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ゆるベジタリアン

思うところがあって、お肉を食べないようにして数週間が経ちました。
会食の場合は、お付き合い程度にはいただきますが、自分でお肉を買うとか、お肉料理を注文することをしばらく控えています。

焼肉大好き、ローストビーフ大好きだったのですが、今のところ渇望感はありません。コーヒー断ちもあっさり達成し、いつでもやめられると確認できたので、たまに飲んでいます。

これまで当たり前のようにしていたことを、意識してやめてみることは、自分の生き方や考え方や選択を見直すきっかけになるように思います。
当たり前に受け取ってきたことを、断ってみることで、自分にとって大切なのか、なくても大丈夫なのかがわかります。

肉食女子を自称していたのは、半分はノリだったようです。
お肉を食べるよりも、菜食中心の方が身体の調子が良いことが実感できます。
肉を食べないと力が出ないということもなく、そういえばこんな逸話を聞いたことを思い出しました。

維新政府のお抱え外国人であったドイツ人の医師が、ある時日光に出張をすることになり、人力車を雇いました。
馬なら3頭くらい引き継いで走る距離を、車夫ひとりで、日光まで走ったそうです。
その体力に驚いたドイツ人の医師は、何を食べているのかと車夫に尋ねました。玄米のおにぎりと沢庵二切れと聞き、もっとパワフルに走れるようにと、車夫にビフテキを食べさせたそうです。すると車夫は体調を崩してしまったそうです。元の食事に戻し、体調も元に戻り、また車夫は元気に車を引いて走ったとのことです。ATPサイクルってことですね。

牛かわいいとか豚かわいいとか鶏かわいいとか、牧場で大はしゃぎしているのに、焼肉おいしいとかサムギョプサルおいしいとか焼き鳥おいしいとか、大喜びしている自己矛盾に気が付きました。
おいしいのはおいしいんですけれど、もう少し大切にいただこうと思います。特別な日に、感謝を捧げて命をいただくことを、意識してやってみたいと思います。

野菜だって魚だって命ですから、もちろん感謝していただきます。
命あるものの、命をいただいて今私は生きることができています。
こんなこと、親からも学校でも教わりませんでした。
気がついてよかったと思います。

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