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「深く付き合っている人だけが友だち」と思っていた私が変わったこと

 40歳を過ぎてから自分が内向型だと気づきました。そのことをもっと若い頃、いや、子どものころから知っていたらもっと気楽な人生だったのに〜、と感じたことを書きます。最近よく言われる「ゆるいつながり」ってのは過去のわたしには無縁でした。

 昔から友だちが少ない。子どものころ、学生時代から社会人になっても、いつも「わたしの友だちは2,3人だな」と思っていた。若いころは「人付き合いが下手だから」「人見知りだから」と思っていた。

だからといって、ムリに友人を増やそうとしたことはなくて、むしろ苦手だから避けてた。避けていたんだけど・・・・いろんな人とすぐ仲良くなれる人を見ると「ああなりたい。でも、どうやって?」とモンモンとした。付き合いが広い人のほうが人生が豊かになるだろうな。心底うらやましい。

でも、誰かのマネをしたところで同じにはできないんだ。

そんなある日、自分が内向型だと知って腑に落ちた。

「内向型を強みにする」マーティ・O・レイニー 

この本に「内向型人間のための自己診断 小テスト」があります。その2つめがこれです。

「深く付き合っている人だけを友だちだと思っている。」

わたしの友だち付き合いが深いかっていうとまたちがう。「深い」というより「この人は信頼できる」「自分をわかってくれる」という感覚なんだな。

だから、他の人が「お店で店員さんと友だちになって・・・」とか「この前の講座で仲良くなった友だちが・・・」とか「旅先で知り合った人と友だちになった」とか聞くと、モヤモヤしていた。

わたしからすれば「店員はあなたがお客さんだから話を合わせたんだよ」「講座では同じ話題で話せるからだよ」「旅先でたまたま一人同士だったからだよ」なんて、心の中でツッコんでいた。

そもそもわたしの友人選びの基準は高すぎだったのです。「友人とは信頼できる人のこと」「自分のことを理解してくれる人」みたいに友人のハードルを上げすぎなんです。人を「信頼できるかどうか」見極めようと慎重に付き合う人を選んでいたんですよ。すごーく時間をかけて、結婚相手を選ぶぐらいの勢いで、チェックしていたわけです。

それは、自分の心理的な安全のため。後で傷つきたくないとか、イヤな人だったらめんどくさいとか、親しくになる前に考えすぎなんだよね。

ここまで読んで「重っ!」「めんどくさっ!」と思った人もいるよね。一方で「わかる、私もそう」って人もいるから、このまま続けるね。

今はね、
「ゆるいつながりでいいんだ」「もっと気楽に人と付き合ってもいいな」と思えるようになった。やっとね!

合わなかったらそっと離れればいいんだよ。

自分のことでもわからないこともある。最初から他人に「自分のことを理解してほしい」は求めすぎだろうね。信頼できるかどうかも、ある程度付き合わないとわからないよね。

少しの触れ合いで「友だちになったよ!」と感じる人のほうが幸せだろう。人間関係のはじまりはもっと気楽でいい。まずは「ゆるいつながり」でいいんだよ。自分の間口を広げていこう。

そもそも、
「信頼」「自分を理解してくれる」ってなんなの?

つまりはね、

「長い間会っていなくても気軽に連絡できる人」
「気兼ねなく誘ったり断ったりできる仲」

まずはこんなところで行こうと思います。以前、わたしは心の中であんなに厳しい友だちオーディションを繰り広げていたわけですが、今は「話したいなあ」と思った人には、自分から「お話したいです」とか言うようになりました。そうしてみると、世の中けっこう優しい人、いい人が多いんですね。


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