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親と先生に「何を考えてるかわからない」と言われて困った子ども時代

40歳を過ぎてから自分が内向型だと気づきました。そのことをもっと若い頃、いや、子どものころから知っていたらもっと気楽な人生だった、と感じたことを書きます。

母親に「何を考えているかわからない子だ」と言われたことがあります。
学校の先生にも「授業中、何を考えているのかわかない」と言われたことがあります。

そう言われて、どうしていいか、なんて答えたらいいのかわからなかった。
それじゃ、他の子のことなら何を考えているかわかるの?
たしかに、妹は思ったことをすぐあれこれ話すようだった。わかりやすいんだろうな。私だって考えていることはたくさんあった。ありすぎるくらい。

でも、表に出すのが苦手だったんだよ。

こんな傾向も、自分が内向型だと知って腑に落ちた。

「内向型を強みにする」マーティ・O・レイニー 

この本に「内向型人間のための小テスト」があります。その5つめがこれです。

「無口で冷静に見え、観察するのが好きである。」

無口で冷静に見えるのは外見だけで、本当は動揺していたり、困っていたり、居心地悪かったり、緊張してたり、いろいろな感情を抱えている。
アタマの中ではああでもない、こうでもないと考えを巡らしてモンモンとしている。たしかに観察は好きで、やたら人をじっと見ているかもしれない。

そのことも母親から注意されたことがある。親戚のおばが家にきたとき、おばさんが話すときの表情や口元の動きが虫みたいに見えたから知らずしらずに見ていたら、母に台所に呼び出され「そんなふうにヒトの顔をジロジロ見るんじゃない!」と叱られた。多分、学校の先生にしても私にジーッと見らているのが居心地悪くて「この子、何考えてるんだろう?」「何なの?!」とかイラッときていたのかもしれない。

大人になってからも、電車の中で目を引くヒトがいるとじっと見てしまう。飲食店のカウンターで店員さんや他のお客さんを観察してしまう。ジロジロみないように気をつけないと。見られている人は「じーっと見てきて不気味だなー。何考えてるんだろう?」ってなるかも(汗)

何も特別なことや邪悪なことは考えてませんよ。ただぼーっと観察してるだけ。電車の中なんかで「この人はメイクとネイルをあわせてるんだな。マメだなー。」とか「この人はすごくニヤニヤしてるけどスマホで何を見てるのかな?」とか「あの人は般若のような表情でゲームやってるな。」とかつらつら雲のように思っていることが浮かんでは消えてるだけなんです。

「何考えてるかわからない」

過去の私はそう言われると、とてもネガティブなメッセージとして受け取って寂しくなっていました。「わかりやすい子」がうらやましかった。

思考が雲のように浮かんでは消えているだけなんです。あと肝心なことは言葉を選ばないといけないからなかなか言えない、そういうことです。
今なら、自分のことをこんなふうに書いたりして表現できるし、書けることは口頭でも伝えることができます。何回も言ったことがあれば、躊躇しないで考えを話せるようになります。私はこうなんだよ、と堂々と。

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