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留学中に就活は進めるべき?帰ってからでも間に合う?メリット・デメリット挙げてみた!~デンマーク留学記#6~

こんにちは。Yutaです。
現在留学しているコペンハーゲン大学の授業も今月で終わりということで、「もうすぐ帰国だー!」という嬉しさ8割、就活が本格的に始まってしまうことの憂鬱2割で日々生きています。ちなみに、デンマークへの寂しさは全然ないです。別にデンマークが嫌いなわけではないけど。

僕は、4月中旬から就活を始め、5月になってサマーインターン選考の面接が始まりました。大人世代は「まだ就活は早くない?」と口をそろえて言いますが、最近の就活は「早く始めたもの勝ちだな」とつくづく思います。

業界の中には、5月・6月にサマーインターンの選考を締め切ってしまうような企業や、夏に本選考をおこなうような企業(外資系コンサルなど)もあります。

ただ、僕の周りの日本人留学生の中には「留学している間は楽しんで、帰ってから就活頑張る」と考えている人達もかなり多いです。留学は貴重な経験ですので、どちらを取るかは個人の価値観次第だと思います。

ですが、どちらにせよ、就活を有利に進めたいならば、サマーインターンには絶対に参加するべきです。明確な志望業界がない人にとっては、業界の仕事について知ることができる絶好の機会ですし、もし興味がある業界や企業があるならば、企業理解にも役立つ上、場合によってはインターン優遇によって、秋以降の選考を有利に進められます。

今回は、僕が経験したことや感じたこと、そして25卒で内定を決めた友人たちから聞いたことを中心に、留学中に就活を始めることのメリット・デメリットをそれぞれご紹介したいなと思います。これから留学を考えている方たちにとって役に立てば嬉しいです。

では、次の2つを前提にお話を進めていきますね。
①6月・7月に日本へ帰国する。
②ボストン・キャリアフォーラムやロンドン・キャリアフォーラムには参加しない(あるいは帰国後に参加する)。

メリット①:5,6月に行われる選考にも参加できる

先程もお話ししましたが、インターンのES(エントリシート)の応募を5月や6月に締め切る企業は、日系・外資に限らず多くあります。特に皆さんが名前を知っているような人気企業は、インターンの応募者数も多いため、ES・書類選考→1次面接→2次面接→3次面接のように、複数の選考を課している場合もあります。

1次面接の受験人数が多かったりすると、2次面接までのスパンが1ヶ月くらい空くこともあります。そうなると、企業側からすれば、ES・書類期限を早めに締め切らないと、サマーインターンまでに選考が間に合わないですよね。だから最初の選考を5月・6月に締め切っているのです。

「じゃあ留学している間にESだけささっと書けばいいかな」と思う方もいるかもしれませんが、そういうわけにもいきません。ESでよく聞かれる「ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)」や「自分の長所・短所」「挫折経験・成功経験」「インターンの志望動機・インターンで挑戦したいこと」などを書くためには、自己分析や企業分析が必要になります。(自己分析や企業分析のやり方はサイトにたくさん載ってるので調べてみてください。)

なので、ESを書く段階に入るまでにも結構な時間がかかります。そのため、全く何もせずに7月に帰国した場合、準備する時間が足らず、あまりクオリティが高くない状態で7月締切のESを提出せざるを得なくなるかもしれません。

メリット②:面接や説明会などは基本オンラインで受けられる

ES・書類選考を突破したら、次は面接が待っています。ESや書類自体も企業のマイページなどを通じて、web上で提出できる場合がほとんどなので、郵送する必要は基本的に無いと思います。

面接もオンラインで受けられる場合がほとんどです。もし対面での面接が課されている場合は、「現在留学していること」「インターン参加前には帰国できること」などをメールで伝えれば、オンライン面接に合わせてくれるなど、配慮してくれると思います。(不安だったら、ES通過時やESの提出前に企業に問い合わせてみるのが良いと思います。)

