中島由美

福岡の内科・美容皮膚科開業医です。 ウェルエイジングドクターとしてテレビコメンテーター…

中島由美

福岡の内科・美容皮膚科開業医です。 ウェルエイジングドクターとしてテレビコメンテーターや講演などでも活動中。 noteでは、週1回の頻度で、心地よい生活を目指して健康と美容や、ウェルエイジングについて提案をしていきます。

最近の記事

第21回 天気が悪いと頭痛くなりますか?

2024年5月20日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 雨が降りそうな時、皆さんは頭が痛くなったりめまいがしますか? この状態を「気象病」と呼ぶことがあります。気象病は正式な病名ではありませんが、一般的に天気に伴う不調を気象病ということがあります。気象病で体調を崩す人は6割以上とも言われていますが、確かに診察に来られている方で気象病の方は多い印象があります。 なぜ天気によって体に変化が出るのでしょうか? 気圧、気温、湿度

    • 第20回 自分を認めること

      2024年5月13日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 今回は医療と離れて、自分を認めること、自己肯定感についてお話してみようと思います。 自己肯定感とは、その字のごとく「ありのままの自分を肯定する感覚」です。 自己肯定感というと、自分のことが大好きで、過去を振り返って反省しない、というやや強めの印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。 ここでお話したいのは、特に自分に自信を持てない方に向けてです。 皆さんの自己肯定感

      • 第19回 じんましん

        2024年5月6日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 じんましんになったことがある方なら、じんましんの痒みのつらさ、お分かりになるのではないでしょうか。  じんましんは突然、皮膚にかゆみを伴う発疹が現れる病気です。通常発疹は24時間位に消えてしまうことが多く、じんましんの約9割は1週間以内には治ります。ところが、中には数ヶ月、数年と続き慢性化してしまうものもあります。 今回はじんましんについて少し詳しく解説していきます。

        • 第18回 春の不眠症

          2024年4月29日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 「疲れているのに、寝付けない。夜中に目がさめる。熟睡感がない。」 春になるとこのような不眠の訴えが多くなります。 春は季節の変わり目で気温の変化が激しく、自律神経のバランスが崩れてしまいます。日中の交感神経優位から、夜になると副交感神経優位に切り替わり、体は寝る準備をします。このスイッチが上手くいかないため不眠になると考えられます。 春は職場や学校、人間関係の変化す

        第21回 天気が悪いと頭痛くなりますか?

          第17回 プラセンタ治療

          2024年4月22日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 今回は当院でもよく治療に使っているプラセンタについてです。 プラセンタ、という言葉は聞いたことがありますか? プラセンタって何? プラセンタは胎盤から作られた製剤です。胎盤とは、母体と赤ちゃんをつなぐへその緒につながっていて、赤ちゃんを栄養する成分が入った赤ちゃんのベッドのことです。胎盤には成長因子、アミノ酸、ビタミンなどが豊富に含まれていて、お母さんのお腹にいる赤

          第17回 プラセンタ治療

          第16回 春の肌荒れ

          2024年4月13日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 春になると、肌荒れが増えてきます。 肌がヒリヒリする、ブツブツができる、ニキビが治らない、など。 皆さまのお肌にトラブルはありませんか? 肌荒れの原因で一番多いのは乾燥です。冬の時期に乾燥した空気によって肌の潤いが奪われて 乾燥し、肌のバリア機能が低下した状態になっています。健康な肌は角質に守られて角層の内側にある水分を保持し、肌の潤いを保っています。また、角質は花

          第16回 春の肌荒れ

          第15回 貧血には3種類ある?!

          2024年4月8日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 女性の中には健康診断で貧血と言われたことがある方は多いのではないでしょうか?今回は比較的多くみられる疾患、貧血についてお話ししようと思います。 貧血とは? 赤血球は真ん中が窪んだおはじきのような形をしていますが、赤血球を構成しているのがヘモグロビン(血色素量)で、真ん中の窪んだところに酸素を乗せて体中を巡り様々な組織や細胞に酸素を運搬します。ヘモグロビン(血色素量)が

          第15回 貧血には3種類ある?!

