1界隈民による1万字所感:フェルオベアンソロ発行中止騒動によせて
*おことわり*
関係諸氏の活動名を伏せていません。それぞれなんらかの発表を行う時や本騒動に言及する際には活動名をはっきりと出しておられましたし、私もまた二次創作を行っているPNを明かして本noteを書いていますので。
ややこしいので「」は直接引用の場合のみ用いることとします。読みやすさに配慮して区切りを付ける場合は〔〕や【】などを用います。
■私のこと
ジャンル内での立ち位置
・2018年春のDNT1期テレビ放送でオベ推しになった字書きで、このジャンルで初めてとなる二次創作の投稿は2020年2月です。
・pixivメインのオン専で、Twitterはほぼ壁打ちです。作品を見るために界隈をうろつくことがあるのでオベ界隈の創作者はある程度わかりますし、オベ無関係界隈もそれなりにわかります。
・2021年11月ごろから別ジャンルに興味が移ったので、銀英は公式の動きのみを追っており、二次創作界隈の動きはあまり見なくなりました。
・2022年12月~2023年5月は創作を休んでおり、特に年明けあたりからはTwitterを放置してpixivに引きこもりジャンル雑多に読み専をしていました。この間、銀英二次には触れていません。
騒動を知ってから現在までの流れ
5/21、フェルオベ界隈でトラブルがあったことを知る。
5/22、M氏note『FOアンソロ主催の字書きが執筆者の絵描きと揉めて炎上・中止になった件の裏側』を読む。
数日後、主催柚葉氏note『ご指摘のあった内容について』を読む。
6/1or2、技術協力ぞんべェ氏がpixivにアップした『フェルオベアンソロジー「ただひとつの宝石を」についてのご報告』を読む。
6/4ごろ、さしゃ氏note『FOアンソロの元主催者とのDMが漏洩した件についての説明と謝罪』を読む。
6/24ごろ、主催柚葉氏『アンソロ運営計画と中止に至るまでの経緯及び回答』を読む。
6/25ごろ、事務協力鈴野べる氏note『フェルオベアンソロジー「ただひとつの宝石を」について』を読む。
この間、表紙ともなが氏がアカウントを復活させたり消したり、ネクター氏というシャトー氏模倣アカウントが現れたり、ムルムル氏なるジャンル外の人物が活動し始めたり、さしゃ氏の妹氏が議論に加わっていたのが見えていました。そのほか捨てアカや愚痴アカと思しきアカウントもいくつか視界に入っていました。ただし私は主要関係者が本騒動に関しどういう発表をするかをメインに追っていたので、その他アカウントの動きまで逐一確認してはいません。くわえて、私が情勢を追いはじめた時点ですでに消されてしまっていた情報が多いため、事態の全容をどの程度まで正確に把握しているかは自分でも判然としません。
よって本noteはあくまでも私という1界隈民に見えている景色を描写するものです。その性質はタイトルに掲げたとおり【所感】であって【質問状】でなく、関係諸氏が本noteを読んで回答せねばならない義務はありません(回答して貰えるのであればして欲しいとは思っていますが)。
■主催の柚葉氏に対する疑問と提案
最初に読んだのがM氏noteだったため、本騒動に関する私の興味はM氏の被ブロック事情に集中しています。
(ちなみに私はM氏が誰なのかを今でも知りません。M氏の活動時のPNを聞いて〔ああ、あの方か〕となるのか〔私はお見掛けしたことないな〕となるのか予想もつきません。)
疑問①:さしゃ氏がM氏をブロックしていることを、なぜ柚葉氏は知っていたのか
他人のTwitterアカウントに不正にアクセスすれば、どのアカウントをブロックしているかは簡単に把握できるでしょう。しかし主催が執筆者に対してそんな犯罪行為を仕掛けたとは普通は考えられないことです。となると【自分が誰をブロックしているか】をさしゃ氏が柚葉氏に伝えたと考えるのが自然でしょう。それとも他人のブロック事情を知る方法が他にあるのでしょうか。
