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イギリスお金事情⑧貯金をしないお国柄って本当⁉老後の暮らしは?👵💰🧓

日本人はもともと貯金好きな国民と言われており、いわゆる「老後2,000万円問題」に関する報道やパンデミックによる巣ごもり期間もあって、ますます貯金への関心が加速している印象です。

平均額は見てもあまり意味がないかな…と思いますので、金融資産合計額の中央値を見ると日本の60代の単身世帯は300万円、2人以上の世帯では875万円とのこと。ふむふむ。

それとは対照的に、金融大国・ビジネス大国に暮らすイギリス人は「貯金をしない」と言われていますが、実際のところはどうなのでしょう?

調べてみたところ、イギリスの金融資産合計額の中央値は60~64歳で1人当たり11,250ポンド(約184万円)。イギリスは日本よりも概して物価が高いのに、たしかに少ないですよね💦

「え?イギリスの人たち、大丈夫??」と思われるかもしれませんが、全体的な社会の仕組みが違うため、必ずしもイギリスの方が老後が厳しいわけでもなくて。いくつかカギとなるお話を今日は書いていきますね。「へー!」と思っていただければ幸いです😌

①そもそも平均寿命が日本人よりも短い

長生きできるのは素晴らしいこととはいえ、あまり長生きしすぎるとお金の面ではだんだん苦しくなってくる…というのは、超高齢化社会の日本ではよく知られた現象かと💦

2022年発表のWHOのデータによると、日本の平均寿命は堂々の世界第1位で84.3歳(男性81.5歳、女性86.9歳)。イギリスは24位で81.4歳(男性79.8歳、女性83歳)。平均で日本人の方が3歳ほど長生きすることになります。

寿命には遺伝やライフスタイルなどのさまざまな要因があるでしょうが、わたしが見ている限りイギリス人は長寿への執着がそもそもあまり強くありません。「ほどほどでエエわ…」という感じ(笑)。太く短くとまでは言わないにせよ、現役世代に楽しめるだけ楽しむというスタイル。

医療現場もQOLを重視し、日本のように「1日でも長く生かす」という形の延命を望まない傾向にあります。

②「貯金」以外の形で資産形成している

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