          第14回 小麦の落とし穴

          2024年4月1日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 早いもので4月に入りました。 お花見シーズンとなりますが、気温の変化が激しいので体調管理に気をつけてくださいね。 食事に対する記事が続きますが、食事・栄養は私の診察でとても大切にしていることで、内科・皮膚科・アレルギー科に来られている患者さんほぼ全員に栄養カウンセリングを無料でしています。 皆さまは普段どのような食生活をされていますか? 朝、昼、晩の食事の内容と量は

          第14回 小麦の落とし穴

          第13回 グルテンフリー・カゼインフリー

          2024年3月29日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 今回は最近ではよく目にするようになった「グルテンフリー」「カゼインフリー」についてです。 雑誌やネットにも最近よく掲載されていますが、そもそもグルテン、カゼインとは何でしょうか? グルテンは、小麦粉に含まれる「グルテニン」と「グリアジン」というタンパク質がこねることで絡み合って「グルテン」に変化します。 パスタ、ピザ、パン、うどん、ラーメン、私たちが普段から口にして

          第13回 グルテンフリー・カゼインフリー

          第12回 リーキーガット症候群(腸漏出症候群)

          2024年3月18日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 「リーキーガット」という言葉を耳にしたことはありますか? リーキーとは英語のleakが由来で「液体などが漏れる」、ガットは英語のgutで「腸」を意味します。つまり、リーキーガットとは腸の粘膜から異物(菌、ウイルス、たんぱく質)が血中に漏れ出す状態にある腸のことを指します。 腸の粘膜は普段異物を体の中に取り込まないようにバリア機能が働いています。 免疫細胞の70%が集

          第12回 リーキーガット症候群(腸漏出症候群)

          第11回 上咽頭擦過療法

          2024年3月11日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 上咽頭は鼻腔の奥の壁にあり、アーンと口を大きく開けてものどちんこの裏、その更に上方にあるので見えないところになります。インフルエンザやコロナの検査で鼻から長い綿棒を入れてこする、あの敏感な場所です。この部分に炎症が慢性的に起きると、慢性的な喉の痛み、長引く咳、鼻づまり、後鼻漏(鼻水が喉の方に流れ込む)、のどのへばりつきなどの症状が出てきます。上咽頭に炎症が慢性的に起き

          第11回 上咽頭擦過療法

          第10回 モチベーションの上げ方

          2024年3月4日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 今回は医療とあまり関係ありませんが、個人的なモチベーションの上げ方についてお話ししようと思います。 皆さんはモチベーションをどのように上げたり、保っていますか? モチベーションは仕事や勉強する時に必要なもの。 淡々とする作業にモチベーションは必ずしも入りませんが、目標達成したい時、それが大きな目標であればあるほどモチベーションの維持が大切になってきます。 最初はやる気

          第10回 モチベーションの上げ方

          第9回 即時型アレルギーと遅延型アレルギー(後編)

          2024年2月27日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 前回は即時型アレルギーについて、今回は遅延型アレルギーについてお話しします。 即時型アレルギーはIgE抗体が関与し、原因となる食物を食べてから蕁麻疹などの症状が出るまでの時間が短いので原因を特定しやすいアレルギーです。 一方、遅延型アレルギーは、IgG抗体が関与し、数時間から数日後に症状が出現する食物アレルギーで即時型アレルギーとは全く異なるアレルギーです。 慢性疲労

          第9回 即時型アレルギーと遅延型アレルギー(後編)

          第8回 即時型アレルギーと遅延型アレルギー(前編)

          2024年2月19日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 花粉症やダニ・ハウスダスト、猫・犬アレルギー、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、気管支喘息… これらは全て即時型アレルギーといい、IgE抗体が関与します。 外から入ってきた異物を排除しようとする機能を免疫と言いますが、免疫が過剰に反応してIgE抗体が多量に産生され鼻水や目の痒み、蕁麻疹を引き起こします。また、腸管内に蕁麻疹ができれば腹痛・下痢となり、呼吸苦、血圧低下、意識障害

          第8回 即時型アレルギーと遅延型アレルギー(前編)

          第7回 ダイエットのコツ

          2024年2月12日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 ダイエットはいつの時代でも私たちの関心ごとであり、毎年ダイエットに挑戦している方も多いのではないでしょうか? 私も10年前まで万年ダイエッターで雑誌に載っているいろんなダイエット法を試してきました。 りんごダイエット、キャベツダイエット、硬水ダイエットなど・・・ 今思えば極端に偏った食事で、体は冷え、いつも風邪をひいていたように思います。 そんなダイエットを繰り返し

          第7回 ダイエットのコツ

          第6回 更年期症候群(男性)

          2024年2月5日 健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。 今回のテーマは男性の更年期症候群です。 更年期症候群は女性特有のものでは?男性にも更年期症候群ってある?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 男性の更年期症候群は数年前から注目され始め、医療系の勉強会でもよく取り上げられるようになりました。少しずつ一般でも認知度が広まり、医療機関で男性ホルモンの検査を受けて診断される方が増えてきました。当院でも男性ホルモンの検

          第6回 更年期症候群(男性)