ひきこもりは実存的な問いなのか|「「ひきこもり」の30年を振り返る」(石川・林・斎藤)
ひきこもり当事者(経験者)として気になったので読んでみました。研究者、当事者、精神科医がそれぞれの切り口で語っているのですが、その中で特に興味深かったのは、「ひきこもりは実存的な問いであり、生きることについての苦しさ」であるという当事者の主張です。
たしかに、「ひきこもり」は、生活困窮、発達障害、精神障害といった様々な困りごととセットで語られることが多いですが、そのようにクリアに定義できる問題は、そちらでカバーしてもらうとして、それらを切り出した後に残る、純粋にひきこもり単