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旅|至福の太陽

 至福の太陽。その光の中には一片の影も見つけることはできない。湿り気のない風が肌に馴染む。僕の身体はカリフォルニアの息吹と同化したのかもしれない。

 朝が苦手でも、陽気な性格と笑顔が取り柄の人がいるとしよう。カリフォルニアを擬人化したら、そんな人物が僕の頭には浮かぶ。曇った空が徐々に水色へと染まる。太陽を浴びる椰子の木がこの街にはよく似合う。広大な大地と駆け抜ける自動車のエンジン音。至福の太陽が永遠に燃え続けることを願ってやまない。

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