かりにM氏をブロックしていることをさしゃ氏が柚葉氏に伝えたのであれば、それはM氏のことを【ブロック対象となる嫌な相手】とはっきり認識していたことになります。となると、さしゃ氏が当初noteにおいて説明していたように(今では表現が一部書き換えられていますが)、【明確な記憶はないが、受け入れがたい趣味嗜好のツイートが目についたときに幾人かブロックした覚えがあるのでM氏もそのうちの1人だと思う、M氏自体に特段の嫌悪の情はない】という説明とは矛盾することになります。
疑問②:さしゃ氏がM氏をブロックしていることを、なぜ柚葉氏はM氏に伝えたのか
M氏noteによると「主催からアンソロに誘われたときに、執筆者の中にM(=私)をブロックしている人がいるが問題ないか、と確認はありました」とのことです。とある執筆者が別の執筆者をブロックしていたとして、はたしてそれを伝える必要はあるのでしょうか? 執筆者同士で行う特別な企画があるのでなければ、アンソロジーの企画立案から発行頒布にいたるまで、執筆者は主催とのみ遣り取りすればすべてが済むはずです。なのにわざわざ伝えたのにはどういう意図があったのでしょうか。柚葉氏の独断なのか、さしゃ氏の意向を受けてのものなのか、どちらなのでしょうか。
疑問③:さしゃ氏を誰よりも優先していたのはなぜか
「執筆者の中にM(=私)をブロックしている人がいるが問題ないか」という問いの意味するところは【あなたをブロックしている人は参加決定しています。あなたはブロックされていても文句がないなら参加してください。嫌なら参加してくれなくて構いません】です。つまり柚葉氏はさしゃ氏をM氏より上位に置いています。
その後あらわれた誹謗中傷アカウント(=シャトー氏)は、さしゃ氏以外のすべての執筆者の創作姿勢と作品を侮辱していました。このとき【誹謗中傷アカウントの中の人/誹謗中傷アカウントにDMを流出させた人】がさしゃ氏であることをわかっていながら柚葉氏はさしゃ氏に問い合わせをしませんでした。その理由を、【誹謗中傷アカウントは柚葉氏が表紙ともなが氏に不誠実な行いをしたことに言及しており、まさにその点に引け目があったため当該アカウントに手を出せなかった】と柚葉氏は語っていますが、これは一見筋が通っているようでその実通っていない説明です。確かに、【自身の悪行を追及しているアカウント】を糾弾したり通報や先行ブロックへの協力を呼び掛けたりすれば【告発を封殺するのか?】という反発を食らうと予測されますから、表立って対処しにくかったのは理解できます。しかし放置しておけば公の場でずっと痛い所を突かれ続けることになるのですから、裏では速やかにさしゃ氏に連絡し、DM漏洩はプライバシー侵害/名誉棄損にあたる可能性のある行為だと責め(これはさしゃ氏にとっては大きな手落ちで、逆に柚葉氏にとっては強く出られる切り札です)、当該アカウントの運用を一刻も早く止めるよう求めるのが自然ではないでしょうか。にもかかわらず連絡を取らなかったのですから、他執筆者すべてを差し置いても、さしゃ氏には強く出られない理由があったのではないかと思わざるを得ません。
私は長らく気儘に1人で活動していますが、これまで通ってきたジャンルでアンソロジー発行やプチオンリー企画がときに成功し、ときに失敗するのをそれなりに見てきました。そこから思うに主催の要件とは【すべての執筆者を平等に扱うこと】です。歯に衣着せずに言ってしまえば、作家には作品の巧拙や交流の得手不得手による序列があります。主催としては客を呼べる人気作家は絶対に手放したくないでしょうし、個人的に好きな作家は丁重に扱いたいでしょう。ただしその気持ちを表に出しては良くないということは誰にでもわかりますし、柚葉氏もそんなことは承知だったはずです。「今までの対応を見る限り、明らかに一部の関係者のことしか頭にないようですので」とM氏は柚葉氏を評していますが、この態度の偏りは何が原因だったのでしょうか。単に好きな作家だったからなのか、それとも他になにかさしゃ氏を優遇すべき事情があったのでしょうか。
提案
