「子ども食堂」と4人に言ってみた

「今日は子ども食堂の日でした」

と、やりとりが続いている4人に言ってみた。

3年前、コロナ禍で臨時一斉休校の最中に、地元で子ども食堂を立ち上げた。
もともと、地域でのボランティア活動の支援や、生活困窮者支援、コミュニティ形成が私の専門分野。
前の会社を辞めたタイミングで、ご縁があったご近所の人たちとつながることができた。
月に1回、いまはお弁当を中心に活動していて、昨日がその日だった。

たまたま4人とのやりとりが私からお返事する番で途切れていて、せっかくだからお弁当の写真とともに近況報告してみたのだ。

驚いたことに、4人4様のお返事が来た。
ねらったわけではないけれども、マッチングアプリ界隈でも子ども食堂、認知度が高いのだな。

ほぼ同じタイミングで送って、最初に反応があったのは、お尻が好きなえくぼさん。
タワマン住みのイケメンさん、子ども食堂に気に留めてくれたとは意外だ。

「子ども食堂⁈ 自宅でやっているんですか?」
「近くの自治会館でやっているんです」
「何人で何人分つくるの?」
「10人くらいで、今日は60食つくりました」
「すごいね!」

何がどうすごいのかは、わからない。
一応、私は調理の担当ではなくて、外回りしてご寄付集めの担当であることを伝えておいた。
とくに反応はなかった。

続いて、還暦ちょいワルさんだ。

「おつかれさま。ボランティアですか?」
「はい」

以上。
その後、返信はない。
彼らしい。
いたずらっ子の目でスマホをちらっと見て、ふふんと笑っているのだろう。


少ししてから、今度は新しくやりとりが始まったDJさん。
彼はいつも、長めの文章をくれる。

「子ども食堂は、大事な活動ですね。
まりかさんも、料理をつくったりされるのですか。
(以下、別件のため略)」
「いえ、料理上手なオジサマ、オバサマがたくさんいるので、お弁当箱を並べたり、ご寄付のお願いまわり、プレゼンが私のお役目です」
「実際のお手伝いと、運営を続けるための外部からの支援、どちらも必要ですよね。
寄附の方は自分も協力させていただきたいです」

おっと、ものほしげに取られてしまったか。
そんなつもりはなかったのだけど。
別に、アプリの中の人たちから寄付金をもらおうとは毛頭思っていない。
ただ、このグループでは私が期待されているのは料理の腕ではなく、外向きの愛想のよさ、と伝えたかっただけだ。

安定のあっさり晩の人から返事が来たのは、ひと晩明けて、今日のお昼前のことだ。
彼は金曜のメッセージで、暗に今週末、時間があれば会いたい、というメッセージが来たので、土曜は子ども食堂です、と伝えてあった。

「お疲れ様です。
美味しそうなお弁当で、週末も忙しそうですね」

やはり、あっさりである。
でも、写真の感想をくれたのは、彼が初めてだぞ。


地域で縁あって始めた活動。
ボランティア活動支援も私の仕事の柱のひとつなので、仕事の延長線上にあるものだ。
言ってみれば、私が大切にしたい価値観が詰まっているところ。
私が大切にしていること、少しだけ伝えたかった。
ほめてもらいたいわけでも、関心を惹こうと思ったわけでもない。
ただ、今日はこんなことがあったよ、と言いたかっただけ。
私、地域の一員として、コミュニティを編んでゆくことに興味があるんだよ、と言いたかっただけ。

でも、だれも私にそのことを聞いてはくれなかった。
ちょっぴりさみしい。


*2023年2月19日の活動状況
・もらった足あと:4人
・もらったいいね:2人
・やりとりした人:4人
仕事も忙しかったので、活動控えめ。
昨日、去勢手術を受けたばかりの坊やネコが、エリザベスカラーを巻いたまま、膝の上で喉を鳴らしている。
まるで、オイラは恋する機会を奪われたのにゃ、と言わんばかりに。

サポートしてくださった軍資金は、マッチングアプリ仲間の取材費、恋活のための遠征費、および恋活の武装費に使わせていただきます。 50歳、バツ2のまりかの恋、応援どうぞよろしくお願いいたします。