Yuta Watanabe

フレグランスブランドçanoma(サノマ)クリエーター。 辛より甘、冬より夏、犬より猫…

Yuta Watanabe

フレグランスブランドçanoma(サノマ)クリエーター。 辛より甘、冬より夏、犬より猫が好き。 https://canoma-parfum.com/ https://www.instagram.com/canoma_parfum/?hl=ja

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言葉の刃物

もう25年以上も前のことだが、今でも折に触れて思い出される出来事がある。それは私の人生における「後悔」の一番最初の記憶であり、また今までで一番頻繁に思い返された事…

Yuta Watanabe
10か月前
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結局2回目の機内食は食べられました。

飛行機の中で目が覚めた時、時計の針は4時半少し前をさしていた。 羽田からフランクフルトに向かう便は12時過ぎに離陸したはず。私はどういうわけか眠くて仕方がなく、搭…

Yuta Watanabe
9時間前
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パリの面影

この記事がもし投稿されているのなら、私は無事にパリ、あるいはフランクフルトに着いたことになる。 羽田空港に向かうバスの中でこの記事を書き始めた。できれば飛行機に…

Yuta Watanabe
1日前
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親孝行子視点

今年は「母の日」という言葉を見るのが辛かった。 昨年3月26日に母は旅立った。去年の母の日、私はどのような気持ちで過ごしていたのか、正直よく覚えていない。あの頃は…

Yuta Watanabe
2日前
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採用って、難しい

2週間ほど前に告知したアシスタント募集だが、思いがけず多くの方に応募いただいている。 思い返してみると、このようにきちんと募集をして候補の中から採用者を選抜する…

Yuta Watanabe
3日前
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5年目最初の投稿は書くことが思いつかずにお茶を濁しました。

さて、昨日の投稿の通り、note連続投稿4年を達成した。この記事はnote5年目の最初のものとなる。 そんな記念すべき日なのだが、全くもって書くことが浮かばない。困った。…

Yuta Watanabe
4日前
56

noteをはじめて4年になりました。毎日投稿しました。誰か褒めてください。

香水ブランドをローンチする前のこと。知り合いから「お試しでクラウドファンディングをやってみないか?」と勧められた。その知り合いの友人が、航空会社のANAの新規事業…

Yuta Watanabe
5日前
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マスがブランドを駆逐する

私が住んでいるエリアは一般的には“おしゃれ”と形容される。そして、“おしゃれ”と形容されるエリアには美味しい飲食店が多数あると思われがちである。実際に、「美味し…

Yuta Watanabe
6日前
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ある朝のこと

ある朝のこと。 目覚ましでいつも通り4時半過ぎに起こされた。前の晩は早く布団に潜ったにも関わらず、寝起きはあまりよくない。頭の中がくしゃっとしていた。 窓の外に…

Yuta Watanabe
7日前
37

思いっきり身体を動かせる場所、少なくない?

何をもって「ヘルシー」というかは人それぞれだろうが、私は自称「ヘルシーな人」である。いわゆる「飲む・打つ・買う」のどれもやらないし、タバコやドラッグも経験すらな…

Yuta Watanabe
8日前
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地図がない

都会では引き続き自殺する若者が増えているのだろうか。以前に比べると若者の自殺に関するニュースは減ったような気がするが、それは自殺が実際に減少しているからか、それ…

Yuta Watanabe
9日前
37

ヒゲの功罪

ヒゲを伸ばしてちょうど1年が経過した。こんなに伸ばしたのは生まれてはじめてだ。 きっかけはとあるきれいなお姉さんに「ヒゲ伸ばしてみたら?」といわれたことだった。…

Yuta Watanabe
10日前
38

「好き嫌い」と「良し悪し」

「BL小説における“良し悪し”というのは、どのように判断されるとお考えでしょうか?」 私はとある方にそんな質問をしていた。その方はその質問に一応の回答をした上で、…

Yuta Watanabe
11日前
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ネタは落ちている、はず

あと1週間でnoteの毎日投稿を開始して丸4年となる。毎回それなりの質と量の文章を書くことを、私なりに心がけてきた。もちろん全ての記事においてそれができたとは全く思わ…

Yuta Watanabe
12日前
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駅の裏側

駅には表と裏がある、とふと思った。 大阪での用事を終え、17時の新幹線で名古屋に向かった。寒い雨の大阪をあちこち回ったからだろうか、ひどく疲れていたようで、50分ほ…