柚葉氏は6/30にアンソロジー告知アカウントにて「主催から報告すべき事はすべて公表させていただきました。当アンソロの問題につきましては当事者間ですべて解決いたしました」と宣言し、「以後当該問題に第三者が介入なさることはおやめくださるようお願いいたします」と要請しています。しかし上記3つの疑問のうち、③はさておくとしても①と②は誹謗中傷アカウントの正体に繋がる手掛かりであることから「報告すべきこと」に含まれると思います。というのもM氏noteに記されているように、さしゃ氏と誹謗中傷アカウントのブロック事情は一致しているからです(この点については次節で詳しく述べます)。誹謗中傷アカウントがさしゃ氏を除く全執筆者を侮辱していたことを思えば、【誹謗中傷については解決していない】と思う執筆者が1人でもいるかぎり、問題が「当事者間ですべて解決」したとは言えないのではありませんか。さらにまた、【上手くいかないことがあった時、当事者間で対話を重ねて解決を目指すのではなく、裏アカを作って大々的に内部情報を公開し、関係者を誹謗中傷し、企画中止へと追いやる】という行為が界隈に大きな衝撃を与え、他企画・他界隈にまでその余波が及んでいる現状を鑑みれば、もはやこの騒動が当事者20人のうちに留まらない事件となっていることは明らかです。
柚葉氏は『経緯及び回答』のなかで「せめて今できることは、私の愚かな行動を隠すことなく公表することだと思いました」と記しています。私はこの文章に真摯な響きを感じました。じっさい氏はジャンル撤退を早々に決めているなか、アカウントを消して逃げることなく針の筵に座す辛さを受け入れ、丁寧に『経緯及び回答』を作成しました。その中には、いくら間違いを犯したとはいえこれほど無礼で下品な質問を叩きつけられる謂れはないだろうと私には感じられるような、お子さんを引き合いに出した意地の悪い問いや金銭に絡む疑いの声もありましたが、それにさえ正面から向き合ってしっかりと回答を返しています。そこには確かに誠意があると認めたからこそ、『経緯及び回答』が公表された際、幾人かの執筆者が氏に対して温かないたわりの声を上げたのだと思います。ですからその誠意と勇気を最後まで示し切って、残された疑問に答え、誹謗中傷アカウントに関し持てる限りの情報を開示してくれるよう願っています。
それにしても、アンソロジー発行中止決定以降の氏の態度は私の目にはひどく痛々しく感じられました。氏はあらゆる問題が自身の至らなさゆえに発生したものとして恐縮しながら常に平身低頭するかのごとく謝罪の言葉を繰り返していましたが、たとえ氏が事の発端であるとしても、その後起こったすべてのことが氏の責に帰せられるはずがありません。シャトー氏による誹謗中傷の数々は柚葉氏の罪ですか? そんなはずはないでしょう。それにnoteや『経緯及び報告』を読めば、氏の不手際には違いないけれども不注意や誤解などが原因であって悪意はなかったのだと納得できることは多々ありました。また、いくつかの点においては氏はむしろ被害者であるということも十分に理解できました。そういった事の理非曲直を正しく見極めようとする人々は、どんな時にも一定数は存在しています。そしてそのような人々は、氏が【無謬でなかったこと】を責めているのではなく、【すべてを率直に語らないこと】を残念に感じていると思います。ですから氏には、いまだ納得のいっていないことや、自分には咎がないと思われることがあるのであれば、何もかもを一身に背負う覚悟で発表してきたこれまでの声明といくぶんか相違する内容であったとしても、第一に自身の名誉回復のために声を上げて欲しいと思います。そうすることで、これまで氏と直接交流を持っていた人々、氏の作品を楽しんでいた読者たち、氏を同好の士と認識していた界隈民は、それぞれ随分救われるのではないでしょうか。
■さしゃ氏・シャトー氏に対する疑念
①シャトー氏は界隈内/外どちらの人間なのか、シャトー氏のブロック相手がさしゃ氏と共通していたのはなぜか
