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からだの教室〜内容構成とねらい〜

からだの教室低学年編は3回構成となっているのですが、
内容の紹介とそのねらいについて、記録として書きとめておきます。


第一回は赤ちゃんはどこから来るの?

赤ちゃんのでき方、産まれ方、羊水や胎盤のこと、
胎児人形を抱っこしたり、羊水の温度を一緒に体感してみたりワークモリモリで開催しました。


朝起きたらお腹が大きくなって赤ちゃんがいる!そんなことってある?の劇

第二回は男の子と女の子のからだの違いと清潔の保ち方

第一回で男の人と女の人がそれぞれ赤ちゃんの元になる卵子・精子があることを
伝えたので、その上で見た目にも違いはあるのかな?という導入でした
自分の体を型取り、隠したいところ大切なところを認識してもらいました。


自分の体にはどんなパーツがある?隠したいところ、大切にしたいところはあるかな?

第三回は境界線と同意について

生物学的に男の人と女の人の赤ちゃんの元が合わさることで、赤ちゃんができる。
(もちろん体外受精や精子提供、養子縁組のことも伝えています)
第二回で、自分の体には大切なところ、隠したいところがあると学んだので、
その上で誰か勝手に触られること、触ることって同意がいるよね、
自分にも相手にも境界線(目・耳・鼻・皮膚・社会的)があることを伝えます。

講座を通して、子どもたちに正しい知識を学んでもらう
ことは、最優先にはありません。
本来学ぶべきは大人だからです。

では講座のねらいは何なのか?

包括的性教育のねらい

『からだの教室にいた助産師さんたちはなんだか優しくて、楽しかった
からだのことなんでも教えてくれた
ダメとかこうしなさいは言われなかった、また遊びに行きたいな、』

と感じてもらえたらいいなと思っています。

子どもが体や性に関する質問をした時に、
怒られたり、恥ずかしいじゃない!と言われる。

質問した時の大人の態度を見て
子どもたちは
「体について聞くことは恥ずかしいことだ、怒られることだ」と学習をし、
困った時相談できなくなります。

からだや性の話はタブーだと認識をします。


聞かれた質問には科学的に分かりやすく伝えたいので
手作り教材も使っています

そして、相談できずネットにあふれている情報を鵜呑みにしたり、
ネットで知り合った優しい言葉をかけてくる大人を信じることもあるかもしれません。

だからまずは、ここにいる助産師は体について楽しそうに話していたな
自分も怒られたりすることなく楽しく過ごせたなと感じてもらえたら。

困った時の相談相手・場所、なんだか安心できる場所が近くにあるんだ、
ということを
知ってもらえるだけでいいのかなと思っています。


なんだか楽しかったなぁ、
の体験の積み重ねが大切です

相談してもらえる大人になるために、子どもたちの話の聞き方、情報の伝え方、そして態度。
大人の私たちはここをしっかりと学んでいきたいなと思います。
情報を伝えるだけではなく、話の聞き方や態度、これも立派な「包括的性教育」なのです。


いつも手探りですが、2人であーだこーだ言いながら
準備をしています

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