Yuta Watanabe
13日前
24

ハッとさせられたこと

それは不思議な食事会だった。 私がハマっているとある媒体でほぼ毎日のようにお顔を拝見している方と飲みに行くことになった。その人はいつも画面越しに見ている通りの朗…

Yuta Watanabe
2週間前
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言葉の刃物

言葉の刃物

もう25年以上も前のことだが、今でも折に触れて思い出される出来事がある。それは私の人生における「後悔」の一番最初の記憶であり、また今までで一番頻繁に思い返された事でもある。

その一方で、私はこの出来事について今まで誰かに語ったことは一度もないし、3年以上毎日書き続けているこのnoteでもそれについて触れてこなかった。なぜそうしなかったのかと問われると、ひとつはそれが他人にとっては取るに足らない出

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結局2回目の機内食は食べられました。

結局2回目の機内食は食べられました。

飛行機の中で目が覚めた時、時計の針は4時半少し前をさしていた。

羽田からフランクフルトに向かう便は12時過ぎに離陸したはず。私はどういうわけか眠くて仕方がなく、搭乗後すぐに寝てしまった。離陸時にほんの一瞬目が覚めたが、またすぐに眠りの世界に呼び戻された。

保安検査場を通過後、飛行機に乗る前に搭乗ゲートとは反対側に位置するフードコートに向かった。どうしてもつけ麺が食べたくなったのだ。ドロっとした

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パリの面影

パリの面影

この記事がもし投稿されているのなら、私は無事にパリ、あるいはフランクフルトに着いたことになる。

羽田空港に向かうバスの中でこの記事を書き始めた。できれば飛行機に乗る前に書き上げたいところだが、間に合うだろうか。

お昼頃出るルフトハンザ航空のフランクフルト経由便でパリへと向かう。トランジットがタイトだが、早速フランクフルトまでの飛行機の遅れが発表された。どうなることやら。

パリに向かうのは今年

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親孝行子視点

親孝行子視点

今年は「母の日」という言葉を見るのが辛かった。

昨年3月26日に母は旅立った。去年の母の日、私はどのような気持ちで過ごしていたのか、正直よく覚えていない。あの頃は毎日ひっそりと涙していたはずだから、「母の日」なんて言葉は、間違いなく胸に突き刺さっていたはずだ。あるいは、まだ「母の不在」をうまく飲み込めていなかったのかもしれない。

きっとそうだ。私はその時、「母の不在」を思い出しては涙していた。

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採用って、難しい

採用って、難しい

2週間ほど前に告知したアシスタント募集だが、思いがけず多くの方に応募いただいている。

思い返してみると、このようにきちんと募集をして候補の中から採用者を選抜するというのは私にとってはじめての経験だ。サラリーマンをしていた時も採用面接をしたこと自体はあったが、そもそも候補者がひとりであったり、採用に対してほぼ権限を持たないような状況ばかりだったのだ。

このような形で採用活動を行ってみて、予想に反

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5年目最初の投稿は書くことが思いつかずにお茶を濁しました。

5年目最初の投稿は書くことが思いつかずにお茶を濁しました。

さて、昨日の投稿の通り、note連続投稿4年を達成した。この記事はnote5年目の最初のものとなる。

そんな記念すべき日なのだが、全くもって書くことが浮かばない。困った。大変困った。

毎日、あるいはそれに近い頻度で創作したものを公開している人はどのようにしているのだろうか、といつも不思議に思う。どうやったら面白いコンテンツを長期にわたって作ることができるのだろう。

いつも見ているウェブ漫画が

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noteをはじめて4年になりました。毎日投稿しました。誰か褒めてください。

noteをはじめて4年になりました。毎日投稿しました。誰か褒めてください。

香水ブランドをローンチする前のこと。知り合いから「お試しでクラウドファンディングをやってみないか?」と勧められた。その知り合いの友人が、航空会社のANAの新規事業であったクラウドファンディングの運営に携わっていて、案件を探している、とのことだった。

香りはオンラインでは伝わないから、クラウドファンディングとすこぶる相性が悪いと思ってはいたものの、当時の私には時間だけはたくさんあったので、ものは試

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マスがブランドを駆逐する

マスがブランドを駆逐する

私が住んでいるエリアは一般的には“おしゃれ”と形容される。そして、“おしゃれ”と形容されるエリアには美味しい飲食店が多数あると思われがちである。実際に、「美味しいお店、近所にたくさんあるんでしょ、羨ましいなぁ」とよく言われる。