さしゃ氏はシャトー氏を「界隈とは関係のない人」と形容しています。なるほどツイートを遡ってみれば、最初は界隈の事情にあまり通じていなかった様子です。界隈外の人間であった場合、アカウントが発生した4/15時点で界隈に無知だった人間が、早くも5/7にはM氏をブロックしていたということになります。反対に初期のツイートは無知を装っていただけで本当は界隈内の人間であった場合、さしゃ氏のシャトー氏に対する認識は誤りであったということになります。いずれにしても、いわゆる創作アカであれば苦手な作風のアカウントをブロックすることは理解できます。しかしシャトー氏がそのような目的でアカウントを運用していないことは明らかです。アンソロジーに関わる注意喚起/柚葉氏の弾劾/企画潰し/さしゃ氏とともなが氏以外の創作者への侮辱といったどの行為が目的であるにせよ、界隈の人間は誰1人ブロックせずに自身のツイートを見られる状態にしておくのが望ましいはずです。ところがどういった訳かシャトー氏はM氏をブロックしていました。そしてシャトー氏と唯一接点を持つさしゃ氏もまたM氏をブロックしていました。ところでM氏が知る限り、「このジャンルでは」さしゃ氏とシャトー氏の「2件ブロックされていた」ということです。ここに奇妙な一致があることは注目に値します。
②さしゃ氏がシャトー氏とのpixivメッセージの遣り取りを証拠として出さないのはなぜか
現在さしゃ氏にはシャトー氏自演疑惑がかけられています。その疑いを完全には晴らせないまでも、多少なりとも和らげることができるとすれば、シャトー氏とのpixiv上の遣り取りを公開することによってのみです。すでにシャトー氏はアカウントを消してしまったということですから氏の発言部分は消えてしまいますが、それでも何も証拠を出さないよりは多少ましでしょう。今すぐにでもスクショを撮って公開できるものを、なぜそうしないのでしょうか。
とは言いながら、今からスクショが提示されたところでもはや遅きに失したというのが私の個人的見解です。今の今まで出さなかったものを今さら出されても、これまでの時間を使って画像を作り出したのではないかという疑いを抱かずにはいられないからです。【2つアカウントを作ってメッセージを交換したのち片方を消し、IDや日時など必要部分を書き換える】という作業をすれば誰でもそれらしき画像は用意できますから、身の潔白を証明するためにスクショを出すのであれば速さが必要だったと思います。それでも画像さえあれば自演でないと認める人は相当数いるでしょうから、公開することがまったくの無意味とまでは言えないでしょうが。
③M氏をブロックしたことに対するさしゃ氏の謝罪の仕方は妥当か
さしゃ氏からブロックを受けたことに多少気分を害したM氏はブロック返しをしたということですが、ブロックされたと言って騒ぎ立てたわけではありません。柚葉氏からアンソロジー参加の諾否を確認された際も「関わらないので問題ない」と冷静に対応しています。noteを読めばわかりますが【ブロックされたこと自体】には怒っていないのです。M氏はただ【誹謗中傷アカウント(=シャトー氏)がM氏をブロックしていた】という事実を記し、同時に、さしゃ氏が【M氏がこのジャンルで活動を始めた初期からM氏のアカウントをブロックしていた】という事実を記しているに過ぎません。加えて、M氏の知る限りにおいては「誹謗中傷アカウントを合わせると、このジャンルでは2件ブロックされていたよう」だと記録を残しているのみです。
ところがこれに対し、さしゃ氏は「Twitterにある機能を使っただけという認識でいましたがそれがこんなに嫌な思いをさせてしまうとは思っていませんでした。私の思慮の足りなさにより不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪しています。この謝罪の仕方は、まるでM氏が【ブロックされたこと自体】に怒っているような誤解を読み手に与えます。すると【自衛のためにブロック機能を活用するのは各人の自由だ】という考えにも一理ある以上、まるでM氏が【他人のTwitterの使い方にとやかく言う人】であるかのように感じられてしまいます。そうなるとさしゃ氏は【必ずしも謝る必要がないことに謝らされている】ふうに見えるうえ、「私の思慮の足りなさにより」という謙虚にへりくだった表現を併用しているために、【さしゃ氏はもう十分に謝罪した】という感覚が生まれることとなります。