ただ、インターンの実施は「対面のみ」でおこなう企業も多いため、インターンの実施日程はよく確認した方が良いです。

メリット③:SPI対策に余裕が持てる

3つ目は、SPI対策についてです。SPIとは、よく「適性検査」という名前で、ES選考と同時、あるいはES選考後に実施されるテストです。数学や英語、国語など様々な分野から出題され、ある一定の正答率を取らないと落とされます。本選考に比べて、サマーインターン選考で適性検査を導入している企業の割合は少し下がりますが、少なくとも1回は夏のうちに受けることになるでしょう。ちなみに、適性検査もオンラインで受けられます。

頭がいい人の中には「数学とか英語は得意だから、SPI対策はいらないかな」と思っている人もいるかとは思いますが、あれ、けっこう難しいです。遅くとも、本選考が始まる来年3月までにできるようになっておけば問題はないですが、できたら5月・6月くらいに対策を始めて(全然できなくてもいいので)とりあえずサマーインターン選考が本格的に始まる7月・8月の前に1周終わらせておくと安心だと思います。まあ僕も今1周目の途中なので偉そうには言えないですが。

よく就活は受験に例えられますが、いわゆるサマーインターンの選考での適性検査や面接は、いわば模試のようなもの。(ちなみにサマーインターン自体はオープンキャンパスと言われています。)模試も何が出題されるか全く知らないで臨むよりは、どんな問題が出るのか・どんな出題方式なのか知っておいた方が良い点数出やすいでしょ?

またコンサルを受ける場合には、ケーススタディやフェルミ推定の対策も必要となります。特に外資コンサルは選考スケジュールがかなり早いので、僕の周りの就活猛者たちは、本選考解禁の1年前(2年生の3月頃)から対策してました。ちょっと引きますよね。正直、留学している間はそこまでガチで就活やらなくてもいいんじゃないかなーとは個人的に思いますが。

ちなみにSPIの対策本はAmazonで日本から取り寄せましたが、配送料めっちゃ高いので、あらかじめ1冊買って持ってくると良いですよ。

メリット④:留学の話題は面接官の話題を引きやすい

これは留学から帰国した後にも言える話かもしれませんが、特に留学中に面接を受けた場合、自己紹介などで「私は現在デンマークに交換留学中で~」みたいに話すと、興味を持って下さる面接官もいらっしゃいます。

あらかじめ質問する内容(ガクチカの深掘りや志望動機など)が決まっている面接では少ないですが、フランクな雰囲気の面接だと、面接官が「じゃあ今ってデンマークは朝なんだ!」とか「デンマークの気温って今どのくらいなの?」みたいに興味を持って下さるため、面接官の印象に残りやすいという点ではメリットかなと感じます。

ただ、面接官が興味をもって下さるがゆえ、ごくまれに「デンマーク留学」の方が深掘りされることがありました。僕はガクチカ(デンマーク留学とは直接的には関係ない内容)の深掘りを想定していたのに、「あ、そっち聞いてくんねや。」と思って、めっちゃ焦った経験が一度あります。(その時は初めの自己紹介の際に、デンマーク留学していることと、ガクチカを簡単に話していました。)

デメリット①:5,6月は試験&旅行でかなり忙しい

一方で、5,6月から就活を始めると、かなり忙しくなって遊ぶ時間が少なくなってしまうのがデメリットの1つです。国によって多少大学のスケジュールは異なるかもしれませんが、デンマークの大学は5月に授業が終わり、6月に期末レポート提出締切や期末試験があります。

日本の大学の期末レポートと違って、デンマークの大学では、1学期の授業の数は少ない分、1つの授業につき10~15ページ、授業によっては20ページ以上のレポートが課されます。そのため、レポートの構成を練って、関連論文を読んで、執筆して、、、とやっていくとかなりの時間がかかります。

