ゆん

理系女子/エンジニア/アラサー  海外旅行好き/海外出張好き(35ヵ国以上) 海外に友…

ゆん

理系女子/エンジニア/アラサー  海外旅行好き/海外出張好き(35ヵ国以上) 海外に友人も多数 過去の海外旅行や海外出張について書いていきます。現地から連れて帰り、今の生活を彩るお土産から、その旅のエピソードをご紹介。 写真は全て自分で撮ったものです。 シュークリームが好きです。

マガジン

  • 纏うもの

    海外から連れて帰った身に纏うものたちが朽ち果てる前に、記録していこうと思います。それぞれと出会った旅や出張の思い出を書き残して、いつか楽しく見返せれば。

  • 理想的文具

    海外から連れ帰ってきた文具たちのエピソードを書き綴ります。しばらく海外に行けそうにない今、ここで海外を感じていただければ。

  • Foreign bijou

    海外から連れて帰ってきたアクセサリーにまつわる話のあれこれを書き綴ろうと思います。しばらく海外に行けそうにない今、ここで少しでも海外気分を味わっていただければ。

  • キッチンの異邦モノ

    海外から連れ帰ったキッチン回りの物たちが朽ちる前に、写真を残して、その旅について書き記していきたいと思います。コロナ禍でしばらく海外には行けそうにない今、ここで少しでも海外を感じてもらえれば。

最近の記事

安いものには理由がある

 何度も台湾出張には行ってきたが、大体宿泊するのは台北や台中などの都市だったので、この時の出張は珍しく片田舎だった。日本出国前に台湾で狂犬病で人が亡くなったというニュースを聞いており、野良犬がいるという噂の街で狂犬病のワクチンが打たれていない可能性を聞き、少しびくびくしていた。泊まったホテルはとても立派な内装だったが、シャワールームの照明が天井から外れて斜めにぶらさがっており、本来その照明が固定されているはずの天井部分に穴が開いていた。気分的に、夜に穴から何らかの生物が侵入し

    • パリも変わってしまった

      もう変わってしまったMesley通り in Paris。 初めて行った高校生の時にシンデレラシューズと呼べるほどに私の足にぴったりのサイズの素敵なベージュのミュールと出会ってから、パリを訪れる度に寄る靴の問屋街。2回目に訪れた時は憧れていた乗馬ブーツと、ついでに横でセールになっていたサンダルを購入した。安かったのに、このサンダルの甲をを覆う革がものすごく肌触りが良くて一度履くと脱ぎたくなくなるくらいだったけど、愛用しているうちに中底にくっきりと足の指の跡がついてみすぼらしくな

      • 刺繍のペンケース

         きっと、もう二度と行くことはないだろう、という街がいくつかある。パツクアロもそのうちの一つだ。仕事でメキシコ滞在中、週末を挟んだので、現地の仕事で知り合った英西通訳のエイブラハムの案内で訪れた。電車のような公共交通機関の見当たらない田舎町から田舎町へ、彼の運転する車に日本からの出張者ももう一人誘って乗り込み移動する。気候のせいか、標高のせいか、途中の村と村を結ぶ道はひたすら平原が広がる中を行く。高い木が見当たらない。かと言って平地でもない。丘が連なるようで、そこは既に標高2

        • 何語か分からないけれど、意味は知っている

           あぁ、そろそろなくなりそう。スロベニアで買ったスティックのり。結構長くもったなぁ。  大学の卒業旅行で親友と東欧を巡る旅をした。旅の途中、私はドイツの知り合いの家に寄り、親友はその間クロアチアに行き、その後スロベニアで落ち合うこととなった。ドイツからスロベニアへは飛行機でひとっ飛び。首都リュブリャナの空港には何事もなく着いた。だが、そこから街へ出るのに緊張した。小さな小さな空港の前のロータリーにはタクシー数台。海外でタクシーに一人乗車なんて恐ろしくてできない。バス停で時刻

        安いものには理由がある

        マガジン

        • 纏うもの
          2本
        • 理想的文具
          3本
        • Foreign bijou
          10本
        • キッチンの異邦モノ
          10本

