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娘の幼稚園でのお昼寝問題に悩んだ話

うちの娘が通う幼稚園にはお昼寝がない。
うちの娘が通う幼稚園は、正確には、幼稚園型認定こども園といって、ほかの保育園と変わらず夕方まで預けられるのだが、もともと何十年も幼稚園としてやってきたのが、10数年前に1歳児2歳児も預かってもらえるようになった、といったところである。
1、2歳児の保育は別棟で、お昼寝がある。
3歳児(年少)にあがったら、基本的にお昼寝はなくなる。
それでも眠くなったら、どこかのお部屋で寝かせてもらえるらしい。
娘は1歳半の頃から園に通っているのだが、年少にあがったとき、問題なくお昼寝から脱却でき、幼稚園で寝ることはなかった。

今、娘は年中。
先月12月、風邪をひいた。
幸い熱はなく、鼻と激しい咳だったので、耳鼻科に連れていった。
いくつかのお薬をもらって帰ったのだが、うち2つばかりは眠くなりやすいお薬だったらしい。
2日ほど園を休んだあと、朝夕お薬を飲みながら、登園。
その日から、園から毎日LINEが入るようになった。
「今日は○○分、お昼寝しました。」
あれ、珍しいな、お薬の影響か?と思ったが、お薬を飲み終えても、お昼寝の日々が続いた。
体調不良の影響かな?
何か分からないところで体が悪かったりするんかな?
とにかく、もうすぐ年末年始のお休みに入るし、そのあいだはお昼寝時間をたっぷりとって休ませてあげよう…。

ところが、お休み明け。
また連日、お昼寝しましたLINEが入る。
聞けば、外遊び中にお昼寝しているのを発見されて、あわてて先生が部屋に連れていく…ということもあるようだ。
とりあえず、先生に状況を聞きつつ(どこで発見されるのか、そこからどうやってお昼寝に行くのか、どこでお昼寝するのか等)、家で娘からもお昼寝について話を聞いて、お昼寝することは悪いことではないという前置きをしたうえで、次の約束をした。
1.いくら眠くても外で寝ないこと。
(寒いから体調不良に繋がる、みんなが心配する、まわりで遊んでいるお友達にとっても危ない)
2.眠いとき、寝たいときは自分で先生に言うこと。
(それまでお友達から先生に言ってもらっていたらしい)

それからふと、園での先生からのお話、お昼寝について話すときの娘の雰囲気から、私は以下の推測をした。
1.娘は外で寝ることで、お友達や先生が気にしてくれることが嬉しかったのではないか?
2.お友達が先生に、自分がお昼寝したいことを伝えてくれることが嬉しかったのではないか?
3.年少さん以上が急遽お昼寝をする部屋は職員室とのこと。温かい職員室、先生たちの目があるなかでお昼寝できることが特別で、幸せだったのではないか?
……親としては、娘を疑ってかかるような少々手厳しい推測かもしれないが。

親バカを発動するが、娘は字を覚えるのがクラスで一番早く、体操も上位のようである。
くわえて、めったに泣かない。
転んでも、注射のときでも。(コレについて、私は過去の自身の経験からも本当にすごいと感じる。)
さらに、ベタベタ甘えない。(家では甘える。)
いわゆる、あまり手のかからない園児である。
娘自身も、ワークや体操の進み具合、泣かないこと、甘えないことから、「私はクラスのなかでもしっかりした子」という自覚が少なからずあるだろう。
当然、先生の目は、他のヤンチャな子、泣き虫な子、ワークや体操時に補助が必要な子に向く。
…でも、自分だって本当は甘えたい!!
だからといって、「先生、抱っこ〜」などと言うのは、娘のプライドが許さない。
彼女は外面が良い。
そこに、12月の体調不良、である。
当時は本当に薬の影響で眠かったのだろう。
この「12月のお昼寝」が、良き手段だ!と彼女は気づいてしまったのかもしれない。

私はさっそく、上記の推測(親バカ発動シーンより前)を、副園長先生に伝えた。
LINEで伝えたので、「わかりました、とりあえず様子を見てみます。」との返信はあったものの、実際に先生がどう感じたかは分からなかった。
……体調不良でお昼寝が増えている可能性もまだ排除できないのに、この親御さん鬼母なのかしら??
とか思われていたらどうしよう、とドキドキする。

数日後、副園長先生から連絡があった。
一連のお昼寝問題について、副園長先生が対応してくれたことは、次のようである。
①娘が、外にあるお店屋さんごっこやお家ごっこをするための小屋で寝ていたとき、お友達が「○ちゃん寝てるー!!」と騒ぎだしたが、あえて職員室に連れていくことはなく、その状態のまま様子を見た。→5分後、自分で起きだして、勝手に遊び始めた。
②数日後、今度は砂場でお昼寝を始めたので、テラス(外)に移動させて寝かせた。→2分後、自分で起きだして、勝手に遊び始めた。
③コレを繰り返したら、同様の結果で、最後はお昼寝をしなくなった。
(「外で寝ない」という親子の約束が全然守られていないのが、少々切ないところ…。)

これらのことから、私の推測が当たっていたと結論づいたようだ。
園ではいままでこんな知恵を働かせる子(?)はいなかったようで、正直、私の当初の推測も半信半疑だったようである。
「こういうことを考える子もいるんだということ、こちらも勉強になりました。ありがとうございます。」
と、お礼まで言われてしまった。
こちらとしても、園の対応は驚きであった。
半信半疑でも、他に遊んでいるお友達の状況把握もしないといけないなか、とりあえず外で寝かせたまま、数分間我が子だけの様子を見てくれる園なんて、なかなかないはずである。
私の場合、「とりあえず外で寝かせたまま」という選択肢を発想すらしなかったと思う。
発想したとしても、寒空の下、小さい子を寝かせることにどこか負い目を感じて、その選択肢をとることはなかっただろう(親御さんに責められてもイヤだし…)。
先生もきっと心が痛んだだろうな……。
本当に園の親子共に寄り添ってくれる対応には感謝である。
先生と、お互いに何度もお礼を言い合って、電話を切った。

もしかしたら、ほかの園でも、こういった甘え方をする子がいるのかもしれないが、結構印象に残る出来事だったので、誰かの参考になればと(なるんか?そこに愛はあるんか?)、記事にしてみた。

はぁ〜、でもホント、変な体調不良とかでなくてよかったわ〜。

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