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柳ケ瀬の終わり

岐阜市の高島屋が来年の閉店を発表した。
これで岐阜県から百貨店が無くなる。
まあ当然の結果だと思われる。
いやむしろよくもここまで続けてくれたものだと感心する。
私が東京から帰郷して来た2008年頃の柳ケ瀬はビックリするほど衰退していてこれはもうダメだなと思った矢先にやななが登場してそれなりに賑わいも見せたが5年で引退。
その後も若い皆さんがあれこれと柳ケ瀬を盛り上げようと奮闘しているのは見かけるようにはなったが結局は一時的なものばかり。
イベントがあればその日には人が集まるがイベントが無ければ閑古鳥。
それでも高島屋あたりは何とか人が集まってはいた。
それがその高島屋も撤退が決まったわけだ。

鳴り物入りでオープンさせたグラッスルも魅力的なテナントは無くたいして集客は出来ていない。
そんな柳ケ瀬に新たに建設されているのはマンションばかり。
セントラルパークなどと恥ずかしいネーミングで整備した金公園も以前とたいして代わり映えしない。
旧長崎屋の廃墟ビルも公園になるとか聞いたが特に変化は無いし公園になったところでどうにかなるもんでもないだろう。
旧メルサの2つのビルも廃墟に等しいままだ。

そもそもが市内から路面電車を排除した事が終わりの始まりだった。
駅前から微妙な距離のある柳ケ瀬などわざわざ来るような人は稀だ。
路面電車に比べてバスと言うのは行き先も複雑で分かりづらい。
連節バスを導入しても専用バスレーンはいつまで経っても整備されず中途半端に自動運転のバスなどに手を出したりワケが分からない。

言われ続けているが郊外に便利で巨大なショッピングモールがいくつもある岐阜市で中心部の柳ケ瀬なんて車で行けば駐車料金はかかるは公共交通機関で行けばアクセス悪いわでよほどの変わり者でなきゃ行かない。

そもそもが今の柳ケ瀬って変わり者しかいない気もする。
それが良いとか悪いとかじゃなくてそれが現実なのではないか。
もっともそんな変わり者たちが変わり者しか集まらない変わり者の街を作っていくならそれもいいかも知れない。

柳ケ瀬の娯楽ではゲーセンもカラオケ店も書店も模型屋も消えて、残ったのはパチンコ屋くらい。
次に無くなるのは映画館か。
ロイヤル劇場はクラファン始めたけどさてどうなるか。
大衆演劇場は流行ってるのかな?行ったことないから分からないけど。

高島屋撤退でまた廃墟ビルが増えるだけなのか、さてさて。
期待はしていない。

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