遺伝子だけは多数派でいたい 3/11-3/17｜日記
3月11日（月）〜3月17日（日）の日記です。
3月11日（月） 歴史は繰り返される
歴史は繰り返される。
昔、『こち亀』だけを読んで「ジャンプ」を捨てていたおじさんがいたが、今の私は『ONE PIECE』だけを読んで「ジャンプ」を捨てている。歴史は、確かに繰り返されている。
そして気づいたことがある。今週、『ONE PIECE』は休載だった・・・。
3月12日（火） 人見知りは環境から
どしゃぶりの雨。
スタジオ収録に、傘をさして行く。
向かったスタジオは、以前からお世話になっていたエンジニアの人が独立してつくった、新しいスタジオ。
以前のスタジオは、収録ブースとスタッフルームまで、隣合わせだった。だけど、今回の新しいスタジオは、料亭の離れのように、スタッフルームまでものすごく離れている。
休憩の時間。
以前は収録ブースのドアを開けたら、座りながらすぐに話すことができたんだけど、今回はそれができない。なにかしら理由をつけてスタッフルームに行けば良いのだが、理由が見つからない。
結果、ブース内に孤立・・・。
まるで、人付き合いが下手な人のようになってしまった。
だけど、仕組みや環境が会話しづらさを生んでいると思うと、性格や気質のせいではないのだと安心した。
3月13日（水） 寿司が食べたいだけなのに
明日の夜、お寿司を食べにいく約束をしていた。一ヶ月前からだ。
だが、そのうちの一人が約束を忘れていたらしく「行けない」と連絡がきた。
三人とは絶妙な人数だ。
三人で話していると盛り上がるのだが、一人抜けると途端にバランスが崩れることがある。
この計画をどうするか決めなくてはいけない。
だが「仕切り直ししましょう」と提案したら、「二人だと行きたくないのかな」と思われるかもしれない。
Aパターンにするか、Bパターンにするか、さんざん悩んだあげく、私はCパターンを決行することにした。
新たに人を誘い、三人でお寿司を食べに行く、これしかない！
時刻は夕方。なんとか、二人の共通の知り合いで、かつ来てくれそうな人を発見し、ラインで、明日の予定を聞く文章をLINEで送る。既読にはならないので、待つことに。
だが、つぎの瞬間、思わずスマホを落とす。
なんと、先ほどキャンセルした人から「やっぱり間に合う」と連絡がきた。
やばい。もう新しい人を誘ってしまった・・・。
四人で行くべきとも考えたが、新しく誘った人と、キャンセルを伝えてきた友達は、それほど仲が良くない・・・。
キャンセルを伝えてきた人に「もう別の人誘ってしまった」と言うべきなのか・・・。それとも新しく誘った人に、断りの連絡をいれるべきなのか。
なんで・・・なんでこんなことに・・・。
俺はただ、寿司が食べたかっただけなのに。
生きるの下手だなと思いながら調整を続ける。寿司は楽しみである。
3月14日（木） 侮れないスカイツリー
夜にお寿司にいくので、海鮮を避けるように昼食をすます。
普段、無計画に生活しているのだが、こういうときにだけ、計画性を発揮してしまう。脳が身体を支配しているんじゃなくて、腹が支配しているんじゃないかと思えてしまう。
スカイツリーの寿司屋に到着。
「うちのホタテは運動量が多いのを仕入れてますから」と言われる。イメージしてみたが、高速で貝が殻を開け閉めしている姿しか思い浮かばなかった。
お会計をして店を出ると近くに「六厘舎」がある。大崎にあった行列の絶えないラーメン屋がこんなところにあるなんて・・・。
押上のスカイツリーのワンフロア・・・侮れない。
3月15日（金） 遺伝子だけは多数派でいたい
子供のころ、よく少数派になった記憶がある。
自分が特別なんて言うつもりはないんだけど、多数決のとき、必ず負けていた気がする。だから、マイノリティとか、マジョリティとか聞くようになったとき、やっと見つけてもらえた感じがした。
先日、頼んでおいた、ダイエットをするための遺伝子検査の結果が届いた。
糖代謝リスク、たんぱく質リスク、脂質代謝リスクなど、どの栄養素が、基礎代謝に影響を与えているのか、調べる検査。
それを知ることで、特定の食材を避けることで、スルスル体重が落ちるらしい。
しかし、結果の内容に驚く。
”あなたはすべての遺伝子リスクが低い、日本人の約３％に該当する、とても希少な体質です”
”遺伝子的肥満リスクはないため、現在太っていると感じられる場合は、食べ過ぎと運動不足が原因です”
・・・せめて遺伝子レベルは、多数派でいさせてくれよ。
3月16日（土） あと、カロリーはもっていってくれ
日中暖かくて、じわりと汗ばむ。
明日から、歯の矯正がはじまる。
マウスピース矯正は、1日20時間つけていないといけないため、気軽に間食ができない。なので、甘いものはしばらくお預け。
正直、本当に不安。どのくらい仕事に影響でるのか、痛みに耐えられるのか。そんな思いをかき消すように、カロリーメイトの袋を開ける。食べ納め。しっかりメンタル保たないと、と決意を固める。
時刻は22時。
明日の歯医者に向かうための準備をしようとしたとき、LINEの通知。
なんと、明日担当するドクターが体調不良のためリスケしてほしいとの連絡。
・・・俺の決意を返してくれよ。あと、カロリーメイトのカロリーはもっていってくれ。でも、美味しかった。
3月17日（日） 書き続けてくれている皆さんのおかげ
好きだと伝えることは難しい。
僕が小さな子供だったら、抱きしめたり、手をつないだりして、表現できるかもしれない。
だけど、大人になったら、それはとても難しい。下手したら犯罪になってしまうかもしれない。
握手以上に近づきたいと思っても、ときにそれが相手にとって負担に感じてしまうこともある。
「好き」というマグマのような熱い思いを、そのまま渡しても火傷させてしまうかもしれない。だから、受け取ってもらえるように、適温にしなくてはならない。
それが、言葉を紡ぐことなんだと思う。
そう思えたのは、書き続けてくれている皆さんのおかげだと思うのです。
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