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12月の星模様~月と母についての戦慄の真実を受け入れる

12月生まれの皆様、お誕生日、おめでとうございます!



太陽が射手座にあるこの期間(冬至あたりまで)は最も日照時間の少ない時ですが、潜在する光は最大になります。太陽射手座の人たちは火のサインであるにも関わらず、おしなべて潜在するパワーが強いのもうなずけます。この「潜在するもの」こそが実在なのです。潜在するものとは意識化することが難しい無意識領域の事柄であり、私たちを突き動かす「実体・主体」です。



今月、個人を超えて社会を動かす星(木星以降の天体)に大きな動きはないですが、7月から逆行していた海王星が、12/6の21時57分に順行に戻ります。海王星は私たちの無意識を管轄する巨大な力を持ちますので、常々、注目しています。



海王星がホームグラウンドである魚座にある期間はまさに「潜在意識と向き合う時」であり、順行期間はなおさら、自分の闇と向き合うのに最適な時期です。そして、向き合わないなら向き合うようにしてやろうwと現実的に痛いことが起こってくるでしょう。



また、12/1の23時半頃、水星が山羊座に入ります。12/1~12/13あたりまでは山羊座を順行しますので、じっくりと思考を使ってみるのに適した時です。見たくないもの・避けてきたことを掘り下げていく、自分自身や人生について、冷静に深く考えてみることにもよい時期です。



今月の海王星のメッセージについては、ニュートラルな水星を使うことがオススメです。(私たちにとって最も辛い作業になりますが、できるだけ感情や現状を客観的に受け止めるためです)山羊座の水星は粘り強く疑い深い性質で、当たり前だと思ってきたことを根本から考え直してみる、幻想やまやかしや甘えを打破して本質を見出す、という力を持っています。



さて、地球は二元性の星。そんなこと、わかりきったことですよね。でも、本当の二元(二極)とは何を意味するのでしょうか。光と闇って、本当のところ、何を指しているのでしょうか。それは自分自身の顕在意識と潜在意識のことなんです。



私たちが常に意識できている自己=「何かを意図したり感じたりしている自分」と普段は沈殿化している自己=「無意識にある意識化できない自分」のことです。どこか外に光と闇が存在しているわけではありません。ゆえに、私たちは自分自身という宇宙の底に、到底、認めたくない闇を抱えています。誰ひとり、例外はありません。潜在意識下には「まさか!そんなことを!」と腰を抜かすほど辛辣な世界が存在しています。



海王星の本質は愛であるにも関わらず、マレフィック(凶星)的側面が強いのはなぜでしょうか?突き詰めていくと、ここに行き当たるのです。つまり、私たち自身が光と闇で構成されているにも関わらず、自分は光であり闇は外にあるーーという認識を持っていることが最大の幻想(錯覚と勘違い)なのです。自分は悪くない、悪いのは親であり配偶者であり社会であり、この世界の悪であるーーという幻想です。



海王星はその幻想を私たちに与え、それを見破っていくことで、本質にたどり着くこと(意識の進化・本当の自立)を求めています。そして、海王星の幻想とは月という天体を通して私たちに作用します。これは相当に受け入れたくない事実ですが、きっぱり書きますねw



実際のところ、私たちは潜在意識=闇の部分に人生の主導権を握られていて、ほとんどすべての人が、長い人生の時間を費やして、母親への復讐をしています。それはまるで自爆テロです。なぜ、父親ではなく母親なのかーー赤ちゃんの時、母親に見放されたら、私たちはすぐさま命を落とすからです。それは本能なのです。



一見、良い母であろうが虐待的な母であろうが、仲良し親子であろうが対立している親子であろうが、恐ろしいことにこの法則はもれなく働きます。なぜ、そう言えるのか。占星術の月の構造がそうだからです。占星術の構造と私たちの潜在意識をひも解いていくと、そのことが明確に見えてきます。



私たちは人生の初期段階で月に捉えられ、本当の自分ではないものを生きることを運命づけられています。それは耐えがたいほどの苦しみなのです。けれども、私たちの本能が命を繋ぐために「母親に気に入られる自分像」を演じます。母親への忖度です。文句のつけようがない良い母親であれば、なおさら従うしかありませんし、自分ではないものを生きるよう強要されたーーという猛烈な怒りさえ自覚できない状態になります。だから、結局、同じなのです。



復讐とは依存に他なりません。愛されたかったのに、愛されなかったという悲しみです。それほどまでして、私たちは親の愛が欲しいのです。愕然とします。それほどまでに、私たちの無意識は無価値観と依存心の塊なのです。



これは月という天体を使った「まさにマジック」だと感じます。こんなお話を信じてくださる方は少数でしょう。まさかそんなことが・・・と思われて当然です。けれども、一度、自分の闇=月のマジックに触れてしまったら、納得するしかありません。この世界では、母親への復讐のために(または月のマジックによって)死(あるいは緩慢な自殺)を選ぶことだって、珍しくありません。



私たちは、とんでもないくらいの莫大な愛を自分に注ぐしかないのです。人を助けることで、あるいは、外側に視点を向け続けることで、この耐え難い無価値観を埋めるという、月=母なるもの=闇に支配された無意識的行為を全力で止めるしかありません。



愛されたかった、自分らしさを認めてほしかったという依存心に私たちを縛り付けることーーそれが月の最大の負の働きです。それは「母なる存在を通じて」私たちに作用しています。どこまで見つめてもまだ足りないくらい月の闇は深いのです。いくら復讐しても無駄なことであり、自分で自分を幸せにするしかないーーという当たり前の地点に立つことを阻むのが月の恐ろしさです。



そして、それは潜在意識の奥底に沈殿しているため、自分では自覚できないという巧みな二重構造です。光と闇は外にあるのではない。自分で自覚できない闇を自覚できた時、はじめて太陽が立ち上がってくるという多重構造になっています。



私たちはこれまで、自分の人生の主導権を潜在意識という闇に握られる構造になっていたのです。これが海王星がかけた秀逸な幻想マジックです。世界がよくなるはずがありません。月に乗っ取られているのですから・・・



12/6に海王星が順行に戻り、2024年7月2日19時37分に逆行開始、2024年12月08日09時25分に順行へ、そして、2025年03月30日20時37分に牡羊座に入ります。2025年夏には牡羊座で土星とほぼ完全な合(0度30分程度の誤差)になります。この時までに、いかに自分自身を客観的に理解できるか。自分自身の闇と対峙して幻想を打ち破れるか。それがすべてです。



しかも、大きな惑星が次々に移動する2025年。土と水のエレメントに位置していた大惑星たちが風と火のエレメントに移行します。そして、海王星と土星が牡羊座というはじまりの星座で重なるため、もしかしたら、人類の集合意識の中で顕在意識と潜在意識の統合が始まっていくのでしょう。いずれにせよ、新しいタームが始まる大きな節目になります。


心理占星術において、風と火のエレメントは「区切ることができないもの=真にフラットなもの」とされます。また、風とは「頭の理解=エンパシー=慈愛」です。感情的共感=シンパシーではありません。真にフラットなエンパシーに満ちたもの・・・それは、潜在意識と顕在意識の統合であると思われてなりません。月と海王星のマジックを超えて、本当に自由に自分の人生を生きるということです。



水瓶座時代へ向けて、いよいよ正念場、クライマックスです。光と闇は私たち一人一人の中にあります。決して外を見てはいけません。人生で起こる出来事のすべての原因は自分にあると認め、自分の内側を見ることです。共に頑張りましょうね!!!


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