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誰か私を刺してくれ!!

と、思うことがある。
ああ、肩や首や背中が凝る……。
自律神経も、とち狂っている……。
背中の神経のツボがなんかモゾモゾと気持ち悪い…。

そう。今日は東洋医学のお話。
久々にちゃんとした長文です。いぇい♡
私が刺して欲しいのは「鍼」。

私の鍼灸とのご縁は結構長い。
大袈裟に言うと、生まれる前から。
母が若い頃体調を崩して、いとこの友人が結構ウデの良い鍼灸師だったことから、一時期その鍼灸師のお家兼診療所に住み込みで治療を受けていた。

母は治癒し、就職、結婚、出産。
この出産で生まれたのが私。
母が私を連れて里帰りするたびに、その鍼灸師のお家に行くので、私は中学に上がる頃までその鍼灸師も親戚なんだと思っていた。
その鍼灸師、通称「かあちゃん」。
イントネーションは「か」ではなく、「あ」に重きを置いてほしい。
私よりも40歳年上だけれど、私も「かあちゃん」と呼んでいる。
ちなみに、私にオセロを教えてくれたのも、かあちゃんである。
この、かあちゃんのお家に行くとき、母は、数時間お話だけして帰ることもあれば(かあちゃんは話が長い)、鍼灸治療を受けることもあった。
幼い頃から、親が2時間かけて(長っ!)受ける鍼灸治療を私は側で見ていたのである。
鍼灸は、私にとって、身近なものだったのだ。

私が高校生の頃、待ちくたびれて、診療所内の他のベッドで寝ていると、突然かあちゃんに押さえつけられ、ツボを押され、「こらアカン」ということで、イキナリひんむかれて鍼を刺された。
ぐえええぇぇぇっ!!
これが、私の鍼との物理的な出会いである。
高校生のころの私は、一応進学校に通う者として勉強づけで肩が凝っていたし、あとは眠くてしょうがなかった。
かあちゃんの「こらアカン」は、自律神経がとち狂っとる、という意味(だったはず)。

それから数年間、学生のうちは、母と帰省すると一緒に鍼治療を受けることとなる。
数年に1回、という頻度ではあったけれど。
社会人になると、仕事へのプレッシャーから、余計に自律神経がとち狂うし、首、肩、背中が凝るので、鍼治療の頻度が爆上がりした。
とはいえ、家からかあちゃんの診療所へは車で2時間半はかかる所にある。

では、どうするのか。
驚くことに、かあちゃんはそのウデの良さから、鍼灸師会で結構エラいさんをしていたことがあり、幅広く知り合いがいた。
私が、驚くことに…と表現したのは、かあちゃんはヘビースモーカーでいつも唇が紫だったし、とても口が悪い、オッサンみたいな女性の鍼灸師だったから、である。
(とても失礼な表現だけれど、親しみを込めているつもりです。かあちゃんはきっと「あがらの仲やら(私たちの仲じゃないか)」と言ってくれるはず。)
そのかあちゃんに、大阪府内のウデの良い鍼灸師を紹介してもらったのである。

私は女性で、男性鍼灸師に鍼を打ってもらうことには一応抵抗がある。
ほとんど真っ裸になるからだ。
私としては、鍼灸師は女性であることが必須になるし、合わない鍼灸師に当たるとかえって症状が悪化するおそれがある。
その点、物心がつかない頃からの知り合いだったかあちゃんの紹介なら安心。
同じ府内といっても、電車なら1時間半弱(車なら30分程度)かかるのだけれど、私は今、月に一度はその鍼灸院に通っている。

鍼治療を受けて1ヶ月ほど経つと、やはり肩や首のコリが気になってくる。
酷い時は、夏目雅子(三蔵法師)に戒められる堺正章(孫悟空)さながら、頭がぎゅっと締め付けられるような頭痛になる。
(全然世代じゃないんですけどね。)
自律神経が狂いやすい春先、もっと酷い時は、耳鳴り、めまいがしてくる。
背中の、かあちゃんが「ココは神経や!」と言って鍼を打ってくるツボあたりがモゾモゾしてくる。
ここで、心の中で叫ぶのである。
「誰か!私の背中のココ(神経のツボらしいところ)に鍼を刺してくれぇぇぇ!!」
こうなって、土曜の午前中、夫に娘を見てもらい、鍼灸院に駆け込むのである。

ちなみに、かあちゃんの紹介、ということで、その鍼灸院に行くと、院長先生直々に治療をしてくれる。
院長先生は80代。
80代にも関わらず元気にご活躍されている先生に向かって「首が。肩が。背中が。頭痛が。目眩が。」なんて言っている私のポンコツさったら。。
でも、そこを嘆いていても始まらないし、QOLをあげるために通っているのだから、気にしないようにしている。

治療を受けた直後は、一瞬カラダが軽くなる。
1時間後には、反対にカラダが重くなる。
そして、それは次の日までひきずる。
さらに、次の日にようやく、調子が良くなる。
土曜日に行くので、調子が良くなる日は月曜日。
良き1週間をスタートできる、ということになる。

ちなみに、かあちゃんの鍼は電気の線を挟む電気鍼、いま月イチで通っている鍼灸院の鍼は、刺して数十分じっと寝て待つ…といったスタイルである。
あと、受けたことはないのだけれど、鍼の上に灸を置くスタイルもあるらしい。
一口に「鍼治療」といっても、色々あるのである。

もう何年も鍼治療を受けている私としては、マッサージでは足りないカラダになっている気がする。
直接ツボを刺激してもらわないと、カラダが良くならない。
ややこしいカラダになっている…。

東洋医学、鍼のほかに、灸(しかも温灸ではなく、直接もぐさをおいて焼きつけるやつ)や吸玉などの治療も受けることがあって、特に灸は本当にカラダの調子が良くなるのだけれど、これはまた別の機会に書けたら…と、考えている。

酷い肩こりや自律神経失調症に悩まれている方、鍼灸治療、オススメですよ。
(なんだか、言い方が新興宗教の勧誘みたいに怪しくなってしまうのが、悲しいところ。。)


※画像はお借りしました。
  ありがとうございます。



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