実際のところさしゃ氏はM氏noteを読んで、M氏が【ブロックされたこと自体】に怒っていると感じたのでしょうか。だとすればそれは読み間違いだと私は思います。私はミュートでもブロックでも好きにすれば良いという考えの持ち主なので、さしゃ氏がM氏をブロックするのは自由だし、ブロックしたこと自体を謝る必要はないと考えています。では私が何を問題視しているかというと、【ブロックしたこと自体を謝るという論点ずらし】によって、あたかも【ブロックにまつわる謎にまとめて決着がついたかのように見せかけられている】ことです。さしゃ氏には、シャトー氏と唯一接点を持っていた人物として、なぜ2人のブロック事情が共通しているかについての見解を改めて聞かせて欲しいと思っています。
■そのほかの主要関係者に思うこと
表紙ともなが氏
ともなが氏は【氏本人であることが明確にわからない状態のアカウントで柚葉氏を陰湿に非難し、その後は誹謗中傷アカウントと同調していた】という内容のツイートを見かけました。私はこのツイートを見た当初、ともなが氏の評判を落とそうと目論んだ誰かが氏になりすまして悪行を働いたのではないかと疑いました。なぜなら氏のことをさしゃ氏は「優しく穏やかな人柄」と形容していますし、表紙だけでなく本文原稿も描きたいという希望を柚葉氏に伝えることさえ遠慮してしまうような人であるとのことで、いくらなんでも人物像が違いすぎると思ったからです。しかしどうやら事実であるようです。あるいはこれが怒りの為せる業なのか、すでにアカウントが消されてしまったので確認できずうろ覚えですが、【義憤にかられた】というようなことを述べておられた記憶があります。しかし【義】を重んじていたのであれば堂々と本アカウントから発信するはずですよね。もしそうしていればともなが氏を支持する声が圧倒的多数になったはずで、言ってみれば勝ちの見えている試合だったのに、なぜ敢えてそのような後ろ暗い行動に出たのでしょうか。そしてまた、匿名状態のアカウントを用いて情報を流したり、執筆者を口汚く罵っている誹謗中傷アカウントと意気投合して主催を批判したり、他執筆者に参加辞退を勧奨したりすればアンソロジーの発行が危うくなるのは必至ですが、それでもアンソロジー自体は成功して欲しいと思っていたというのでしょうか。あるいはそれが氏の偽らざる心情であったのかもしれませんが、私には【何度も刺しておきながら死ぬとは思わなかったと言っている人】を見ている心地がします。
技術協力ぞんべェ氏/事務協力鈴野べる氏
柚葉氏の説明によれば両氏は運営にはまったく携わっていなかったということでした。だとすれば、運営に携わっているという誤解のもと、対応を怠っているという非難を他の参加者諸氏から受けたのは不当なことでした。『経緯及び報告』の完成まで手を尽くしたことは、本来予定されていた【協力】の範疇を超えた苦労だったと思います。
●まずはぞんべェ氏に関して
これは私の推察ですが、執筆者の中には精神的な面で、氏の存在を主催よりも頼りにしていた人が多かったのではないかと思います。ぞんべェ氏はこれまでにアンソロジーやプチ企画の主催/協力者といった重要な役割を1度ならず果たしていますし(オベ界隈でそのことを知らない者はほとんどいないでしょう)、他方で柚葉氏は主催の実績がないうえ、俗に字書きの主催は問題を起こしやすいと言われていますので。
●次に鈴野べる氏に関して
発表されたnoteでは毅然として誹謗中傷を非難しておられたので、微力ながら私も【♡】を押しました。また最近のツイートでも誹謗中傷に対し反対の声を上げておられたので、本件に関する氏の姿勢はこの上なく明確であるというのが私の認識です。
