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 オーストリア人の友人の結婚式にも招かれ初めて訪れたオーストリア。式はイタリアとの国境近くの街で行われるので、まずはウィーンで入国し、一泊してから明朝移動にした。宿泊先は結婚する二人の新居。二人は新郎の地元で式を挙げるため一足先にウィーンを離れるので、私一人で泊まってもよい、とのこと。そこまで信用してくれていることに軽く感動した。わざわざ国際郵便で家の鍵を送ってくれ、駅から家までの道順も写真付きで手紙をくれた。こんなキメ細かな気遣いができるから、彼女はこんな素敵な旦那さんをつかまえられたんだな、と納得。二人が付き合う前から、それぞれと友人だった私は、心の底からお祝いしたくて、はるばる日本から飛んだのだ。

 今回の旅路は長かった。いつもなら関空から飛ぶところ、ちょうど良い便がなく、平日にトランクを引きずり出社し、仕事終わりにその足でサンライズ出雲に乗車。初めての夜行列車に乗って東京まで行き、東京発の便で飛んだ。

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 夜行列車は意外に快適で、部屋と考えると激狭だが、横になって足をのばして寝られるので席と考えると広々快適。個室で鍵もかかり、共同だがシャワーまで付いている。夜中の人気がなく寂しいプラットーホームから乗り込んだ電車内で一通り寝る支度までして、ベッドから寝静まった街を眺め旅愁に浸る。旅っぽいじゃない。

 そんないつもと違うルートを経て入ったヨーロッパでヨーロッパらしい町並みを楽しむ暇もあまりなく友人宅に着き、一夜明けてからのウィーン。週末だったので、駆け足で蚤の市を覗いてから駅へ向かうことにした。小規模な蚤の市。ガラクタもたくさん。特に収穫は無いかも、と思い見ているとヴィンテージアクセサリーを扱うお店を見つけた。素敵なデザインが多すぎて困るが、写真のエーデルワイスのネックレスはあまりの可愛さに即決。他は迷いに迷ってヴィンテージイヤリングを3つ選び店員さんへ。彼女はイヤリングを一つ一つ手に取り、これは〇ユーロで、これは△ユーロで、、と足していく。最後のネックレスは口をへの字にしながら、まるで子供のおもちゃかお菓子のおまけかのようにつまみあげ眺めて、ただにしてくれた。こんなに可愛いのに!
 小さなエーデルワイスモチーフはとても好みで、日本では見かけないデザイン。

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 幸先の良い旅となった。

続きは女装した花婿に会った。へ。

magazine "foreign bijou" vol.7

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