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半径5mの面白い人インタビューvol.2 "安らぎのデザイン職人" きむにぃ

「いつかはやってみたい、でも今は生活費を稼がなきゃ、、」
「挑戦したいことはある、でも家族もいるし、、」

やりたいことやスキルがあっても、それを仕事に出来る人は少ない。自分の世界観を持っていても、それに共感して採用してくれる会社は少ない。

今回は、ずっと秘めていた気持ちの蓋を開け、グラフィックデザイナーとして活動を始めた「きむにぃ」を取材しました。

デザインの原点

筆ペンでささっと書いてくれた字もアートのよう

ーーデザインに興味を持ったきっかけは?

きっかけはたぶん、小学1年生から中学3年生までずっと習ってた書道かな。
お手本通りに書かなきゃいけないときもあるけど、書き初めなら自由に書ける。紙一枚の中にどんなバランスで字を書くか、強弱とかを考えながら表現するのが楽しかったんだよね。

高校生は部活のサッカーが忙しくて、習字をやめちゃったことを後悔してるんだけど、
語学留学のために行ったアメリカの大学で、たまたまとったデッサンの授業が楽しくて。
先生も生徒も優しくて面白い人たちに恵まれてたし、表現することの楽しさに改めて気付けた。

それからデザイン会社に就職して、ゲーム攻略本の制作を担当してた。ゲームの世界感を自分なりにデザインで表現して、出版された本に自分の名前が載ってるのを見たときは、めちゃくちゃ感動したなあ。

でも、体調を崩して一回デザインの道から離れちゃったんだよね。

ずっとデザインをやりたい気持ちはあったけど、挑戦できずにいた。ここに来てなかったら挑戦してなかった。

ーーもう一度デザインに挑戦しようと思ったきっかけは?

デザインやりたいなってどこかで思ったまま、デザイン会社に応募しても、一回離れたらなかなか戻れなくて。とりあえずお金を稼ぐために働いてたけど、また体調崩したり人間関係が合わなかったりで。

一人でやっていくならまずはライターか…ってネットを検索してたらワークキャリアを見つけて、有給消化のタイミングと開催日が合致、今しかないと思って受講した。サイト制作やウェブデザインにも興味はあったけど、結局一番やりたいと思ったのはデザインだった。

背中を押してくれる人がいるし、周りに同じ目標に向かって頑張ってる人もいる。ここに来て、まずはやってみようって気持ちが芽生えた。

「想いをカタチにしてよろこびをを届ける」こだわりのデザイン

ポートフォリオより

グラフィックデザイナーとして、これまでに屋号のロゴ作成、名刺のデザイン作成、ウェブサイトのメインビジュアル用画像の作成などの実績がある。

ーーデザイン作成にあたって苦労したことは?

ヒアリングの中でアイデアが明確になって、それをそのままカタチにできるときは苦労しない。

でも、紙にラフを書いてるときはうまくできても、いざパソコンの画面上でデザインをしてみると全然しっくりこないときもあって。
ウェブサイトのメインビジュアルを作ったときは、最終的にラフとは全く違うデザインになった。

行き詰まったときは、とにかく本やネットからインプットしていいとこ取りしてる。引き出しをたくさん持っておくと、自分流にアレンジしやすいんだよね。

名刺のデザインでは、クライアントの優しい人柄をデザインで表現したくて、今までやってきたジャンルとは違った雰囲気にも挑戦してみた。
みんなと話しながら”塗り絵”のアイデアが出てきて、クライアントからも名刺をもらった人からも大きな反響があった。

どれも自分でも納得いくものができたし、喜んでもらえて本当に良かった。

安らぎのデザイン職人とは?


だれとでも親しく話せて、場の雰囲気を和ませるのが得意な印象のきむにぃ。その不思議な安心感はどこから来るのか、コミュニケーション術を聞いてみた。

ーーコミュニケーションで気をつけていることは?

アパレルの店長で接客をしてたから、慣れが大きいと思う。声をかけるのがうまい人を見て、いいワードとかを真似してた。

たまに話しかけにくそうだなって人もいるけど、自分から話しかけて探りを入れていく感じ。話が続かないと思ったら方向転換したり、無理に押し売りすることはないかな。

とにかく平和が好き。その方が居心地良いし。周囲の人に恵まれていることが多かったのかも。

ーー逆にコミュニケーションがうまくいかなかったことは?

働いてから店長を任されることもあったけど、優しくしすぎて部下が育たなかった気がする。
自分も縛られるのが嫌だから、厳しくできないんだよね。

あと、マナーが悪い人にはイラッとするかも。
満員電車で押してくる人とか、飲食店で店員への態度が悪い人とか。自分も相手もいい思いしないし、そういうときは態度に出ちゃう。
もう満員電車に乗れる気がしないなあ…

これからは、ゼロから自分でつくったデザインを発信していきたい。

SUZURIで販売中のMt.Fuji スウェット

ーー今後の展望は?

職人気質な面があったり、自分も縛られることが嫌いだから、個人で頑張っていこうとしている人を自分の作ったロゴで応援していきたい

それを軸にしながら、ライフワークとしてゼロから自分でつくったデザインを発信して評価されたい
小さなコミュニティとかマルシェとか、顔の見えるところで自分のデザインしたものが売れたらうれしい。都内ならイベントも多いから、足を延ばしていきたいな。

ーーこれから挑戦しようとしている人に一言!

時間をとるのは大変だけど、まずはやってみたら「いけるな」っていう方向性がつかめるはず。
自分ひとりでは思ってるだけでできずにいたけど、同じ気持ちを持った人が集まる環境に来たから、疎かったSNSやCOCONARAの出品にも挑戦できた。失敗することはあっても、そこで見えるものがあるし、この先はなんでも挑戦していけそうな気がする。

そして困ったときは、ひとりで考えず、誰かに相談して助けを求めること。
自分も出不精だけど、外に出て人と接する機会をつくることで、つらいときもなんとか救われてきた。


デザインに限らず、やりたいことがあってもなかなか挑戦できないと思っている方、偶然のタイミングと少しのきっかけがあれば、未来を変えられるかもしれません。

慣れないSNSを始めたり、自分のデザインをSUZURIでどんどん発信していったり、日々進化しているきむにぃの姿から何か感じ取ってもらえるものがあれば嬉しいです。

きむにぃのデザインが少しでも気になった方、「ココナラ」ロゴ・名刺デザインの依頼や「SUZURI」オリジナルグッズの購入は、こちらからどうぞ!
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