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パンの国のパン祭り

猛暑が去ったばかりの週末、パリ郊外にあるシテフェリテ(la cité fertile)に行ってきました。目的はパン祭り。そう、パンが美味しい国でのパン祭り。
食いしん坊は行かない訳にはいきません。


以前は国鉄の倉庫だった土地にできたこの実験的な施設は、どのようにエコを都市に反映できるかを考えることを目的に作られました。
というわけで敷地内では野菜が作られていたり、

蜂蜜も作られています。

それだけではなく小さな子供達が遊べるような、室内砂場もあります。


話は戻って緑に囲まれた入り口から。


手作りの施設案内


そのまま突き進みます



プロによるパン教室

ここで作られたパン達は近くに特設された大きな薪オーブンで焼かれるそうです。



リラックス感満載の食べるスペース


パン祭りの始まり

オーガニックのパリのパン屋さんが出店しているこの祭りは割と若い層の人たちで賑わっています。


ピンときたので、まずこちらで購入。

左は小スペルト小麦パン、右はクロワッサン生地のブリオッシュを購入
小スペルト小麦パン

パリでは古代穀物であるスペルト小麦のパンを最近よく見かけますが、この小スペルト小麦も流行っているらしいです。普通のスペルト小麦より栄養価が高く、プロテイン、繊維等が豊富に含まれています。グルテンは普通の小麦粉が40−80%とされている中でこの小スペルト小麦は7%とかなり低いです。
グルテンフリーが騒がれている今、食の都の人達が放っておくわけがありません。
中はモチモチ、外はカリカリで食べ応えがあり、優しい穀物の優しい味がして、とても美味しいです。



こちらはグルテンフリーのパン屋さん

上のけしの実のフォカッチャと右の砂糖のパンを購入

 

砂糖のパン

砂糖のパンと聞こえは良くないのですが、上に砂糖がまぶしてある程度で甘さはあくまで控えめです。中にはオレンジピールとダークチョコレートが入っており、もちもちの生地と相性抜群であっという間に食べてしまいました。

こちらのパン屋さんは主にイタリア生産の日本米から出来た米粉を、全てのパンに使用しています。納得のモチモチ感です。


前出のこちらの敷地内で作られた蜂蜜も売ってました。
意外な場所、駐輪場の裏で作られたこの蜂蜜は敷地内の花15種類程から作られてます。ロックダウンがあった2020年は植物の手入れをする職人さんが不在だった為、野生の花が増え今までとは違った味の蜂蜜になったそうで、ロックダウン下での偶然の産物と呼ばれているらしいです。
今年の蜂蜜はとても食べやすいながらも複数の花が入り混じっているので、複雑さもあり品のある味でした。数々のフランスの蜂蜜に関する賞を受賞しているだけのことはあります。
大気汚染が問題視されるパリ近郊での蜂蜜はどうか、という意見もある様ですが、蜂がうまく濾過してくれるので全く影響はない様です。逆に農薬は濾過できないらしく、農薬使用さている植物からとれた蜂蜜には多少の農薬が含まれてしまうらしいです。


よく愛用するビール醸造所のビールもありました。

右側にビール製作中のタンクが見えます。


お昼ご飯はこちら。パンではありません。
今まで食べた中で1番美味しいと言っても良いヤンニョムチキンを見つけました。現在はフードトラックのみですが、今秋待望のレストランがパリにできるそうです。これは行かない訳にはいきません。

大根と人参の漬物、ご飯と一緒にいただきました。


こちらはこの施設のみの台湾料理グアバオ。

とろとろの角煮と酢漬け野菜の酸味がちょうどよく、パンがまたふわふわで最高の組み合わせでした。またすぐにでも食べたいと思わせられる一品です。


パンを目当てに行きましたが、パンだけではなくたくさん美味しいものに出会えた収穫の多い1日でした。

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