見出し画像

機能不全家族から離れる①プロローグ

毒親、という言葉をネット記事やテレビ番組、SNSで見かけるようになってから久しいと思う。
毒親、という言葉は私はあまり好きではない。なぜならば、私は両親が好きだからだ。思春期の頃は父親(元アルコール中毒者)に対して人並みに反抗的な気持ちを持っていたけれど、同じ短所をもつ父を今では憎めないし大切な存在になってきている。肝硬変になって一滴もお酒が飲めなくなり、素面で過ごすことが多くなると、本来の穏やかな父親に戻ってきて、昔よりも今の方が親子関係は良い。母親についてはマザコンか!というレベルで大好きだ。

両親に対して、「嫌い」という感情はない。「嫌い」どころか、金銭的に余裕がないのにも関わらず大学(どころか大学院)まで行かせてくれたので本当に感謝している。だけど、断言できる。我が家は機能不全家族だ。
家族の成り立ち方や家庭内での出来事が、私と兄の心を大きく歪めてしまった。
片親の人たちや、両親が他界している人たちからすると、「両親がいるだけ幸せじゃないか」と言われそうだけど、私たち家族は医療機関や福祉の力を借りて、今この瞬間も生きづらさと向き合っている。

私は両親が好きなのに、実家が嫌いだ。
今その「嫌い」の1番の原因になっているのが、6つ歳上の兄の存在である。

妊娠してから夫婦2人の時よりも、義実家と実家に連絡を取ることが増えた。
実家の母と連絡を取る分は良いのだが、用もないのに関わってくる兄に気持ちを掻き乱される。
兄妹喧嘩ができるのならしたい。喧嘩ができればどんなに幸せだろう。
だけど、癇癪もちの兄と喧嘩をすれば、私だけではなく母と父にも被害が及んでしまう。警察にお世話になったことも度々あった。
今私の実家は、兄の機嫌を伺いながら言葉や行動を慎重に選んで暮らしているのだ。絶対に本音なんて、口には出せないのだ。

これからの投稿は、少し自分の家族のことを書こうと思う。もちろん、それが自分自身の気持ちの整理にも繋がるし、流産の記事を書いていた頃のように、同じような経験をされた方、今もされている方の励みになれば…と考えているからだ。


私は妊娠をきっかけに、本格的に実家の家族と距離をとると決断しました。自分の人生と、主人、そしてお腹の我が子を守るためです。
今も自治体の福祉のサービスを受けながら、自分の心の健康と、実家に対してのアドバイスをもらっています。
日本の法律は家族には冷たいです。そう感じています。だって、どんなに精神的にも身体的にも傷つけられても、縁を切ることができないからです。

この記事を読まれた方の中には、不愉快な気持ちになってしまった人もいるかもしれません。ごめんなさい。
今後の投稿は同じタイトル「機能不全家族から離れる」をつけるので、苦手な方は閲覧を控えてください。

もし、心と時間に余裕のある方や、同じような家族関係お悩みの方はお付き合いくださると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?