’普通’のレールから外れた高校生活 ~高3~
高2編の続きです。高2編はこちら。
1.コロナウイルス
世界中にコロナウイルスが広がり、パンデミックとなった。学校が約二か月間、休校になり、ステイホーム期間となった。
海外に永住を考えていた私は、ステイホーム期間に心が折れた。
海外に渡航できるようになるのは先が見えない。失業率が上がっていき、海外で就職するなんて無理だろう。という考えで、頭がいっぱいになった。
尊敬する先生の授業を高3で受けれないと分かったのも、この時期だった。
暗いアニメや曲もよく見るようになった。
その結果、どんどん沈んでいった。
2.生活体験発表
7月に、授業で「2030年の私から2020の私へ」というエッセイを書かなければいけなくなった。
この時、4月からずっと沈んで行って、学校を辞めるか休学するかで悩んでいた。だから、正直、1年後も想像できないのに10年後なんて想像できるわけないとムカついた。
だけど、課題はやらなければと無理やり書いた。10年後を想像することが辛すぎて、号泣しながら書いた。
未来に希望を持てないけど、でも10年後は幸せであってほしい。一人でも多くの人が倖せだと思える世界であってほしい。自分で自分を愛してね。一人で抱え込まないでね。
など。理想の自分と世界を詰め込んだ。
その作文を読んだ先生から、校内の生活体験発表で発表してくれないかとお声かけ頂き、発表することになった。
いろんな方から、感動したよ、励まされたよとメッセージをもらった。中には、泣いてくれた子もいた。自分の考えが、誰かの心に響いたことが嬉しかった。
3.コワーキングスペース
生活体験発表後は、進路が決まらず本当に焦った。
もう時間がなく、できるだけ偏差値の高い大学に行けばいいかなと考え、塾に入ることを考えた。だけど、なにも学びたいことのなかった私は、「とりあえず大学に行く」ということに、納得いかなかった。学びたいことを見つけたいと思い、一年間ギャップイヤーを取ろうと思った。インターンやボランティアをし、社会経験したかった。私は、『社会』を、学校の『外』を知りたかった。
だから、環境を変えようと思った。
コワーキングスペースは、ビジネスをしている人と話すことができて、『社会』を知れるのではと思った。だから、「進路に迷っている高3なのですが、『社会』を知りたいので、ビジネスされている方とお話したいです。」とお問い合わせした。ビジネスされている方と交流しやすい日時を教えてもらい、訪れてみた。『社会』を知っている、大人は面白かった。
この日に、スタッフさんに、ギャップイヤーを取って、インターンやボランティアをしたいと話したところ、うちで働いてもいいよと声をかけて頂いた。ここなら、『社会』を知れると思ったし、面白い人たちと出会えると思った。
4.大学受験のスタートダッシュプログラム
私は、ギャップイヤーを取ろうと決意し、担任に報告した。すると、「あなたは、そんなことをしてもどうせやりたいことは、見つからない」と言われ、悔しくなった。
そこで、やりたいことをみつけられるという、高校生みらいラボ主催の大学受験のスタートダッシュプログラム(以下スタプロ)を受けることにした。
職業は夢をかなえるための選択肢だから、軸がブレなければいいんだよ
こう言われて楽になった。やりたいことがないと悩んでいたけど、軸がちゃんとあったんだと。
スタプロを通して、学生向けにサードプレイスを創って居場所づくりをしたい、広報をしたいと考えるようになった。そして、私の軸は幸せな人・笑顔の人を増やすことだ。
5.大学受験
一度、福岡の大学を受験し、合格した。やりたいことができて、大学を受験したが、入学するか迷った。
大学生になったら、自分でフィールドワークを中心に、実践で学ぼうと思っていたからだ。学校の「中」に目的を持っていなかった。受験してから、気づいた。
だから、通信制大学でいいのではないかと思い始めた。
また、通信制大学でもトビタテ留学ジャパンに応募できることを知った。正規留学も考えたが、まずは教育に関して興味のある国を回りたいと思い、トビタテが最適だと考えた。
6.いろんな人と出会う
ゲストハウスに入り浸ったり、オンラインイベントに沢山参加して、いろんな人と出会った。
いろんな国を訪れた人、大学生でプロジェクトや起業している人、日本を変えようとしている人など。
いろんな人と出会い、経験を聞いたり、進路の相談に乗ってもらった。
メリットもデメリットもしっかり考えたうえで、私は通信制大学という選択をすることにした。
7.卒業
このように、濃い高校生活、3年間を過ごした。この高校に通ってよかった。この高校だからこそ、出会えた人たち、見えた世界があった。この高校だったからこそ出来た経験は、誰に奪われることも無い、財産です。
高校生活で出会った方々に、本当に感謝でいっぱいです。
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