また、「日本に帰国する前にヨーロッパを周っておきたい!」と考えている留学生もかなりいます(僕もそのうちの1人です)。日本からヨーロッパに行こうとすると非常に高い金額がかかるので、是非やり残したことが無いように最後に旅行は行くべきですが、スケジュール管理には注意が必要です。

6月にはサマーインターンが解禁され、企業説明会や選考が本格化してくるため、授業が無いからと言って、あまりにも多くの旅行の日程を入れすぎてしまうと、参加できなくなってしまいます。なので旅行は、多くて1週間に1回、特に企業が休みである土日に入れるのを個人的におススメします。

デメリット②:就活セミナーやイベントが朝早い

こちらは朝が強い人には全く問題ありませんが、就活セミナーや企業説明会などはデンマーク時間(日本より7時間遅い)だと大抵午前、早くて朝7時(日本時間:14時)に始まります。カメラONにしなくてはいけないものも多いので、日本の時間ではありえないような朝日の浴び方を自分だけしているのがたまにカメラに映ったりします。

ちなみに企業の面接はこちらが好きな時間(あるいは時間帯)を指定できるものが多いです。なのでデンマーク時間の10時半や11時くらいに受けられるため、そこまで朝早いというわけではないです。

デメリット③:周りの人たちの就活ペースが分からない

最後のデメリットは周りの存在です。日本の大学(特に文系学部)にいれば、ほとんどの大学生が同時期に就活を始めます。そのため、日常の中で友達と話すことで、周りが就活をどのくらいやっているのかなどのペースが容易につかめます。

一方、留学生は必ずしも全員が帰ってから就活を始めるかというとそういうわけでもありません。まだ学部2年生の人や、院進学を考えている人など様々です。さらに先程も言いましたが、「就活は帰国後から頑張る」と考えている人たちも一定数います。なので「周りがまだやってないから」と油断をしてしまいがちです。

とりあえず早めに就活のセミナーなどに参加して、「どんなスケジュール感で動けばいいのかな」とか「留学中にここまではやっておこうかな」など計画を立てておけば、「いざ帰ったら自分だけ取り残されてた」という心配はなくなるのかなと思います。

最後に:就活するなら留学前に用意すべきもの

最後に僕の経験談から、留学先で就活するなら留学前に用意しておいた方がいいものを紹介します。それは次の3つ。

①SPI(コンサル志望ならケーススタディ・フェルミ推定)対策の参考書
②就活用のスーツ
ESや履歴書に使う顔写真のデータ

①は先程取り上げたので割愛しますね。
②に関しては、スーツを送ろうとすると結構お金がかかったりするので、できれば留学する際に持ってきた方が良いです。こちらに届くまでに1週間から2週間ほどかかりますからね。意外と就活初めてすぐにスーツが必要になったりすることもありますよ。

僕もそのせいでデンマークでスーツを買うことになってしまいました。まあ入学式の際に買ったスーツが成人式の時にはなぜかきつくなっており、どっちみち買うことになっていたので良いのですが。

意外と忘れがちですが、一番大事なのは③です。就活の顔写真は、証明写真ボックスでも大丈夫だとは思いますが、印象は選考において当然大事になってくるので、理想としては、写真館などで撮ってもらった方が良いです。

デンマークにも証明写真ボックス自体はあるので、何とかはなります。ただ国によっては証明写真ボックスが無い場合もありますし、写真館やスタジオで撮ってもらおうとすると4~5万円かかることもあります。

日本の写真館で撮ってもらって、写真とその画像データを忘れずに留学先に持ってくれば完璧だと思います!

デンマークの証明写真ボックス。カード使えます。写真もプリントとデータ両方もらえます。

留学と就活の両方を悔いなくするために、できる準備はどんどんしていきましょう!

今回は普段とは違って、留学を考えている人向けの情報を発信してみました。ここまで読んで下さってありがとうございます。

ではまた!Tak for i dag!

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