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小野 将大さん(カタクリ代表)

いらっしゃいませ。「自己紹介BAR」へようこそ!私は店長兼フォトバーテンダーのマサと申します。

本日の特別ゲストは、多角的な対話と個々の内面を重視するワークショップのプロフェッショナル、小野 将大(おの まさひろ)さんです。どうぞ、ゆっくりとお楽しみください。

これまでの経歴を教えてください

私は長年、人事の仕事に従事してきました。人材育成や組織活性化を職務としながらも、人を数値化して扱うことへの違和感を感じていました。

そんな中、2015年頃に知人に誘われ、小規模な対話会に参加したことが人生の転機となりました。そこで出会った、人を内側から耕していくアプローチに感動し、対話の力を人事の仕事に取り入れる試行錯誤を重ねるようになりました。

その後、対話について専門的に学ぶ機会に恵まれ、離島で人々や自然と対話するプログラムのファシリテーターを経験しました。現地の方々や子供たちと対話する中で、この貴重な体験をより多くの人に届けたいと強く思うようになり、ファシリテーターとしての独立を決意したのです。

どのような事業をしていますか?

ワークショップデザイン事務所「カタクリ」を設立し、テーマを問わず、場づくりを行なっています。

お客様のお悩みに合わせて最適な場を設計するだけでなく、一過性のワークショップに終わらせず、お客様自身がファシリテーターとして継続実施できるようサポートすることを心がけています。

オーダーメイドのワークショップ以外にも、小学生向けの哲学対話や、中高生向けの自己理解・キャリア学習のワークショップも開催しています。人事経験を活かし、企業の組織開発や人材育成の伴走、マネージャーや人事担当者への個別メンタリングも行なっております。

仕事に対する姿勢やこだわりを教えてください

人はみな、豊かな力と可能性を内に秘めていると信じています。

「カタクリ」とは片栗粉の原料の花で、種が蒔かれてから発芽するまでに8年から10年もの時間を要します。肥料のないただの土の中で、じっくりと発芽する力を蓄えているのです。人間も同じように、外から成長させられるのではなく、自分自身の内なる可能性を、ゆっくりと育んでいくことができるはずです。

ですから、私たちの存在は、誰かを効率的に変容させるものではありません。むしろ、ありのままの人々に気づき、小さなことでも何かが育っていく土壌のような役割を担いたいと考えています。カタクリを育む野山のように、誰のものでもない、でも誰もが居心地良く過ごせる場をつくりたい。そういった思いでワークショップデザインに取り組んでいます。

将来の展望や挑戦してみたいことを教えてください

ひとつは、地域活性の取り組みにもっと深く関わっていくことです。現状は単発のワークショップであったり、地域でまちづくりを頑張っている方向けに対話や合意形成の場づくりの方法論をレクチャーすることに留まっています。

それぞれバラバラで行なっている子供達や事業者向けの取り組みを統合して、地域の未来をつくることを多角的にサポートしていくのが今目指していることです。

そのためには、外側から地域を眺めているだけでは不十分。自分自身が地域に暮らし本当の意味での当事者になることも同時に検討しています。

最後に一言お願いします

ワークショップは単に「ポストイットを使った研修」ではありません。研修との決定的な違いは、人や課題、成長、言葉の意味をどう捉えるかという、物事の認知の違いにあります。

研修で人が変わるはずがない、という考えは正しいでしょう。私たちの場は、変容のきっかけを生み出す可能性を高めるものです。決して人を矯正するものではありません。この場から自律的な変容のきっかけが生まれ、組織の関係性や意識を変え、結果として組織課題が自然と解消されていくことを願っています。

汎用性が高いこの手法は、どのようなお悩みにも適用できますので、ぜひ一度ご相談ください。

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