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第20回 自分を認めること

2024年5月13日

健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。

今回は医療と離れて、自分を認めること、自己肯定感についてお話してみようと思います。
自己肯定感とは、その字のごとく「ありのままの自分を肯定する感覚」です。
自己肯定感というと、自分のことが大好きで、過去を振り返って反省しない、というやや強めの印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ここでお話したいのは、特に自分に自信を持てない方に向けてです。

皆さんの自己肯定感はどれくらいあるでしょうか?
日本人は他の国と比べて自己肯定感は低いそうですが、それは日本人ならなんとなく分かる感覚ですよね。まず教育が違います。外国では自分の子供の能力を見いだし自由を与え褒めて伸ばす、他人の子供でも素晴らしければ更に褒めていきます。日本では、昔よりファジーな考え方になっているとはいえ、「こうでなければならない」教育や精神が残っています。

今回なぜ自己肯定感をテーマに選んだかというと、私の自己肯定感が数年前まで人より低かったからです。以前の私と今の私を知る人は、別人のようだと言います。これは育った環境や、自分の受け止め方にとても関係してくると思いますが、私の場合「頑張っても結果が出ない、認められない」ことが原因でした。元々完璧主義な私は社会に出て年齢を重ねるとともに、どんどん自分に自信がなくなっていきました。女性であり、若い、というだけでなかなか社会的信用がなかった頃です。(医療は特にそういう面では遅れていました)プライベートでもなかなか自信が持てず、自分の言いたいことも飲み込んでしまう。今では考えられない笑
人と話すのも苦手となり、患者さんの診察をするのにも何か言われるのではないかと毎日緊張していました。

ある時友人と話していると「自分のことが一番好きだ」と言いました。天地がひっくり返るくらいビックリして、どうしてそう思うのか、いつからそう思っているのか、と根掘り葉掘り聞きました。すると「毎朝鏡に向かって自分に今日も素敵!かわいい!今日も頑張って!と言ってるの」と。これまたビックリしすぎて、その日の夜はなかなか寝付けませんでした。騙されたと思ってやってみて、と言われましたが、自分の顔を見て自分のことを褒めるなんて恥ずかしくてなかなかできません。
ですが、恐る恐る、朝鏡にむかって自分を褒めることを始めました。最初はくすぐったくて、恥ずかしいと思っていたんですが、これがなぜか1ヶ月経つ頃には自分で自分を褒めると、よし!今日も頑張る!と気合いが入るようになったのです。ほとんど自己暗示だったと思いますが、自分の存在をやっと認めることができて、「自分のことは自分で守る、自分を信じる」という覚悟と自分への責任が出てきました。もしかするとここで自我がようやく芽生えたのかもしれません笑毎朝、起きたての素の自分と向き合って、話しかける。これがルーチンとなり、1年くらい毎朝続けました。今では少々嫌なことやストレスを感じることがあっても、自分を信じているので心が揺らぐことはありません。今まで人の評価が気になって動けなかった私が、自分の意見を言えて、自由に行動を起こすことができるようになったのです。

今この文章を読んでいる方に、もしかすると自己肯定感がそんなに高くない方がいらっしゃるかもしれません。なんとなく自信がもてない、不安ですぐ心が折れそうになる、など。

自分のことを自分で褒めることをしてみてください。続けていくと、自分のマインドが変わっていきます。自分に少し自信ができたら、あとは積極的思考でなんでもできてしまいます。

自己肯定感を高めて、いろんな夢を実現してほしいと思います。

願えば叶う!

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