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職業:医療ソーシャルワーカー 病院内でのごたごたや愚痴、私見をフィクションを交えていろ…

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職業:医療ソーシャルワーカー 病院内でのごたごたや愚痴、私見をフィクションを交えていろいろ投稿していきたいと思います。 いつか何かの役に立てられるように形に残るものとして始めてみました。

最近の記事

医療ソーシャルワーカー76(年収)

 医療ソーシャルワーカーの年収とはどの程度なのでしょうか。現在入職し ている方、これから医療ソーシャルワーカーを目指したい方の参考になればと思い私の経歴とおおよその年収について記載していこうと思います。  月額給与と年収はおおよそです。  今回は割と赤裸々に語らせてもらったので、生意気ながら有料とさせても らいました。4例挙げますのでご参考にして頂ければと思います。

有料
300
    • 医療ソーシャルワーカー75(ギャップ)

      以前にも似たような記事を投稿しましたが、病院という組織に入職してから感じたギャップについて記載していこうと思います。(あくまで私の主観です) ・医師も普通の人間(入職前は神様みたいな存在かと思っていました) ・病院は退院させるところ(もちろん治療をすることは大前提ですが、突    き詰めいていくとそういうところです) ・まじめで優しい人は続かない(どこか冷たい目線で仕事しないとメンタル    が崩壊します) ・意外と適当(民間の企業出身でもありますので、病院とは規律が厳しいと

      • 医療ソーシャルワーカー74(本音を言ったら・・・)

        以前対応したケースで退院支援に全く協力しない患者、家族がいました。 病院からの連絡は基本的に無視。連絡を取れても仕事中、今は忙しいと調整が全く進みませんでした。本人も自分に興味のない家族よりも親身に接してくれる看護師さんや毎回話し相手になってくれるリハビリスタッフに囲まれているほうが居心地が良くなっていました。 勤めていた病院の規約には「主治医から退院の許可が出た際には速やかに調整の協力をしていく」等の文言もありました。 病棟師長にも相談しましたが、「規約はあってないようなも

        • 医療ソーシャルワーカー73(退院支援の何割か)

           日々の仕事の中で患者さんやそのご家族から感謝の言葉を頂くことがあります。「〇〇さんのおかげで退院できました」、「色々と調整してくれてありがとうございます」と。大変ありがたい言葉ですが、正直退院調整におけるソーシャルワーカーの役割は1割くらいじゃないかと思っています。(もちろんケースにもよりますが・・・)  患者さんを看取る為に自宅に退院したご家族から、後日ご本人がお亡くなりになったご報告と感謝の言葉を頂いたことがあります。自分を過小評価しているわけでも、卑屈になっているわけ

        医療ソーシャルワーカー76(年収)

          医療ソーシャルワーカー72(ソーシャルワーカーはいらない)

           様々なケースを日々担当する中でソーシャルワーカーは必要とされていないんじゃないかと感じることがあります。  患者さんと直接話をしながら、リハビリ担当者とリハビリの進捗状況を確認し、病棟看護師から自宅退院に向けた課題を共有し、担当ケアマネへ連絡して在宅に向けたサービスの調整をしているにも関わらず、主治医から「治療が終わったから、明日退院ね。家族には連絡しておいたから」と発信があった際には、自分がやっていたことは何なんだろう。  退院日を医師の一存で退院が出来るのであればソーシ

          医療ソーシャルワーカー72(ソーシャルワーカーはいらない)

          医療ソーシャルワーカー71(ピンピンコロリの弊害)

           患者さんやそのご家族と面談する際に「最期はぴんぴんころりが良いね」と言われることがあります。  たしかに亡くなる直前まで元気で痛み等の苦痛も感じず、家族に介護の負担も背負わせないことは理想的な亡くなり方だと思いますが、その弊害もあると思っています。  それまで元気だったご家族が急に病院に運ばれて意思疎通や食事摂取も難しい状況になってしまったご家族と面談する際に良く言われることが ・昨日まで普通に過ごしていたのに急にこんなことになるなんて信じられない。 ・食べるのが好きな人な

          医療ソーシャルワーカー71(ピンピンコロリの弊害)

          医療ソーシャルワーカー70(エゴ)

           患者さんの支援を行うにあたり、「本人の意向を大切に」と新人の頃から良く指導されてきました。おそらく医療ソーシャルワーカーの倫理綱領にもあるはずです。(何年も目を通していないのですが、たしかそんなようなことが書いてあったはずです・・・。)  ですが、日々の業務のなかには意向を尊重しても良いのかと思われるケースもあります。  糖尿病の疾患はあるが、栄養指導に非協力的で「好きなものを食べて死にたい」と主張する方。  受診や内服もおろそかにして体調を崩し入院するが、退院が近づくと元

          医療ソーシャルワーカー70(エゴ)

          医療ソーシャルワーカー69(言われやすい職種)

          これまでのケースで「あの先生の治療が悪いから良くならない」、「あの看護師さんのケアが不十分だから寝たきりになった」、「あのリハビリ担当者が良くないから寝たきりのままだ」なんていう訴えは聞いたことはありません。 ですが「ソーシャルワーカーが病院から追い出そとする」、「相談員が何もしてくれない」、「希望の施設や病院を紹介してくれない」とソーシャルワーカーへの指摘は数多い印象があります。 自慢ではないですが、病院内の職種の中でもトップクラスに文句を言われると思ってます。 退院への調

