見出し画像

🍥硫黄島唐辛子の燻製🍥



いわゆるコンプラ的に詳しくは言えないが、硫黄島へ行く機会に恵まれた。


「やべーけどうめーよ」と、キラーワードで島に自生する唐辛子情報を仕入れ、超辛党の私としては矢も盾もたまらずにジャングルへ分け入った。

硫黄島のジャングルに自生する唐辛子


幸運にも至るところに群生していて、500mlのペットボトルにぎっしりと収穫することが出来たのだが、ひと粒5mm〜15mmと小さい唐辛子なので、集めるのに半日を費やす大仕事となった。

一般的な鷹の爪と硫黄島唐辛子


その小さな粒から発する辛さは凄まじいものがあって、干し網に入れて部屋にぶら下げただけで咳とくしゃみが止まず、夜には銃を持ったS・ウィーバーに追われる悪夢に魘されたほどだ。

乾燥後に身を寄せ合うナイトメア


辛さを示すスコヴィル値でいうと、ハバネロのおよそ4倍とも言われている。

ハバネロを乾燥させて一味にしたこともあるが、とうの昔に亡くなった祖父の顔がチラつくほどの痛みが私の舌を襲った。

…その…4倍…だって…ッッ??

これと同等の絶望感を覚えて慄然とするが、

おめえ…辛えんだってな…オラ楽しみだ…

などと、周囲の迷惑も顧みず高い山に登りたがるサイヤ人の悪癖が顔を出してしまう。

協調性のない戦闘民族に用はない。速やかに燻製をしてサイヤ成分を除去するに限る。

クルミとミズナラにピートを少々加えて
1時間程度の燻製


唐辛子と燻煙の相性の良さは実証済みである。

昨年はハバネロやハラペーニョを燻製→乾燥しチポトレにし、ミルにかけて一味として随分と活躍してもらった。

チポトレのビジュアルはコンプライアンス違反



チポトレの一味は和洋中と何にでもよく合い、特に和食、シンプルな煮物なんかに振ると、節系の出汁に似た風味が立つというミラクルが起きる。

硫黄島唐辛子も燻製することによって、どんな表情を見せてくれるだろうか。

一味はもとより、辣油にしたり、タバスコにしたりと考えるだけで愉快で、そして唾液のスコヴィル値が上昇した気がする。

この状態を、スコヴィライズ効果という。

ちなみに、娘の成長を見て目を細め頬を緩める激甘な私のスコヴィル値は甚だしくマイナスなので、スコヴィル基準値を大きく下回っている。

この状態を、スコヴィライズ違反という。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?