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開運とは方法論ではありません~水瓶座とは何か

占星術にも様々な方向性があって、勿論、それぞれ自由でいいのです。その上で、私が大事にしたいことは、占星術を深めていくことで、この世に生まれてきた本当の意味を探ることです。そのためにはまず出生図。出生図は個々人の魂の地図であり、生まれてきた目的・魂の意図が描かれています。



そして、宇宙には時間と意図があります。それを示しているのがトランジット、つまり時代です。時代が求めてくることが、私たち共通の大きなテーマです。今は水瓶座時代の入り口。宇宙は今、私たち人間に「水瓶座」という課題を与えています。



個々人はミクロであり、時代はマクロです。そこには人間と宇宙のハーモニーが存在しています。まず、時代が与える大きな課題があります。その中で個々人の課題があり、さらに個々人の運気や周期やその時々のテーマを読み取る方法が存在しています。



未来予測を柱にしすぎると、本分から離れてしまいます。勿論、周期を理解することは大切なことであり、それは宇宙のリズムと共鳴することに繋がります。しかし、いつ幸運な時期が来るか、どうすればお金持ちになれるか、どうすれば幸せな結婚ができるかーーそのような視点に主題を置くと、本末転倒です。(勿論、それも大事なことですよ)



でも、私たちは様々な体験を通じて学び、成長していくことを目的として生まれてきたはずです。泣いて笑って感動するために、魂が震えるほどの喜びや有難さに触れるために、生まれてきたはずです。



単にこの世界を上手く渡っていくこと、あるいは、困難や苦しみを避け、ただただ平穏無事に生きていくことが、私たちの生まれてきた目的であるならば、宇宙はとても無機質でただの機械的なゲームです。そんなはずはありません。星は明確な意図を持ち、寸分の狂いなく、私たちに語りかけているからです。



ただラッキーに生きていけばいいーーそのために占星術を使うならば、それは自分のレベルより上の、できるだけ偏差値の高い大学に合格するための虎の巻のようなものに過ぎません。テクニックであり辻褄合わせです。そこには命の躍動も感動もダイナミックな神秘も感じられません。



私自身、平穏に生きる方法をお勧めするだけでは、とても胸が痛みます。それは宇宙の意図を無視していることになるからです。運命なんてどうでもいいと思えるほど太陽を燃やして生きることが、最も大事なことではないでしょうか。



運命にはリズムと周期があります。良い時も苦しい時もあります。でも、それでいいじゃないですか。どんな状況であれ、大事なことは自分自身の生き方と在り方です。そして、土星や冥王星が運命を動かしているとは言え、本当の鍵を握っているのは月(内的コンディション・内的安定感)ではないかと思われてなりません。月に翻弄されないことがすべての土台です。



毎日を満たされて生きているかどうかです。毎日を幸せに、自分であることを喜んで、意識的に生きることが最大の開運だからです。毎日の、一瞬一瞬の在り方が運命を生み出していくのです。出生図に描かれているのは、そのための指針と方向性に他なりません。それを軽んじて、運気だけを知ったところで、一体どうなるというのでしょうか。



時代は今、水瓶座的意識と生き方を求めています。水瓶座の守護星は天王星と土星です。独自性・自立・刷新・フラットな繋がり・平等・人類愛という要素の他に、土星的な着実性や揺るぎない視点、現実的着地感が必要なのです。それは霊性に根差した現実ということ。意識が先で現象は後ということです。



水瓶座時代とは「運命(土星)と意志(天王星)の力関係を逆転」させてこそ、実現すると私は思います。運命をどうにもならないものとして翻弄されるのか、自分自身の輝く意志を発動させて、運命の主人になるのかーー



そして、水瓶座は霊性のサインです。この世的成功やラッキーを求めるだけの生き方は水瓶座ではありません。本当の開運や幸せとは「意識・生き方そのもの」にあると、「あなたがこそが現象や運命の主人になれ」と、星は明確に告げています。



未来のことばかり気になるーーその時、私たちは十中八九、不安という意識に捉えられています。自分が受け身、あるいは、運命の被害者的立ち位置にいるのです。その意識こそが月であり、時間の浪費であり、運命を暗転させる原因です。今、生きているのです。今、生きているという奇跡にフォーカスしましょう。未来は恐れるものではありません。創り出すものです。

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