          医療ソーシャルワーカー69(言われやすい職種)

          医療ソーシャルワーカー68(本音)

          以前関わった患者さんのご家族から面談中に「本人にあの時死んでもらったほうが良かったと思うの私は冷たい人間ですか」と聞かれことがあります。 その患者さんは救急搬送された際には意識不明で医師から「覚悟はしておいてください、近しい方でお会いになられる方がいれば自由に面会をしても良いですと」と言われました。 私の感覚で言うとそういったお話をされた患者さんの多くはそのまま病院で看取らせて頂きます。 ですが稀にそこから驚異的な復活を遂げる方もいます。が復活するのはあくまで命をつなぎとめる

          医療ソーシャルワーカー68(本音)

          医療ソーシャルワーカー67(矛盾を追求するのは野暮)

          退院したがらない、退院させたがらない患者さんやご家族は多くいらっしゃいます。そういった方々の調整は苦労しますが、なるべく心を冷静にし対応していこうと心がけています。 「リハビリが終わっていないのでまだ入院が必要だと思う」「この病院の治療が本人には適しているのでもう少しいさせてほしい」「本人のことを一番に考えているので、より良い病院または施設を紹介してほしい」様々な要望をソーシャルワーカーに伝えてこられますが、いざソーシャルワーカーが退院の為に色々なことを提案し始めると、「仕事

          医療ソーシャルワーカー67(矛盾を追求するのは野暮)

          医療ソーシャルワーカー66(命は大切)

          患者さんの容態が思わしくない時に胃ろう、経鼻胃管、気管切開、人工呼吸器、心臓マッサージ、点滴等の延命に繋がるような処置について希望されるご家族も少なからずいます。 亡くなることが受け入れられない気持ちは分かりますが、命を大事にすることで患者さん本人の生活の質は守られるのでしょうか。 2~3時間おきに吸引があり、意識もままらない状態で栄養は入る、家族の面会も週に数えるほど、1畳ほどの広さのベッドから動くことは出来ない。 ご家族の選択を否定はできませんが、自分に置き換えたら耐えら

          医療ソーシャルワーカー66(命は大切)

          医療ソーシャルワーカー65(同じ悩み)

           医療ソーシャルワーカーとしてふとした時に毎回悩むことがあります。 それはソーシャルワーカーとしての役割と病院職員としての役割が相反する時です。  例を挙げますと病院としては在院日数を減らすため、治療が終われば早期に退院することが望ましく、そのための役割としてソーシャルワーカーに依頼が来ます。  ソーシャルワーカーとしては早期に退院させることをも役割の一つですが、追い出すための仕事ではないので、治療とは別の課題を解決すべく調整することも多いです。    理想は早期に退院調整が

          医療ソーシャルワーカー65(同じ悩み)

          医療ソーシャルワーカー64(綱渡り)

           私の医療ソーシャルワーカーのイメージは患者さんが入院し退院という対岸に渡るため綱渡りの補助という感じです。  退院という対岸に渡るためにはさまざまな障害があります。     自宅退院という対岸の場合には本人のADL、家族の協力、介護保険サービスの調整、病気の進行具合等を気にしながら。  施設入所や転院という対岸の場合には本人の状態(認知機能やADL)、処方されている薬の種類、金銭面等のことを気にしながら。  渡りきるには上記のことを整えながら進めていきます。もう少しで渡れそ

          医療ソーシャルワーカー64(綱渡り)

          医療ソーシャルワーカー63(今年の目標)

           先日、救急認定ソーシャルワーカーの認定研修及び試験を受けました。 理由としては今年度から救急病棟担当になったこと、ソーシャルワーカーとしての引き出しを増やしたかったことが挙げられます。  研修では実際の救急認定ソーシャルワーカーとして勤務している方の話もあり、とても面白かったですが自分にはまだまだ足りないものがたくさんあるなとも感じました。    特に「救急認定ソーシャルワーカーとして病院から患者さんを早期に退院させることで院内の多職種から賞賛されることもあるが、ただの追い

          医療ソーシャルワーカー63(今年の目標)

          医療ソーシャルワーカー62(男女の違い)

            患者さんやそのご家族と毎日面談していますが、大きく女性と男性で対応の仕方を変えております。(細かく分けたらキリがないくらい対応を変えています)  簡単にいうと女性の場合はそこに至るまでの過程や多少本題とは外れた話をしながら、男性は本題になるべく早くかつ端的+直接的のほうがソーシャルワーカーとの話が盛り上がる傾向があります。(あくまで私の感覚です。)  例えば各種制度案内(介護保険や身体障がい者手帳)にを例にした場合、 女性の場合制度案内の前に現在の状況やこれからの不安、

          医療ソーシャルワーカー62(男女の違い)

          医療ソーシャルワーカー61(鼻が利く)

           おそらく医療ソーシャルワーカーの方なら分かってもらえると思いますが、面談時に席について挨拶をした瞬間になんとなく患者さんやそのご家族を見て、気を引き締める場面があると思います。    例えば、「この方は色々病院に対して要求が多そうだな」とか「退院調整になったら、色々理由をつけて退院を伸ばすんだな」とか「介護やそれにまつわる諸手続等の面倒なことは色々やりたくないんだな」初対面から挨拶を席に着くまでの間になんとなく感じ取ることができます。    もちろんすべての患者さんやご家族

          医療ソーシャルワーカー61(鼻が利く)