このあたりに引っ越してきてあと数ヶ月で3年になる。この間に近所のあちらこちらの飲食店に足を運んでみたが、「美味しい、再訪したい!」というお店は限られる。よって、定期的に新

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ある朝のこと

ある朝のこと

ある朝のこと。

目覚ましでいつも通り4時半過ぎに起こされた。前の晩は早く布団に潜ったにも関わらず、寝起きはあまりよくない。頭の中がくしゃっとしていた。

窓の外に少し目をやるだけで、今にも降り出しそうなことがわかる空気感だった。天気予報を確認すると、午前中から雨が降るとのことだった。

それは前半がのんびり仕事、後半が完全な休みになった四連休が終わった朝だった。夜寝る前にひとつのめんどくさい知ら

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思いっきり身体を動かせる場所、少なくない?

思いっきり身体を動かせる場所、少なくない?

何をもって「ヘルシー」というかは人それぞれだろうが、私は自称「ヘルシーな人」である。いわゆる「飲む・打つ・買う」のどれもやらないし、タバコやドラッグも経験すらない。そういうものにあまり興味がないようだ。

もちろんストレスはそれなりに溜まるので、上記以外のことで発散することになる。私の場合は運動。元々陸上部だったこともあり、走ることがそれに該当する。軽い運動程度だと満足できないことが最近よくわかっ

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地図がない

地図がない

都会では引き続き自殺する若者が増えているのだろうか。以前に比べると若者の自殺に関するニュースは減ったような気がするが、それは自殺が実際に減少しているからか、それとももはや自殺なんて当たり前になってしまったからか、どちらなのだろう。

それはさておき、私は街からとあるものが姿を消していることにふと気づいた。

地図がないのだ。

横浜の「新治市民の森」までトレイルランニングをしにいった。そこまでハー

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ヒゲの功罪

ヒゲの功罪

ヒゲを伸ばしてちょうど1年が経過した。こんなに伸ばしたのは生まれてはじめてだ。

きっかけはとあるきれいなお姉さんに「ヒゲ伸ばしてみたら?」といわれたことだった。きれいなお姉さんにいわれたことは断ってはいけない。その日から私のヒゲは増殖の一途を辿ることとなった。

私のヒゲは一般的な日本人男性と比べても生える面積、ヒゲのボリューム、長さ、どの側面を切り取っても優っていた。頬のもみあげすぐ横に一部あ

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「好き嫌い」と「良し悪し」

「好き嫌い」と「良し悪し」

「BL小説における“良し悪し”というのは、どのように判断されるとお考えでしょうか?」

私はとある方にそんな質問をしていた。その方はその質問に一応の回答をした上で、「逆になぜBL小説における“良し悪し”に興味があるのでしょうか?」と私に尋ねた。

私はBL小説そのものにはあまり興味がないが、「BL小説の“良し悪し”」には興味を抱く。それはそこに“良し悪し”に関する「普遍性」が垣間見えるかもしれない

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ネタは落ちている、はず

ネタは落ちている、はず

あと1週間でnoteの毎日投稿を開始して丸4年となる。毎回それなりの質と量の文章を書くことを、私なりに心がけてきた。もちろん全ての記事においてそれができたとは全く思わないが、ただ単に連続投稿をするのとは違った何かが得られていることを信じている。

連続投稿をするにあたっての一番のハードルはやはりネタ探しだ。ネタさえ見つかればあとは時間をかければある程度のボリューム及びクオリティは担保されるが、ネタ

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駅の裏側

駅の裏側

駅には表と裏がある、とふと思った。

大阪での用事を終え、17時の新幹線で名古屋に向かった。寒い雨の大阪をあちこち回ったからだろうか、ひどく疲れていたようで、50分ほどしかない道中のほとんどでかなり深い眠りに落ちていた。

名古屋で下車した際は大阪よりもさらに肌寒く感じた。プラットホームでは私と同じ感想を抱いた人々が「わ、寒い!」と口にしながら改札階に通じるエスカレーターまで足早に向かっていた。

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ハッとさせられたこと

ハッとさせられたこと

それは不思議な食事会だった。

私がハマっているとある媒体でほぼ毎日のようにお顔を拝見している方と飲みに行くことになった。その人はいつも画面越しに見ている通りの朗らかさとほんの少しのおとぼけを兼ね備えた、素敵な方だった。

それだけでも私にとっては十分に思いがけないことなのに、その上その方はその方で、なんと私のnoteを読んでくれているとのことだった。あと10日ほどで連続投稿を4年間継続したことに

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