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書かなくていいことまで書いちゃうかもしれない 5/13-5/19 |日記

5月13日(月)〜5月19日(日)の日記です。


5月13日(月) こころは赤髪のままで

ハイトーンカラーに髪を染めると、ママ友のコミュニティから、あまりいい顔をされないらしい。と、美容師さんが話している。

なので一見しただけではわからない、インナーカラーをいれるそう。前髪や髪をかきわけたときに、ちらっとハイトーンカラーに染められた髪をみることで、自分を支えているとのこと。

黒髪でいると、大人しく見られてしまうらしく、ふとみえる鮮やかなカラーが、お守りのように思えるよう。社会に溶け込みつつ、自分自身のためにカラーをいれている話に、思わず共感してしまった。

というのも、髪質改善のため、全頭を黒髪に戻したのだが、本日、はじめましてのスタッフの方の仕事で、共通言語をつくるのに、苦労をした。どうやら、私の心は赤髪のままだったようだ。


5月14日(火) 実に、ぎこちない笑顔だったと思う

映画までの待ち時間に、カフェに行く。
レジまでの列に並んでいると、ある女性の店員さんの前に誘導された。笑顔がとても素敵な女性だ。

注文しようとすると、一枚のカードが提示される。
「耳が聞こえないため、指差しで注文をお願いします」と書かれていた。

私は一瞬とまどい、右手でぎこちないOKマークをつくる。

注文しようとしていた商品は決まっていたので、メニューの中からアイスコーヒーの6文字を探す。その店は、おしゃれな飲み物がメインに置かれており、シンプルメニューのアイスコーヒーを探すのに、手こずる。

私は、メニューを指差す。店員さんは、満面の笑みで、指でOKマークをつくった。

すると次に、TWICEのTTポーズのような形を指でつくり、軽く上下に動かしている。
たぶん、店内なのか、持ち帰りなのか聞いているような気がする。店内で過ごしたかったので、反射的に僕も同じようなポーズをとる。

最後に、グラスを取り出し、指さしている。
たぶん・・・たぶんだけど、、紙のカップにするのか、グラスにするのか、きている気がする・・・。
僕は、指でOKのマークをつくった。さきほどよりスムーズだったと思う。

お金を支払い、しばらくすると先程の店員さんからアイスコーヒーが差し出される。僕は、いつも「ありがとう」と言うのだが、伝わらないと思い、首を少しかしげ、目を細め、マスクの下で笑顔をつくってみせた。自分で自覚しているのだが、実にぎこちない笑顔だった。


5月15日(水) ノンアルが本物に感じる味覚障害

マネージャーと現場に向かう最中に雑談をする。
ノンアルコールビールが、本物のビールに感じることがあるらしく、すごい時代になったと、僕に力説している。

そういえば、GWに父親にあったときも同じことを言っていたな、と思い出した。そのときは、おもむろに父が、ハマっているノンアルコールビールがあるとのことで、飲んでほしいと勧めてきた。

「どうだ?本物の味がするだろう」と聞いてくるのだが、僕は、普段全然アルコールを飲まないから「ノンアル」の味がした。

父にそれを伝えると、がっかりした顔をする。僕は「しまった」と思った。嘘でも少し伝え方を工夫したほうがよかった。すると、父がポツリと言う。

「ノンアルコールビールが、ビールに感じるなんて、俺、味覚障害かもしれない」
いわゆる偽物が本物に感じる味覚障害なら喜べばいいじゃないか、と僕は大いに笑ってしまった。


5月16日(木) 座学って、そういう意味じゃないよ

リモートで座学を行う。
しかし、急激に眠気が襲ってきて、少しの間、机に突っ伏して休憩をする。

しばらくすると、夢と現実が混ざり合って、現実の認識できなくなってくる。これはダメだと思い、ビデオ通話を切り、ベッドで横になる。

そのまま寝てしまい、深夜に目覚めると「今日、呑みにいこ」というラインが入っていた。
「ごめん、座学で寝てしまって」と返事をすると、「え、座学って、下ネタ?」と返ってきた。どうやら、楽しく呑んでいるようだ。


5月17日(金) ひと押し1000万円

追いかけている麻雀プロのチームリーグ戦、Mリーグの最終戦。
ポイント差の関係で、優勝はほぼ決まっているのだが、2位以下の争いが注目。

サクラナイツの堀選手が、振り込むかもしれない牌を押すシーンがあった。
総合3位になると1000万円、4位になると0円。その一押しに1000万円がかかっていると思うと、なんともしびれる行動だったと思う。

その後、相手の牌からアガることができたので、選択は間違っていなかったと思う。後の会見で、「どっちかわからないので、魅せれるほうにしました」と語っていて、プロだなと思った。


5月18日(土) ことばの日 5周年

「トムとジェリーだって、仲良く喧嘩しな。って言ってるじゃん。急所狙っちゃダメなんだよ」とラジオから流れてきた。

夜の浅草。
外国人観光客が多い。お神輿も出ておりたくさんの人が楽しそうに騒いでいる。「浅草ロック座」の付近を歩くと思い出す。昔、推しの踊り子の方がいたなぁと。その人は、引退しており、いまはプロのパフォーマーとして活躍している。20時以降の最終ステージは、4000円のなるため行こうか迷うけど、あの人はもういないことを実感するのも嫌なので、浅草から抜け出す。

5月18日は、ことばの日、5周年おめでとうございます。


5月19日(日) 書かなくていいことまで書いちゃうかもしれない

文学フリマに向かう。

開場時間から、長蛇の列。事前にチケットを購入していたが、会場に入るまで30分はかかった。心なしか通路が広くなり、風通しもよくなったのかな、と思っていたけど、しばらくすると、大量の来場者によって錯覚だとわかる。単に、早くきて空いていたのだ。

お目立ての本を書い、友人とお茶を飲む。
日記本を中心に購入した僕に、友人は言う。
「もし、こういう日記本で生活できるようになっちゃうと、きっと書かなくていいことまで書いちゃうような気がするよね」

どこかで、ドキリとした。


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