さて話は変わって、協力者両氏は運営に携わっているという誤解をもとに非難していた人々に問いたいことがあります。両氏は運営に携わっていないという発信が柚葉氏から行われたあと、なんらかの事後対応はされましたか。少なくともぞんべェ氏に関して、pixivで公開された報告書には「2023/6/2に本件についての疑問や指摘をツイートなさっていた方から、謝罪のメッセージを1件いただきました。[2023/6/4 追記]」とありますが、私が一度ちらりと見ただけでも3、4人は口を揃えて氏を非難していましたが。
なぜこのようなことを問うかというと、【協力者にもやはり責任がある】という言説を何度か見かけたからです。その中には私の個人的感覚に照らして少なくとも一理はあると思える主張もありました。もし両氏、あるいはその一方が【柚葉氏の迷走、それを止められなかったこと、その結果アンソロジーが発行中止となり他参加者が迷惑をこうむったこと】に責任があるとか、【誹謗中傷アカウントの発生と、その正体追究が滞っていること】に何らかの関係があるというのなら、たしかに謝罪したくはないでしょう。ただしその場合、そう考える理由や根拠を示す必要があります。
※ただし、柚葉氏『経緯と回答』内[3-3.事務/技術協力者が主催メンバーと誤解され続けた件について]に記されているとおり、主催による発信には誤解を招く点があったため、十分な説明がなされるまでのあいだ、執筆者が【協力者2氏も主催と同等の立場にある、運営に携わっている】と誤認してもなんらおかしくない状況であったことを明記しておきます。[2023年7月24日追記]
M氏
界隈でほとんど交流を持っていなかったというM氏にとって、大勢の作家を呼べる主催と界隈の人気作家の2人を相手にたった1人で非難の声を上げるのはとても勇気のいることだったでしょう。それにnoteの「ゴミにされてしまった」という切ないくだりには胸に迫るものがありました。ですので私は氏には大変同情しています。ただし1点、事態の推移にともなって、氏のnoteには修正すべき箇所が生まれたのではないかと思っています。
氏が自身のnoteを紹介したツイートは現時点で閲覧数4.5万です。その全員がリンクを開いたはずはありませんが、それでもかなりの人数が読んだことは想像に難くありません。その記事の中には今でも「告知時に主催のサポートをする人が二名ほど発表されておりましたね。その方々やアンソロ立ち上げ時に協力すると言っていた人は何をしていたのでしょうか」という文言が残されています。表現だけ見ればさほど強くはありませんが、傷心した氏が界隈全体に失望し筆を折って去ったという結果を併せて見れば、協力者のことを強く責めているように感じられます。しかし実際には協力者両氏は運営に携わっていなかったのですから、この非難は筋違いではありませんか。ところがこの文章が残る限り、両氏は柚葉氏の所業を知りながら見逃していたと誤解され続けるかもしれないと私は懸念しています。柚葉氏の行いによってM氏が傷付いたことは心からお気の毒だと思いますが、だからといって他の誰かを巻き込んで傷付けて良いということにはならないでしょう。
とはいえ氏が、なんらかの点でやはり協力者両氏、あるいはその一方には責任があると考えているのであれば話は別です。先述のとおりそのように考える人はいくらか存在しているようですので。ただしその場合、これもすでに指摘したことですが、論拠を示す必要があると思います。たとえ些細なことであってもこの点に関して何か情報が提供されるのであれば、氏と同じ境遇にあって今も真相解明を目指している人々には1つの突破口となるかもしれません。
※本項目内に事実誤認を招く表現があったため一部を削除しました。[2023年7月24日削除]
■私が行ったこと
①肯定の声を上げること
