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アルプス遭難に学ぶリーダーの役割

近日、尊敬する起業家の先輩とごはんに行きました。
そこで、リーダーに求められる役割”について考えさせられた小話がありまして、僕の備忘録も兼ねて紹介しようと思います。
1分くらいの小話だけど、個人的には学びがあった!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ハンガリー軍の遭難の話
(調べたら所説ありそうなので、細かい間違いはご容赦ください)

ハンガリー軍の遭難


ハンガリー軍が凍てつくアルプス山脈で訓練をしていたときのお話。

その日は2日間雪が降り続け、隊は雪崩に巻き込まれてしまったそう。
隊は道に迷い、完全に遭難してしまいまいた。

さらに、使えそうな道具はほぼすべて紛失してしまい、
絶望し死を覚悟したそうです。


みなが絶望し狼狽し、足を止める中、
隊員の1人がポケットに地図が入っていることに気づきます。

その地図に隊員たちは群がり、
「地図のここはあの尾根なのではないか」
「日があっちに沈んでいるから方角はこうなのではないか」
「だとすると、こちらに進めば助かるのでは」
と各々が知恵をしぼり、隊は落ち着きを取り戻し、希望を見出すのでした。

その後、野営し吹雪をやり過ごしながら、
地図を使って帰り道を見つけたのです。

隊の皆は安堵し、喜びを分かち合いました。


生還した後、隊を送り出した中尉が
「どうやって助かったのか」
と聞きました。

そして、地図をだして、地図に助けられた話をしました。


中尉が隊の命を救った地図をよくみると、
それはアルプスの地図ではなく、ピレネー山脈の地図だったのです。


という話。
間違った地図でも諦めずに行動したことで、結果として助かりました。
この話は、情報の正確さよりも、諦めずに行動をおこせる判断力が重要。
という文脈でよく使われるそうです。

さて、個人的におもしろかったのはここから。


”地図を出した隊員”についての勝手な考察

冷静に、ありますかね、、、
自分のもっている地図が、なんの地図か間違えることなんて。

もし、ポケットから地図を出した隊員が、
地図はピレネー山脈の地図(=間違った地図)と知っていたらどうでしょう。間違った地図だとわかりながらも、意図的にアルプスの地図として出していたら。。

絶望して足を止めてしまうくらいなら、間違った地図でも隊の希望となり足を動かす原動力とすべく、戦略的に嘘をついていたら。


僕や先輩が主戦場としているスタートアップという環境においては、ハンガリー軍のように隊全体が道に迷って足が止まるといった状態が多かれ少なかれ存在します。

迷ったときに手元にある地図は、
”間違った地図”とわかっている今回のケースというよりは、
”正しい地図だとは仮説的におもう地図”(≒間違っているかもしれない地図)というケースが多いです。
(この先輩も一般的には大成功者といわれる方ですが、道に迷うなんて日常茶飯事、進む方向に疑いがないことのほうが稀とのこと)


”リーダーに求められる役割”として、
隊がアルプス山脈で遭難するような困難に見舞われ足が止まった時、
ポケットから”正しい地図と仮説的におもう地図”をだせるか、
希望を生み出し隊の足を前に進められるか問われるよねいう話でした。

(自分はできている自信がないけど、、、)
尊敬している起業家の先輩たちに共通して言えることとして、
負けても・負けてもポケットから「いけそう!」と思える地図が次から次へとでてくるんだよな(笑)。
ただでは負けないというか。

おわり

最後に…

ここまで読んでくれてありがとうございます。
この小話の感想や意見、またリーダー論についておすすめの本があれば教えてくれると嬉しいです!

これからも不定期でnote書くので、フォローいただけると嬉しいです!
・筆者: https://twitter.com/ohira_yusuke

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