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BROCKHAMPTONはいいぞ!vol.12 新作マーチ予約開始+ライヴ予習(第3回)

こんばんは、BROCKHAMPTONヤクザのナカジです。
世の中ではお笑い芸人を働かせるヤクザの話題が盛り上がっておりますが、私は皆さんにBROCKHAMPTONを聴けと迫るだけの優しいヤクザです。ご安心ください。

さて2019年8月に出るという新作「GINGER」ですが、そのタイトルロゴをフィーチャーした新作のマーチャンダイズが登場しています。
商品はTシャツ、フーディー、キャップの3種でいずれもデジタル配信アルバムとの抱き合わせ(バンドル)。
最近は公式サイトでのグッズ&音源というバンドル商法も全米チャートの集計に計上されるようになったので、この戦法を取るアーティストもかなり増えましたね。

ちなみに私は60ドルのフーディーをオーダーしましたが送料が38ドルで合計100ドル近くになってしまいました。
でもいいの。推しに課金するために稼いでるから。
私の課金でDomちゃんが新しいゲームを買えるんだよ!!!(強めの幻覚を見ています)

ちなみにこのバンドル商品は2019年7月25日の時点で「クローズまであと3日」と出ています。
前作「iridescense」の時も先行販売アイテムのデザインはアルバムリリース後には復活しなかったので、今ある商品のデザインが気に入ったら早めに買っておいたほうがよさそうです。
色違いデザインとかはアルバムリリース後の通販とかライブ会場での物販に出回るかも。

では、ライヴ予習に参りましょう。
ここに来て記事タイトルが第3回となりました。
本当は3回くらいに分けて終わらすつもりだったけどあと1回で終われる気がしないんだもん(グズグズ)
とりあえず今日は予習用プレイリストからiridescenceの3曲をやりたいと思います。

●NEW ORLEANS(iridescence収録)

アルバム「iridescence」のトップを飾る曲です。
Mattの「Perfectly fine, that's fine」という声の後に、Domのラップからスタートして全員にマイクが渡ります。
が、トップバッターのDomのラップはかなり難しい上にNワードも多め。
使っている単語数も6人の中で一番多いです。
ここは無理に歌わず、彼のスキルを楽しみながら次のKevinに備えましょう。

二番手のKevinも結構難しいですが、ここはなんとかがんばりましょう。
歌詞は「Tell 'em boys, don't run from us
I been down too long, cousin
I been down too long, brother
Tell the world, I ain't scared of nothing
Tell the world, I ain't scared of jumping
Tell my boy I want a crib in London
Tell the world to stop tripping, I'll
Build a different house with some different functions」です。
最後の2行が特に難易度高いのですが、最悪「ロンドン」まで歌えてればあとは「にゃにゃにゃにゃ」で誤魔化しちゃえ。大事なのは勢いです。

三番手はBearface。
ここは難易度Aのパートなので余裕を持って歌えそうですね。
Bearface推しの人はがんばりましょう。

続く四番手はMatt。
彼は結構単語と単語の間を音便でつなげてマーっとラップするタイプなんですが、この曲に関しては比較的一つ一つの単語の発音がクリアで聞き取りやすい&歌いやすいです。
Matt担の人たち頑張って。
私は「ハラペーニョ」と「マカレーナ」の合いの手を入れます。

五番手はJobaです。
ここはキレキャラ芸人Joba様の面目躍如パートなので、Joba担の人たちもキレちらかしていきましょう。
ただここのJobaのパート、彼のラップの中でもかなりスピード速めで難しいといえば難しいです。
前半の方は歌って、後半は聴くに徹してもいいかも。

ここでもう一度Kevinのコーラスを挟みます。
音源ではJaden Smithがラップしてるパートは、ライヴでは収録音声がそのまま流されることが多いようです。

そして大トリはMerlynです。
まずは力の限り「Voodoo Man!」と叫びましょう。
英語でラップ無理って人も「Voodoo Man!」は叫べます。全力でいけ。
その後のラップも比較的ゆっくりなので、ちょっと英語で歌うことに慣れてる人なら充分ついていけますよ。

ところで、この曲のタイトルがなぜ「New Orleans」なのかについて。
この曲は2018年の8月頃ロンドンで作られたもので、「ロンドンで部屋を借りたい」というKevinの歌詞にもある通り、ロンドンでのレコーディングとその時の生活にインスパイアされています。
だったらタイトルは「New Orleans」じゃなくて「London」でよくない?って思いますよね。

ここで思い出したいのが、Kevinが以前語っていた「『iridescence』を他の誰かの作品に例えるならLil Wayneの『Carter Ⅲ』」という言葉です。
Lil WayneはKevinのお気に入りのラッパーの一人でありますが、彼は米ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。
「Carter Ⅲ」の1曲目『3 Peat』とBHの「New Orleans」を聴き比べると、ビート感とかトラックの作りが似ていることがわかります。

もう一つヒントになったのが、ヒップホップに詳しいフォロワーさんに教えていただいたこちらの動画。
ヒップホップ内のジャンルとして、「New Orleans Bounce」というものがあることを教えていただきました。
New Orleans BounceはもちろんLil Wayneも取り入れているスタイルとのこと。

