42歳からジャズ9: トランペットの基礎を学んだ教本

46歳になる少し前からトランペットの基礎を学び直して51歳になる頃まで続けました。42歳の時にジャズトランペットクラスに飛び込んでしまい、焦りながら無理な練習、間違った練習を続けて顔も唇も腕も強張ってしまったところからの学び直しでした。

使った教本は最初のうちはアーバン金管教本。これと音大でクラシックを学んだ先生が使っていた教材なども使いました。口の中の舌の位置と移動、唇の形とマウスピースへの当て方、息の向き、リップスラー、トランペットの持ち方と言った音を出すための基礎技術を学び、同時に拍子、休符などの音楽の基礎、デュエットの基本を学びました。最初のうちは自分が何の音を出しているのか分からず、拍子も全く分からなかったので時間がかかりました。

アーバン金管教本を全部さらったわけではありませんが、13年経ち安定して音が出るようになったところでHL.Clarke『Technical Studies For The Cornet』に移行。運指の改善、耐久力の向上を図りました。試行錯誤して定まらなかった右手の位置(特に小指の位置)とピストンの押し方がこの教本への2年余りの取り組みで、ようやく定まりました。

アルル音楽教室でのこれらの教本を使ったレッスン以外に『朝練 トランペット』(藤井完、全音)にも取り組みました。無理なくきちんと音を出すのに役立ちました。

46歳になる少し前から今もアルル音楽教室で教わっいる先生が発表会の会場でウォーミングアップには吹いた音の響き、歯切れの良さに衝撃を受けました。私が46歳の時だったかな。トランペットはこんな音が出るのか、自分も先生のように響く豊かな音を出せるようになりたい。そう思ってジャズとの悪戦苦闘と並行してトランペットの基礎練習を続けてきました。

基礎を習得するのに15年かかってしまいましたが、たまにジャズのセッションに参加すると「音が良い」と言われます。『イージー・ジャズ・コンセプション』『インターミディエイト・ジャズ・コンセプション』などのジャズの練習曲に取り組むことが修行ではなく楽しくなって来ました。『ザ ジャズ道』3部作に取り組んでいた時は、音が楽に出せず、指も絡まったりして苦労しました。その時のことを考えると随分前に進んできたなと思います。

週に二回の練習でも正しい音程で無理なく音が出るようになりました。今はアルル音楽教室のレッスンでもトランペットの基礎ではなくジャズの練習曲を見てもらっています。

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