        記事

          いつのまにか通貨が変わっていた

           ラトビアを旅先に選んだ理由の一つに硬貨が可愛いというのがあった。ラトビアに関する本を見ていると、どんぐりやこうのとりのモチーフなど、ほのぼのする柄の硬貨ばかり。私の好きなハリネズミ柄まである。是非持ち帰らねば、と思い訪れた。  金曜の夜まで働いて、その足で空港へ直行し飛行機に飛び乗ったのに、雪のせいで出発が2時間遅れて離陸前に映画ダージリン急行を見終えてしまったが、イスタンブールでの乗り継ぎには間に合った。ようやく着いたRiga空港は首都とは思えない小ささ。工事中の所もあ

          いつのまにか通貨が変わっていた

          華やかなパリの年越しの舞台裏

           パリに住む友人カップルのギヨムとユアンを訪ねて3度目のパリ旅行を計画していた時、私は当然友人宅に泊まるつもりでいた。パリのホテルは高い。ところが、友人に打診すると諸事情で不可とのこと。ならば、誰か泊まらせてくれそうな人はいないか、と貧乏根性丸出しで訊いてみたところ紹介されたのがスリカン君だった。  そう、男性。でも友人のユアンは日本に留学経験もあり、日本人の私とも感覚が似ている。その彼女が大丈夫と言うのだから大丈夫なのだろう、と信じてみることにした。  実際に会ってみると真

          華やかなパリの年越しの舞台裏

          初ロストラゲッジはブラジルで

           46時間かけてブラジルのイグアスに辿り着いた時に私の手元にトランクは無かった。  日本→ドバイ→リオデジャネイロ→イグアスと乗り継いできたが、ドバイでの乗り継ぎ時間が短く、トランクの移動が間に合わなかったとリオデジャネイロで知らされた。つまり正確には私のラゲッジはロストではなかったが、次のドバイ→リオデジャネイロ便を待っていたらイグアス行きの便に間に合わないので、イグアスで滞在予定のホテルまで届けてもらうことになった。それまではこれで凌いでくれ、と写真の鞄に一通りのアメニテ

          初ロストラゲッジはブラジルで

          クアラルンプールの朝の光

           窓の無いホテルに滞在した。安ホテルだが、ホステルではなく、ホテル。世界各国旅してきて、旅慣れているような顔をしているが、実は私はバックパッカーの経験が無い。ドミトリー形式の宿でタオルやシャンプーでトランクが占有されるのも、寝るときまで貴重品を気にしなければならないのも面倒でなかなか選択肢に入らない。なので、可能な限りホステルではなくホテルを選ぶ。その結果、クアラルンプールのホテルは窓無しとなった。  ホテルには夜中に着いたが、窓が無いだけで少し窮屈な感じがした。窓が無いだ

          クアラルンプールの朝の光

          プラハは変わり果ててしまった

           チェコの首都プラハには2回訪れた。大学生の時に一度、その2年後にもう一度。でも、たったの2年だったのに、プラハは変わってしまっていた。  初めて訪れた時のプラハは、まだ旧共産圏の空気が色濃く残る街だった。街並みは世界遺産にもなっているほど美しいのに、あまり観光地化されておらず、サービス精神など皆無のそっけない接客態度の店ばかりだった。もちろん英語なんて通じなくて人に道を訊くのも一苦労。  町はずれのVyšehradという城跡に行きたくて人気のない林の中を歩き、途中唯一見

          プラハは変わり果ててしまった

          ヴェネチアは大人のディズニーランド

           どこかで、タイトルの表現を読んだことがあった。行ってみて、絶妙な言葉だったと感心した。  大学からの友人でオーストリア人のAlexの結婚式に招かれ、オーストリア南端の街を訪れた後、友人からヴェネチアが近いよ、と教わり行ってみたのだ。近いとはいえ、ついでに国境を越えて隣の国に行くことなんて思いつかなかった。島国育ちのせい?単に視野が狭いだけかもしれない。  友人の結婚式の次の日、バスで数時間、その後鉄道に乗り換えて着いたヴェネチアは縦横に走る水路にゴンドラが浮かび、大小の