この動画の中では、ニューオーリンズ出身のラッパーBig FreediaがN.E.R.D.の「Lemon」がいかにニューオーリンズ・バウンスを取り入れてるかを解説しています。
ここでピンと来たんですが、「Lemon」って2018年のイギリスのフェス「LEEDS & READING FESTIVAL」でN.E.R.D.のステージにBROCKHAMPTONが飛び入りした時の曲なんですね。

この共演の直後、BHのメンバーのTwitterとInstagramが「ファレルにステージに呼ばれてN.E.R.D.と一緒にステージに立っちまったー!!!」みたいな投稿で溢れかえったので、本人たちにもこれは相当嬉しかった&記憶に残ったシーンだったのでしょう。

この思い出とファレルへのリスペクト、そしてLil Wayneへの憧れをこめて、曲名を「New Orleans」にしたのではないかと私は考えています。
本当のところはどうなのか、いつか機会があればインタビューしてみたいですねえ。誰か仕事くれ。

●J'OUVERT(iridescence収録)

こちらも「iridescence」の曲です。
フロントに立つのはMatt→Joba→Merlyn→Bearface→Merlynの順で4人です。
Mattパートは彼らしい低音&単語を隙間なく敷き詰めた感じのラップなのでちょっと難しいかも。

次のJobaの「White cuffs, wood grain」から始まるパートは楽勝です。
このコーラスは曲の最後にもう一度ありますので覚えておきましょう。
次から始まるキレ芸パートは彼の歴代のラップの中でもスピード速し、単語数多し、キレっぷりも強しなので結構練習しないと完コピは難しいです。
Joba担の人はがんばって!

そしてここでインパクト勝負、Merlynの出番です。
「エクスキューズミッ!」
これはもう合掌するしかありません。リピートアフターミー!
「エクスキューズミッ!」
これさえ決まればもう勝ったも同然です(何に)

続く「with the dogs zoom around all the doors suicide〜」というBearfaceパートなんですが、ここは意外と曲者です。
個人的にはリリックを読んで初めて「えっこんなこと歌ってたん?」って思いました。
使ってる単語や文章はそんなに難しくないんですが、普段の彼の唱法とは違ってすごくヒップホップ的なアプローチだし、Mattのように前後の単語を続けてマーっと発音するスタイルに寄せてるんですね。
なのでいざ口に出して歌ってみようとすると案外苦戦します。
ここをキメたいBearfaceファンはしっかり予習しときましょう。

最後はもう一度Jobaのコーラスに戻っておしまいです。

●DISTRICT(iridescence収録)

「DISTRICT」は声にエフェクトがかかりまくってるので誰がどこを歌ってるのか音源だけでは非常にわかりにくい曲です。
各自のパートは上の動画を参考に確認していきましょう。
ライブのフル尺動画ですがDISTRICTは21:21から始まります。

まず最初に「Let me find my way out of this bitch」から始まるラインを歌ってるのはKevinです。
ライヴではそこまできっちり全ワードを歌わないことも多いようですね。

次に「Aye, I'ma just bounce with that」から始まるラインの繰り返しを歌ってるのはMerlynです。
めっちゃ高音に加工されてるから全然わかんないですよね。

Merlynの次に続くJobaは声がほぼ加工されてないのと、キレ芸でわかりますね。
歌える人は一緒にどんどんキレましょう。
海外のライヴでは観客が「woo!」と合いの手を入れるのが定番です。

次の「I'm alive I'm alive the bags in my ride」から始まるラインはBearfaceのパートです。
ここもオートチューンでいじりまくってるのでわかりにくいですが、単語数と速さ的には難易度低いので歌いやすいです。

次のDomパートは短いですが鬼難しいです。
これを完コピできるレベルの人はBHのライヴ行ってないで自分でヒップホップクルー組んだ方がいいと思います。

Domパートを受けるのはMattです。
ここも単語数多め、スピードもどんどん早くなっていく難易度高めパートです。
次のJobaパートに備えつつMattに見惚れてればいいんじゃないかな(適当)

次はーーーー来たぞ〜Jobaのキレ芸ダーッ!!!
「Praise God Hallelujah! I'm still depressed!」
これは絶対外せない合唱ポイントです。存分にキレてください。

ここで音源ではもう一度Kevinのコーラスに戻るんですが、ライヴ映像を見てみると即興でラップしたりメロディを歌ったりと日によって微妙に違うみたいです。
どんなパフォーマンスになるかはお楽しみとしておきましょう。
そしてBearfaceがシメのコーラスを取るんですが、ラッパーっぽいBearfaceがたっぷり見られる場面でもありますのでBearface推しの人は刮目してご覧ください。
曲の終わり方がフェイドアウトなので微妙な空気になっちゃうかもだから、そこは各自好きなメンバーの名前とかフーとかワーとか適当に盛り上げましょう。
私はDom担なので「ドムー!」て叫んでるよたぶん。

今日はここまで。
わーまだあと半分もあるよがんばりますね……仕事が遅くて申し訳ねえ。

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