Yurika Kubo // 窪 ゆりか

メイクアップアーティスト▷欧州・東南アジアでファッションモデル▷クリエイティブディレク…

Yurika Kubo // 窪 ゆりか

メイクアップアーティスト▷欧州・東南アジアでファッションモデル▷クリエイティブディレクター | 旅・アート・食・ファッション・美容

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「感情」は一旦引き出しに仕舞ってくれ。

この話は、いつもと同様私の身に実際に起きた話だ。 そして、前回のシリーズ記事「窪さん、オーストラリアに入国拒否されるの巻」から続くおまけ編となるので、先にそちらを読んでから今回の話を読み進めることを強くお薦めする。 1. 悲劇のミルフィーユ突如空港のカウンターにて、オーストラリアへの入国及び、オーストラリアへ向かう機内への搭乗拒否を喰らった私は、ただただ「無駄」としか言い様のない、大きなキャリーケースを片手にその場に立ち尽くすしかなかった。 その状況下でも「とりあえず今

    • 窪さん、オーストラリアに入国拒否されるの巻【下】

      これは、私がおよそ10年振りにオーストラリアへ渡航しようとした際に勃発した、近年稀にみる珍事件の話である。 これまでのストーリーをまだ読んでいない方は、是非「上」と「中」を事前に読んでからこちらを読み進めることを強くお勧めする。 1. 宣戦布告何が何だか分からないまま刻々と時は過ぎ、あっという間に本来乗るべき機体への搭乗時刻を迎えたが、私は依然としてこの公開処刑の場に身柄の拘束を余儀なくされていた。 「直接オーストラリア大使館側と話してくれ」と、急に言い手渡された携帯電

      • 窪さん、オーストラリアに入国拒否されるの巻【中】

        前回の「窪さん、オーストラリアに入国拒否されるの巻【上】をまだ読んでいないという方は先ずこちらから。 1. 用件は明確にタイのバンコクでお色気ムンムンのフレンチガイと出会った私は、タイでの事務所契約とワーキングビザが切れる為一旦日本へと帰国し、彼も一通りタイでの仕事を終えた後、現在メインのお家があるというスペインへと帰って行った。 互いにもう会う事はなく、そのまま何事も無かったかのように私の記憶から美しく消えていなくなる存在だろうという私の予想に大きく反し、彼はそれからと

        • 窪さん、オーストラリアに入国拒否されるの巻【上】

          タイトルからネタバレ全開の大盤振る舞いなのだが、なんと私は去年の春に突如オーストラリアへの入国を拒否された。 世界が認める日本国パスポートを所持するこの窪 ゆりか様が、オーストラリアへの入国及びオーストラリアへ向かう機体にすら登場拒否されるという緊急事態が発生。 そして、その謎の真相は未だ解明されることなく迷宮入りとなった。 あれから約1年という月日が経過し、ようやくあの頃の苛立ちと熱りが覚めて記憶が脳裏から消え薄れゆくその瞬間。 再びあの頃の悪夢が蘇るのである。

        「感情」は一旦引き出しに仕舞ってくれ。

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        記事

          現代のブランディングにおけるデザインの末路

          1. 私、こういう者です。先ずは、今回のテーマである「デザイン」を語り始める前に、5W1Hの中の3W(who, what, why)を満たし、この話を読み終わった後に「ってお前が言うなよ。」とスパイシーなツッコミを入れられるリスクを軽減する為に、簡単に自己紹介をしておく。 (注)5W1Hって何ですかという質問に関しては一切お答えしませんので、そのような疑問を持った方は黙ってググってください。 私は、数年前からブランディングをメインとしたデザインに関するお仕事を度々受けてい

          現代のブランディングにおけるデザインの末路

          “痛み”という快楽に溺れたい。

          このタイトルだけを読んで、私がボンテージ姿で鞭を持っている姿を想像したそこの君たち。 実に甘い。 そして、浅い。 1. 生まれながらの活火山持ち皆さんは、日頃ストレスが溜まった時にどのように発散しているだろうか。 食べることや飲むことで発散する人、エクササイズで汗を流して発散する人、穏やかなヨガや瞑想で発散する人など、その発散方法は様々だろう。 また、軽度のストレスなら一晩寝れば忘れられるかもしれないが、30歳を過ぎるとストレスの種類も複雑さを増し、抱えるものが大き

          “痛み”という快楽に溺れたい。

          元彼オールスター感謝祭 冬の陣

          これは、いつもの記事同様に全て私の私生活でリアルに起きているノンフィクションである。 そして、相変わらず…いや、むしろいつにも増して今回は、今世紀最大の身も蓋もない話を繰り広げる予定なので、皆様にはこの先一切何も期待せずにただただ読み流して戴きたい。 1. 毎年恒例!元彼オールスター感謝祭私はここ数年の間ずっと、何故だか知らないが毎年5月に“元彼オールスター感謝祭”が開催される。 「元彼オールスター感謝祭」とは、ある決まった時期に過去の男達から一斉に何らかの連絡やアクシ

          元彼オールスター感謝祭 冬の陣

          私をミスコンに誘うな。

          “ミスコン”とは、ミス・コンテストの略で、ミスの敬称が示す通り独身女性の美を競うイベント。世界5大ミスコンテストとしては、ミス・ユニバース、ミス・ワールド、ミス・インターナショナル、ミス・アース 、ミス・グランドが挙げられる。–Wikipedia かれこれ10代の終わり頃から現在に至るまで、私は周りからよく「ミスコンに出たら?」と言われることが多い。 “ミス”と謳えない既婚者時代には「ミセスコンテストに出ない?」とまで言われる始末だった。 周囲からすると、それはきっ