          ヴェネチアは大人のディズニーランド

          カナダは安全だから行かない

           本屋でナンパで思い出した。銀座の本屋で立ち読みしていて急に話しかけてきたカナダ人のアミール君。本屋なので、大して警戒もせずに話してみて、今までに訪れた国の話になった。「カナダは安全な国だから行くなら順番的には最後だわ」と私が言うと、驚いた顔をした。「安全な国はおばあちゃんになってからでも行けるから。」と補足すると、「じゃぁ危険なあんな国やこんな国、ハンガリーとか行ったことある?」と聞かれた。  ハンガリーならある。でも危険だったかしら?  たしかに、貧しい国のようではあっ

          カナダは安全だから行かない

          スカート8枚を重ねばき

           今まで様々な国を旅してきたが、残念ながらどの国もある程度欧米化されていて、人々の服装は皆日本と大して変わらなかった。ボリビアを除いて。  先進国だろうと発展途上国だろうと大量生産の安い服が一番大衆受けするのだろう。どこの国でも、よくある面白みのない格好で皆生活していた。各国に民族衣装、伝統的な服はあっても日本の着物と同様、日常的には着られなくなっていた。だから、ボリビアを訪れた時の驚きは大きかった。  首都ラパスに住む人々の中に今も民族衣装で生活する人々がいた。  すり

          スカート8枚を重ねばき

          はがきを冷蔵庫に保管

           海外の友人との関係が続いているコツの一つに手紙があると思っている。facebookではもちろん繋がっているが、日本人でも一生連絡しないだろうな、と思う人がいるくらいなのだから、海外だとなおさら疎遠になりがちだ。だからというわけではないが、手紙を出すのが好きな私は毎年年賀状を、暇なら暑中見舞いも送っている。  でも今年の暑中見舞いはトルコとブラジルには届かず返ってきた。コロナのせいで届けられないらしい。今回はおそらくトルコ・ブラジルへ飛行機が飛んでいないから。という理由だろ

          はがきを冷蔵庫に保管

          商品がおまけ(無料)に早変わり

           オーストリア人の友人の結婚式にも招かれ初めて訪れたオーストリア。式はイタリアとの国境近くの街で行われるので、まずはウィーンで入国し、一泊してから明朝移動にした。宿泊先は結婚する二人の新居。二人は新郎の地元で式を挙げるため一足先にウィーンを離れるので、私一人で泊まってもよい、とのこと。そこまで信用してくれていることに軽く感動した。わざわざ国際郵便で家の鍵を送ってくれ、駅から家までの道順も写真付きで手紙をくれた。こんなキメ細かな気遣いができるから、彼女はこんな素敵な旦那さんをつ

          商品がおまけ(無料)に早変わり

          パリの結婚式はディズニーの世界だった

           フランスの友人ギヨームの結婚式のため、4度目のパリへ。オーストリア在住の友人夫妻とパリで待ち合わせ、折角だからと着物を準備した。会場への道のりは友人に任せてしまっていたが、これがいけなかった。彼女は教会とパーティ会場を間違えてタクシー運転手に伝えてしまっていた。途中で間違いに気付き、慌てて教会へと向かったが、既に式は始まっていた。こっそり入り、一番後ろの席から友人の誓いを祝う。  日本のエセ感たっぷりの教会結婚式と違い、本物の牧師さんに普段から礼拝に使われている教会で夫婦と

          パリの結婚式はディズニーの世界だった

          本屋でナンパされ共感した

           銀座の本屋でふと、去年ここでカナダ人にナンパされたことを思い出した。その時掛けられた最初の言葉が「僕もこの本が読めたらいいのに」(英語)だった。それはまさに、私が海外の本屋でいつも感じることだった。  旅先、出張先に本屋があれば、ついつい立ち寄ってしまう。本屋の空気が好きなのだ。でも日本語と英語しか読めない私には大抵の国の本屋では買える本が無い。毎回、ここにある本が読めたらいいのに、と思いながら本屋をほっつき歩く。世界的に売れている本などは、遅れて日本語訳が出るので、あの

          本屋でナンパされ共感した