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BROCKHAMPTONはいいぞ!vol.10 新曲解禁+ライヴ予習(前編)

みなさんこんにちは、BROCKHAMPTONヤクザのナカジです。
なんと初来日&単独公演まであと1ヶ月です。
えっ待って心の準備と体力作りとダイエットとムダ毛の処理がまだなんですけど???(ムダ毛に関しては今からやっても1ヶ月後には元通りだよ!)

前回の記事の後、5枚目のアルバムに入るであろう新曲「GINGER」のスニペットが公開されたのでリンクを貼っておきます。
すでに海外のフェスではプレイしているので日本公演でもやる可能性は高そうです。

さてそれでは前回の記事で公開したプレイリストを元に合唱などの予習ポイントを紹介したいのですが、その前に大事なことを一つ書いておきます。
多くの方には今更of今更な話なので読み飛ばしてもらって大丈夫ですが、もし知らなかったという方がいらっしゃいましたら心に留めておいてください。
このマガジンを読んでくださってる方の中には10代後半の学生さんなんかも結構いらっしゃるようで、もしかしたら人生で初めて行くヒップホップ系アクトのライヴがBROCKHAMPTONになるかもしれないので、老婆心ながら。

BROCKHAMPTONの歌詞には「Nigga」という言葉が出てきますが、これはアフリカ系の人が仲間に対して発するのと、それ以外の人種がアフリカ系の人に対して発するのでは意味が全く異なります。
アフリカ系→アフリカ系では仲間、兄弟、同胞を意味するのに対し、それ以外の人種→アフリカ系では侮辱の意味を含んだ差別用語になります。
なので、楽曲を合唱するに当たってもあなたがアフリカ系のバックグラウンドを持っていない限りはこの言葉を口にするのはおすすめできません。
事実、この単語を歌詞の中に使っているのはKevin、Dom、Merlynの3人で、非アフリカ系の他のメンバーはこの言葉を使いませんし合唱もしません
なので非アフリカ系のファンもここは気をつけておくべきポイントだと思います。

脱退したメンバーのAmeerもかつてTwitterで「白人のキッズが俺たちの曲で嬉々としてNiggaという単語を合唱してるのを見ると微妙な気持ち」というようなことをツイートしていたので(Ameerはアカウントも削除済みなので元ツイート貼れなくてソーリー)、たとえアーティストにとってはファンが自分たちの曲を合唱しているだけであってもこの言葉を口にしている状況は好ましくないのだと推察できます。
2018年のフジロックではケンドリック・ラマーも歌詞からこの言葉をカットしてパフォーマンスしていましたからね。

ちなみにこの言葉をアジア人が無邪気に発するのがどのくらいまずいかの一例として、映画『ラッシュアワー』(1998年)を挙げましょう。
アフリカ系俳優のクリス・タッカーとアジア人スターのジャッキー・チェンがタッグを組んだバディものアクション映画ですが、その中でクリス演じる刑事がアフリカ系の店主に向かって「ようNigga」と挨拶するシーンがあります。
ジャッキー演じる捜査官は彼に倣って自分も店主に同じ挨拶をしたところ、店主が激昂し大乱闘に発展してしまいます。
アジア人がこの言葉を使うのがいかにやばいか伝わるでしょうか?
20年経った今でもこの言葉の意味は変わっていないので、とにかくツルッと歌わないように気をつけましょうね。

長くなりましたが、それでは予習用プレイリストに入れた楽曲の合唱ポイント解説いっきまーす!


●BOOGIE(SATURATION Ⅲ収録)

ライヴ1曲目または最後になると予想される曲ですが、この曲の合唱ポイントは全部です。

全 部 で す 。

いや流石に全部覚えらんねえわという人は、とりあえず冒頭の「What are the rules for breakfast today?」から始まるKevinのパートだけでも覚えましょう。
ここの合唱がバッチリ決まればライヴの盛り上がりは決まったも同然だぜ!
もしくは推しが決まっている人は推しのパートだけでも(この曲BearfaceパートないからCiaran推しの人は適当にガヤガヤしてて)。
ラップのスピード的にはそこまで難易度高くない曲です。

●ZIPPER(SATURATION Ⅲ収録)

この曲も冒頭から合唱が定番です。
トップバッターのJobaのコーラスは英語苦手な人でもついていけるスピードなのでがんばって歌えるとGOODです。
それからマストなのはKevinパートのコーラスですね。
「Ghetto in here flash it, ooh, them boys stay nasty. Floating like Aladdin, them the ones you talkin' to」は繰り返し出てくるコーラスですし、スピード&単語数的にも暗記して歌うのがそこまで難しくないので必修のラインです。

●QUEER(SATURATION Ⅱ収録)

この曲の盛り上がりに関しては↑の動画を参考にしてほしいんですが、冒頭のMattの「Skinny boys skinny boys〜」からヤバいです。
MattとMerlynのパートが歌えそうな人はがんばってください。
何よりみんなモッシュで怪我しないように気をつけような。
ラップパート暗記無理!って人は途中のマットの「Don't go runnin' your mouth」と、Kevinのコーラスの「And Waco is far away, I don't even mind
As long as you stay right here, right next to my side」だけでいいと思います。
あとKevinのコーラスの時、腕を左右に大きく振るアクションが結構おきまりの演出になっているようです。

なんかここまでで随分長くなっちゃったな〜続きはそう遠くないうちにまた書きます。早くしないとライヴ当日になっちゃううう。

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