          私をミスコンに誘うな。

          ギムレットを飲むには早過ぎる【下】

          前回のお話、「ギムレットを飲むには早過ぎる【中】」を読んでいない方はこちらから。 酒と煙草と男と女PM10:30 ホテルのロビーに先に着いた私は、落ち着きのない様子で約束の場所であるバーを地図で辿り、国際色豊かな人々が行き交う中、一人うろうろしながら彼と連絡を取り合った。 「やっと今クライアントとのディナーが終わって会計をしてるから、ちょっと遅れる。本当にごめんね!」 「もし良かったら、先にバーに入って待ってて」 「スタッフに、○○○号室の○○と伝えれば案内して

          ギムレットを飲むには早過ぎる【下】

          ギムレットを飲むには早過ぎる【中】

          前回のお話、「ギムレットを飲むには早過ぎる【上】」を読んでいない方はこちらから。 彼は今回、日本に短期出張で来日している為「一度会ったとしても、彼はどの道すぐにイタリアに帰国するし、時間と距離がそのうち解決するだろう…」と自分に言い聞かせ、目先に見え隠れする不安を拭い、やっとこの地と癒着せんばかりの腰を上げる覚悟を決めたのだった。 そして、めんどくさい男の世界王者の彼とのリベンジデートを決めた私は、日取りを決めるべくやり取りを続けた。 豪華すぎる付録「やっと会って

          ギムレットを飲むには早過ぎる【中】

          ギムレットを飲むには早過ぎる【上】

          前回の、ここ最近私に突如降りかかった顔面の悲劇の話「女もつらいよ。」は読んで頂けただろうか。 未だ読んでいないという方は、今回の話を読む前に是非そちらを先に読んで欲しい。 御察しの通り、私は今自分に迫っているヒゲ問題をどうにかせねばと思う反面、何かにつけていちゃもんを付け、異性との出会いを避ける「ぐうたら女」である。 前回登場した男性に関しては、最終的に逃げるようにして何とか言い繕い、デートをきれいさっぱりキャンセル。 リスケの連絡が来てはいるが、案の定未読スルーの冷

          ギムレットを飲むには早過ぎる【上】

          私は時代に置き去りにされたいのかもしれない

          もしかするとお気付きの方もいるかもしれないが、ここ最近私はSNSをサボっている。 しかもそれは、忙しいが故に仕方なく放置せざるえなかったという訳ではなく、故意に自ら望んでそうしたのである。 今日はその理由をお話ししよう。 空っぽのアルバム私は、今年の夏頃から自分のYouTubeチャンネルを開設した。(是非見てみたいという変わった趣向の方はこちらからどうぞ。) 旅や美容、仕事などを題材に、動画の撮影や編集なども全て自分が担っている為、凝り性で完璧主義の性分の私にとって、

          私は時代に置き去りにされたいのかもしれない

          愛と家庭と仕事と女

          爽やかな日差しが差し込む気持ちのいい朝。 カフェの椅子に靠れ、コーヒーを啜りながら男性の友人が私に語りかけた。 「この間見つけた記事なんだけど、既婚で子供のいる女性よりも独身で子供がいない女性の方が幸せらしいよ」 私は、この言葉に「30代以降で稼ぎもあれば、これからの時代は女性も気楽に一人暮らしの方がいいのかもね」とぶっきら棒に返したが、カップに注がれたコーヒーが無くなった後も、何故かその事が頭から離れなかった。 何かが引っかかった私は、家路についた後に直ぐその記事に

          愛と家庭と仕事と女

          女もつらいよ。

          「30歳、バツイチ、子はいないが子育て経験あり。」 一体誰がこのような人生になると予想しただろうか。 これは、かつて子供の頃描いていた未来予想図とは、到底かけ離れた道をただ今絶賛独走中の私が語る、ノンフィクションである。 突如迫り来る顔面の悲劇離婚という道を選んで二度目の秋を迎えた頃、私の顔面に突如として異変が起き始めた。 仲の良い友達とのお出かけ前の準備中に、鏡を覗き込んだその時だった。 「むむ・・・。」 「こんなに私の顔の毛って濃かったっけ?」 自分の顔面に

          いい加減、ポジティブの押し売りやめませんか?【後編】

          前回の記事、“いい加減、ポジティブの押し売りやめませんか?【前編】”を読んでいない方は是非こちらから。 私たちは、今や現代の忙しない生活の中にするりと溶け込み、気づけば日常生活の中のルーティンと化したソーシャルメディアの存在が生んだ「劣等感」を抱えながら、日々手の中にある小さな画面越しに映っては、私たちに"夢"と"理想"を一方的に投げかけてくる存在に一喜一憂する。 自分の住む世界とは違う、創られたモノに自分を重ね合わせては勝手に疲弊する愚かな自分に、「待ってました!」と言

          いい加減、ポジティブの押し売りやめませんか?【後編】

          いい加減、ポジティブの押し売りやめませんか【前編】

          そこら中に無数に転がり落ちる「自己肯定感」や「ポジティブシンキング」という言葉たち。 「自信を持つことが大事」というのも十分に理解はできるが、私はこういった姿形のない謎の圧力に、なんだか最近とても嫌気が差している。 1. ソーシャルメディアの産物「劣等感」それは、私が大学生の頃だった。 Facebookを皮切りに、Twitter, InstagramなどのSNSが続々と出現し、時代は「個」の時代へと移り変わった。 それまでは、"自分"というたった一人の人間が発する言葉

          いい加減、ポジティブの押し売りやめませんか【前編】