シャトー氏から罵詈雑言を浴びせかけられた、なんら落ち度のない執筆者の人々の中には、私がかねてより応援している作家も含まれていました。このような状況で私ができることは、氏とは反対に賞賛や連帯の声を届けることだと思ったので、そのとおりに実行しました。それがどの程度意味のあることなのかはわかりませんが、小さいことでも出来ることはやるべきだと私自身が思いましたので。
なお断言しておきますが、私は先方から本件に関する情報を引き出そうとは決してしていませんし、先方もまた私に対し内部情報や不平不満を漏らすようなことは一切ありませんでした。
②さしゃ氏との協力作品の非公開化
2021年1月、拙作をもとに描いてくださったというイラストをさしゃ氏からいただき(Twitterで公開)、翌2月、私もまたそのイラストをもとに書いた小品をお礼に贈る(pivivで公開)という交流がありました。同年4月から今に至るまでさしゃ氏と私は完全に没交渉で、今回の騒動は私にとって寝耳に水と言うほかはありませんでした。
正直に白状すると、5月下旬に騒動を知った時点で、さしゃ氏に贈った小品は取り下げるのが適切だと私は確かに思いました。なぜならこの話は【絵が上手く人好きのするサーシャという名のオリジナルキャラクターの視点から、原作キャラ二人が交流する様子を描写する】という構成で、作品全体としてさしゃ氏に極めて好意的な印象を与えるものだったからです。ですがとてもマイナーなカップリングの作品であるため、1つでも多く公開のまま置いておきたいという欲が湧きました。また、この作品を書く際に色々と下調べをしたこと、構成や文章を一生懸命に練ったこと、話を上手くまとめられずに悩んだけれども最終的にはとても満足のいく仕上がりになったことなどを思い返すと消すのが惜しいと感じてしまいました。ですから騒動を知った時、【私信の漏洩、それにより誹謗中傷アカウントが発生したこと】が事実であるとすればそれだけでも絶望的だと思い、私自身もまた厳しい視線を氏に向けながらも、せめて【誹謗中傷アカウントを自演した】という疑いだけは晴らしてくれるのではないかという一縷の望みを抱いて事の推移を見守っていました。そういう事情で迅速に対処することができず、結果として当該作品をしばらく衆目に晒し続けることとなり、ご気分を害された方には申し訳なく思っています。遅ればせながら7/1に非公開とし、同日中に氏に連絡を済ませ、直ちに了承のお返事をいただきました。今後公の場に出すことは二度とありません。なお氏のイラストをどうなさるかはご本人の自由と考えましたので、公開し続けるも非公開とするも、私から特段の要望は出しませんでした。
■つまるところ私は何が言いたいのか
はっきり言って私は界隈やジャンルの空気が殺伐としていても構いません。思いのままに創作し、気が向くままに発表します。公式展開が好ましければ大いに喜ぶ一方で気に入らなければ文句を連ね、推しキャラの美点をこれでもかと語ったあとに敵対キャラの欠点を片っ端から並べたて、好きカプを愛でたかと思えば嫌カプをこき下ろすというゼロオブラートスタイルで銀英二次ではTwitter本アカウントを運用しています。ですから、人気作家と繋がっている可能性が非常に高いとはいえ、所詮は名を明かす勇気もなく匿名で罵詈雑言を吐くことしかできない存在が、界隈にこれほどまでに大きなショックを与えたことが私にとっては意外でした。ただし私は他者からの悪意にかなり無頓着であることを自覚しているので、今回のことは怒りや悲しみの声が上がるのが普通、というより上がらなければ何かおかしいと言えるほどの問題であることはよくわかっています。だからこそ、【公式の動きや作品、カプに対する忌憚のない意見】を遥かに超えた【生身の存在である二次作家への誹謗中傷】について真相追究を求める動きを、【界隈やジャンルの空気を荒らしたくない】という私からすれば実に下らない理由で冷笑する人、積極的に押さえつけてやろうとする人が見られることに少なからず驚かされました。ただ黙ってやり過ごすというのであれば、人にはそれぞれの考えや立場に沿う身の振り方があるものとして理解も納得もできるのですが。
