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「京都くらしの編集室」江角さんとの出会い


英日翻訳の学びを始めて2年。

そろそろ専門分野を決めなければならない段階に入っていた私は
もやもやした思いを抱えていた。

私が目指す翻訳は、
その英文を書いた著者が伝えたいと願っている思いや熱量、
それを日本語に移すこと。

それには小説や絵本などの文芸出版が最も理想に近い。

しかし、それは同時に翻訳の「花形」。
仕事を得て、続けていくのはかなりの狭き門。
安心して暮らせるような収入を得るには、途方もない時間がかかりそうだ。

では、もっと需要があって、門戸も広い実務翻訳、
例えばITやマーケティングなどのジャンルはどうか。
契約書の分野も、専門知識の乏しい私でも比較的入りやすいらしい。

そこで翻訳学校の実務翻訳の基礎講座で学んでいるのだが
まるで自分が仕事をするイメージがわかない。


たとえば
「が」と「は」の違い、
「も」と、たったひとつの言葉を差し込むだけで
文意が通り、美しい日本語に変化する。


講師の先生の、そうしたテクニックに、私は毎回感動している。


日本語って本当に面白い。
英語を通して再確認している。

私は言葉を愛しているのだ。


実務翻訳も、面白い。
課題の英文の分野がまったく分からなければ、
そこに(googleで)飛び込んで、知識ゼロの時点からリサーチをして
謎解きしていく過程も気に入っている。

しかし、その内容に関して、といえば
金融系も工業系も、まったく心が動かない。

仕上げた訳文が正しいのかどうなのか
自分で判断がつかず、
多くの場合それは「惜しい」レベルでとどまっている。

ここが踏ん張りどころかもしれない。
ここで修業を積めば、きっともう一段上がれる。
どこの分野も未経験なら、今から死ぬ気で勉強するしかない。

きっと仕事につながる、割り切ろうと自分に言い聞かせ、
夫にも「まずは安定したお金を得てから好きなことを追いかけようと思う」などと
かっこよさそうな宣言をして

その時は前向きに、専門分野を探し、練習するのだが、
その裏に、なんだか冷め切っている自分がいる。


自分にはわかる。
どんなに世間的に正しいとされることでも、
自分の心がたぎっていなければ、それは続かない、と。


これまで何十年も付き合ってきた自分。
数々の失敗を振り返れば、ここで私がおとなしく、
「大人なのだから、我慢しないとね」なんて
しおらしく収まっているはずがない。



本当に情熱を持ってやりたいことは何なのか。



若い時と違って
家族がいる今、優先すべきものが変わった。

私ひとりだけが楽しい生活は、私の望む幸せではなくなった。



お金だけじゃない。
でも、お金も大事。

思いっきり仕事に打ち込みたい。
でも、家族の時間も大事。


自分がしたいのは翻訳なのか。
この道で合っているのか。



そんな思いを胸にしていたある日、
偶然、ライターの江角悠子さんを知った。

ふと目にした記事だったと記憶しているが
そこに書かれていたのは「幸せ」というワード。
ライターという職業を通して幸せになろうよ、という
江角さんのあたたかなメッセージ。



あぁ、これだ。

腑に落ちた。



「翻訳者」なのか、「ライター」なのか、
それは生活する上での手段にすぎない。


問題は、その手段を使って「幸せ」に生きられるかどうか。


これが、私が求めている姿なのだ。

ここがつかめれば、きっと迷いなく飛び立てる。

その先にあるのが「翻訳者」なのか、またどんな分野なのか、
あるいは、別の道なのか、まだ私にもわからない。

ただ、自分の「この先」を見極めるために
この方から学びたい。

そう決心し、まずは30分間の個別相談会に申し込んだ。


■江角悠子さん ■
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