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【映画レビュー】この世界の片隅に

2016年に公開されたアニメーション映画『この世界の片隅に』を見たので、レビューをさせていただきます。

2016年公開映画を今見ている理由


今更2016年の映画のレビュー、、、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、背景を。

2016年の当時の私は、3歳の息子の育児に手を焼いており、更に、再就職して1年が経つ頃、慣れない新人ワーキングマザー生活の中格闘しておりました。自分の時間も皆無。

映画もドラマも小説も好きなのに、落ち着いて向き合えない。

かろうじて時間を取れたとしても、どうもストーリーにがっつり入り込めない。感情移入もできない。(幼児を育てている親あるあるの、あらゆる感情に蓋しちゃう問題)

とはいえ、『この世界の片隅に』はなんとなく気になっていた映画です。

最近、『この世界の片隅に』のミュージカルを上映していると聞いて、ふと映画のことを思い出したのです。2024年5月いっぱいやっています↓

日生劇場 ミュージカル『この世界の片隅に』 (tohostage.com)

ミュージカルは恐らく見に行けないけど、映画はみてみたいなと思い、今回、U-NEXTの配信で映画『この世界の片隅に』を見ることにしました。Amazon Primeでも配信ありです。

映画『この世界の片隅に』とは

『この世界の片隅に』は、2016年公開の長編アニメーション映画です。原作はこうの史代氏の漫画。監督脚本は『魔女の宅急便』の制作にも関わられていた片渕須直氏。制作はMAPPA(日本のアニメーションの底力!)です。

株式会社MAPPA

呉、広島を舞台に、太平洋戦争時代を生き抜く女性すずとその様子を描くストーリーです

昭和19年、絵を描くことが好きなすずは海軍の街・呉に嫁ぐ。見知らぬ土地に戸惑いながらも、一家の日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。そして、昭和20年の夏がやってきた。

U-NEXTより

以下は、ややネタバレありなので、ネタバレ嫌な人はここまでで、以下は読まないようお願いします。


感想 心揺さぶられるすごい映画でした

広島×戦争、というと、日本の視点ではなんとなく「かわいそうなお話」というイメージになりがちです。
今話題の『オッペンハイマー』も、被害者の視点が描かれていないといったことで批判する方がいらっしゃるように、日本で「広島」「戦争」というとなんとなく「かわいそう」というイメージになるのではないでしょうか。

もちろんそうした被害者の視点をありありと感じさせる一面がある一方で、この映画のすごいところはただの「かわいそう」な映画ではないという点です。

この時代に生きていないから分からないものの、きっとこの頃の日常ってこんな感じだったのだろうなというリアリティに溢れています。

そして、絵が大好きな主人公のアーティスト思考にも共感するし、そして、なによりアニメーションが美しい。

できれば、公開当時に映画館で見たかったなぁ・・・!

とはいえ、辛くて2度目は見ないかも

とても素晴らしいアニメーション、ストーリーでしたが、向き合うのが辛いシーンもあり、、、2度目としてまたこの映画を見たいかと聞かれると、少し躊躇してしまいます。それくらいインパクトが強い。

人が亡くなる戦争。残されたものの気持ち。

辛い現実を突きつけられます。


以上、『この世界の片隅に』の感想でした。

まだご覧になっていたい方はぜひ『この世界の片隅に』ご覧になってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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