ところで私がもし自作を「ゴミ」と罵られたら、【私がpixivに置いている作品に勝てるものを1つでいいから書いて持ってこい】と言って相手を嘲笑います。小説そのものが要らないんだよと吐き捨てられたら【日本語の読解能力がないから小説が読めないのでは? あと銀英伝は大元が小説なのでご愁傷さま】と憐れみます。そもそもこの「ゴミ」発言の主は創作者なのでしょうか? そうでないなら生産性ゼロの分際で生産者に物申そうというのがお笑い種だと思います(※念のため書き添えますが【何も生み出さない】ことが悪いのではなく【何も生み出していないのに他人の生み出したものに文句を付ける】ことを非難しています)。もし創作者だとしても、大した腕でもないのなら他人に文句を付けられる立場ではありません。では実はその正体が技術も人気も兼ね備えたいわゆる【神】作家だとしたらどうでしょうか。他人の創作は「ゴミ」だと名前を出して言えないのは善人ぶっていたいからか、同人誌の売り上げを落としたくないからか、いずれにしてもやり口がセコくてダサいですね。本アカで堂々と言いな、この臆病者が。
■最後に
私は本noteをもっぱら己の気鬱を晴らすために書いたのであって、正義感や公憤はいささかも持ち合わせておらず、他者になんらかの行動を促すつもりもないことをここに明言しておきます。
私がこのようにはっきりものを言えるのは、そもそもの性格と、銀英に関しては解釈違い拒否かつ9割がた同担拒否なので仲間がいなくても一向に構わないと思っていること、このジャンルで数年過ごしているのでそれなりに勝手がわかっていることが大きな要因です。上でも少し触れましたが、諍いに向かない人、同担者と和やかに交流を楽しんでいたい人、新規でまだ界隈の様子を見ている段階の人は声を上げにくくて当然と思います。私もまた激しく荒れているジャンルに新規参入したときは公式展開や二次創作のみに反応し、トラブルにはほぼ我関せずの姿勢を保っていました。ただし自衛のためにおおまかに状況をチェックしておき、ジャンル内にどういう問題があるのか、要注意人物は誰かということは把握していましたが。人はその時々で立場や振るえる力が異なるので、何もしないからと言って駄目な人間だということにはなりません。たとえば私が義憤に駆られてアフガニスタンやウクライナをはじめとする紛争地帯に突っ込んでいったところで、まったくなんの役にも立たずに無駄死にするだけでしょう。しかし問題に関心を示し続けることや少ないながらも寄付をすることはできるので、せめてそうした小さなことを実行できる人間であれと自分自身に期待したいですね。要は、まず自分を守ることを第一に考えて、何かを為すのであれば他者からの働きかけや場の流れという外圧によってではなく、己の意思によって決断するのが良いということです。
今回のことで界隈やジャンルに嫌気がさして別所にするっと移った方を複数見かけましたがとても良い選択ではないでしょうか。DNTなんて恐らくあと数年は続いていくでしょうし、気が向いた時にふらっと戻って来ても全然いいわけですから。まあこれは私が推しキャラ好きカプいっぱいマン・ジャンル掛け持ち之介なので出て来る感想かもしれませんが。二次創作はジャンルや界隈に人が大勢集まってなんぼみたいなところもありますし、そうなるとしぜん揉め事も増えるわけで、【火事と喧嘩は江戸の花】くらいに考えてトラブルも面白がるメンタルで楽しくやりたいですね。私も今回のことで最推しカプの作品を1つ永遠に失ったうえ、このカプを大切に思う気持ちさえ穢されたようで胸中を憤怒と悲嘆が渦巻いていますが、現実には家が燃えたわけでもぶん殴られたわけでもないですし、元気に他ジャンルを満喫しながら続々と放送開始していく夏アニメを楽しんでいます。以上です。
※※本noteは、2023/7/9の公開時点までに筆者が知り得た情報をもとに書かれたものです。ここに呈された疑問のいくつかは、公開後に第三者より寄せられた情報提供により解消されていますが、公の場において本人・あるいは関係者からの説明がない限りこのまま残しておきます※※