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もしも「料理対決の審査員が審査される側になったら」…というドッキリ動画のはなし

Twitterに書くには長い。noteに書くには短い(かもしれない)。でも「良かった〜〜!!」なやつをメモりたい、というやつです。

最近YouTubeのオススメに上がっていたので、「グロッサリー・ゲーム」というフード・ネットワーク(ディスカバリー・チャンネル)の番組をときどき見ていた。

「グロッサリー・ゲーム」は、巨大なスーパーを模したセットに気鋭の料理人を集めて、ムチャな時間設定や課題設定の中で料理対決をさせるというバラエティ番組。完成した料理は有名シェフの審査員たちが歯に衣着せずジャッジし、勝者には名誉と賞金1万ドルが贈られる(正確には贈るボーナスゲームに挑める)。さまざまな立場の料理人が毎回参加していて、1万ドルで家を直したいとか、休暇に出たいとか、結婚指輪を贈りたいという方もいれば、貧困対策をしている団体に全額を寄付したい等チャリティ目的の参加者も多い。このあたりはアメリカだなぁと思う。

で、それらの回を見ていないと今回紹介する動画は面白くないんだけれど(ここがむずかしーんだよ!)、とにかく“神回”があったのだ。それがこのエイプリルフール・ゲーム。なんと、普段は審査員席でふんぞり返っている有名シェフたちを参加者側に回してしまうという番組初のドッキリ敢行!!

↑こちらが見てほしい本編!(言い忘れてたけど、公式アップロードです)

一度は絶望の表情を浮かべる審査員たちだけど、料理が滑り出せばやっぱりみんな一流で……! 普段、挑戦者たちが見逃してしまう・失敗してしまうポイントを完璧に回避したうえで、すごく大胆、かつすごくシンプルな料理(凝りすぎて時間が足りなくなってしまうシェフが毎回いるんですよね)を時間内にぴったり作り上げるのです。

3人のシェフはそれぞれ、作るものも、そしてバックボーンも大きく異なっていて、北アメリカ大陸の料理の幅広さを人選だけで証明していて。そしてどのシェフも非常に繊細で複雑な、何より美味しそうな料理を作っていて……いやぁ、かっこいい……。

第二回戦では、だいたい見ている人も想像がつく「二回目のドッキリ」が敢行されるのですが、それが「さらに絶句してしまう」ような「三回目のドッキリ」の伏線でしかなく……! 「自分ならこうしただろう」を経たからこそ、審査員たちの料理の見る目が変わっていくドラマチックな第二回戦は、それぞれの一流シェフたちの絆も垣間見えたりして、そこもめちゃめちゃ良くて。特にスパイスの使い方のところ……グッと来てしまった。そういえば今のアメリカ副大統領はインド系のカマラ・ハリスなのだ。

いつもより内輪の、どこかなごやかな雰囲気は「普段のガチ対決」とは明らかに違うので少々拍子抜けもするけれど、だからこそのアットホームで、そして互いのリスペクトに満ちた雰囲気はなぜかこちらまで背筋が伸びる想いがします。最後の「やっぱり料理が大好きだよ」ってセリフ、ほんとにいいなぁ……。

クリエイティブへの、そして「人と人」とのリスペクトに満ちた、遊び心たっぷりの一話。良ければぜひご覧になってください(期間限定らしいのでお早めに!)。なんか重た〜〜〜く文章を書いちゃったけど、まぁ普通に見やすいポップなアメリカのバラエティ・ショーなので、テレビでかけっぱなしにしてる感覚で。

とはいえ、この審査員たちも、元々はこのゲームの挑戦者側だったらしいっすけどね。

……後追いの方。この回はシーズン17のエピソード10だそうです!



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