万物の性質を表す3つのグナ|サットヴァ(Sattva)・ラジャス(Rajas)・タマス(Tamas)とは?
インド哲学の教えに、3つのグナというものがあります。
グナとは、世界のどこにでも存在する物質や力を表現するもので、サットヴァ(Sattva)・ラジャス(Rajas)・タマス(tamas)と呼ばれています。
グナの性質
グナとは、現世界を生み出した元素のことだそうです。
人間の身体にもグナが存在し、誰でも必ず3つの要素を持っています。
サットヴァ(Sattva)・ラジャス(Rajas)・タマス(tamas)の意味
サットヴァ:純性・知識・幸福・平和・喜び など
ラジャス:激性・欲望・痛み・怒り・競争心 など
タマス:慣性・不安・無知・眠り・怠慢・悲しみ など
3つのグナを理解し、バランスを整えることが大切
インド哲学では、死んだあとは別の身体に魂が移り生まれ変わると言われています。
生まれ変わった後にどのような人間になるかは、死んだときの魂の状態によって決まるそうです。
一般的には、サットヴァ(Sattva)の性質を高めておくことが良いと言われていて、ラジャス(Rajas)・タマス(tamas)などの性質が高まってきても、心の均衡を保つように訓練・練習を重ねることが大切です。
インドの人々は「祈り」をとても大切にしている印象があります。
このインドヨガ留学でも授業の開始終了時や食事の前には必ずマントラを唱えます。
インド哲学の先生が、この世の中から争いや競争がなくなること、解決することはできないが、個人が平和を祈り続けることはできると言っていました。
世界中のひとりひとりが自分自身の性質と向き合い、観察し、バランスを整えることで、今より少しでも争いが少なくなる世の中になるといいなと感じました。
「自分自身の性質と向き合い、観察し、バランスを整える」ためにはヨガだけでなく、瞑想やアーユルヴェーダなどのリラクゼーションが効果的です。
それぞれのやり方については今後詳しく説明しますので、参考になれば嬉しいです。
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