んでいた。そんな中元気に笑顔でインスタライブができるのか、正直不安だったが、いざカメラが回るとなんとか口角を上げることができた(と思う。それについては上記のアーカイブ動画で確認していただきたい)。私だってやらなければならないときはちゃんとできるのだ。


ゴールデンウィーク初日の土曜日、新宿の商業施設は多くの人で賑わっていた。一般的な商業施設施設は2時から4時あたりが一番人の流れが多くなるが、新宿ルミネ1は3時前後に一度人が少なくなる時間帯があった。きっとみんなどこかでお茶でもしているのだろう。これがこの館の特徴なのか、ゴールデンウィークに限ったことなのかはよくわからないが、不思議な人の流れだと感じた。

人が多いからといって立ち止まって見てくれる人が多いとは限らないことは経験上よく知っていた。それに加えて今までポップアップをしてきた館に比べても客層は若く、どのくらいの方が興味を持ってくれるかは正直不安だった。

店頭接客開始早々に友人が来てくれた。以前購入したハンドクリームがよかったから、同じ香りの香水も買いたい、とのことだった。

そこからも人が絶えなかった。目掛けてきてくれる方やたまたま通りかかった人、多くの方に接客をすることができた。

嬉しい言葉もいくつかあった。すでにçanomaの香りを使ってくれている若い男性に、今まで他にどんな香水を使ってきたのかを尋ねると、「実は、çanomaしか使ったことがないんです」という回答が返ってきた。たまたま通りかかってお香を買ってくれたお兄さんが、一度帰ったのちに「香水もそのうち買いたいからちょっと教えてください」と戻ってきてくれた。

日曜日は訪日外国人のお客さんが多かった。彼ら彼女らに香りを紹介すると、皆一様に「2-23 胡蝶がいい!」といって、円安の効果からか、旅の高揚感からか、即決で購入してくれた。皆笑顔が素敵だった。

落ち込んでいたタイミングだったこともあり、そんなお客さんとの触れ合いが胸に沁みた。


ポップアップにはどこまで“合理性”があるのだろう。店頭接客だけでなく、準備や撤収も大変だし、それに見合った売上が立つ見込みは必ずしもない。場合によっては、館側に空いたスペースの活用や販売応援の部分で“いいように使われている”と感じることもなくはない。

ただ、そうだとしてもお客さんが来てくれて喜んでくれる限りにおいては、私はポップアップを継続したいと思う。もちろん、すべてのポップアップに参加することは現実的ではないが、結局のところ今まであちこちでポップアップをやってよくわかったのは、「やってみないとその価値があるのかわからない」ということだった。すごく期待していったポップアップで肩透かしにあったことも、逆に正直出展を承諾したことを少し後悔しながら出たポップアップに思わぬ価値があったこともある。まさに“Don't judge a book by its cover”、本を表紙で判断してはいけない。本は、読まなければならないのだ。

そして何よりも、店頭接客は大変なことや嫌なこともないわけではないが、基本的にはとても楽しい。普段なかなか見ることができない、çanomaを実際に使ってくれている人の顔を見ることができるし、ポジティブな言葉をもらうことも多い。


そんなこんなで、少し元気が出た私は、またちゃんと前を向いてゆっくりだけど歩けそうだ。背中に背負う荷物は前よりも幾分重くはなりそうだが、この重さならなんとかなりそう。

さぁ、歩かなきゃ。足を前に出して、一歩ずつ。


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