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ITの会社に入り、育休から復帰したらD2Cアパレルブランドを立ち上げることになった話

私は去年に育休から復帰し、今はフルタイムワーママとして働いています。

復帰してからは毎日目の前の課題を、仕事をとにかくなんとかせねばと奮闘していたのですが、ふと自分の今の状態を俯瞰したらちょっとした小噺にでもなるかと思い、子供の寝かしつけも終わったので久しぶりにnoteを立ち上げてみました。

産休・育休前

新卒で入ったシナジーマーケティングというCRMのSaaSサービスを提供する会社で主にセールスとして働いていました。
飽き性なので変化の多い業界のなかでもさまざまな事業に携わり、営業、マーケ、新規事業と色んな経験を積めたことが楽しかったです。

その後、親会社のペイフォワードという会社に出向となり産休に入るまで副業マッチングの事業の企画・立ち上げに奮闘していました。
立ち上げ途中で妊娠が分かり、育休に入ることになったのは悔しい気持ちもありつつ、30前後で産みたいという人生計画でもあったので…女性のキャリアムズカシイ。

そんなこんなで産休に入り、かわいい娘が爆誕し、今は全力イヤイヤ怪獣へと進化を遂げています。

育休からの復帰

1年半ほど前に育休から復帰し、再びペイフォワードに戻ってきました。
そのときにもともと弊社の代表の実家から引き継ぎ運営している洋服屋の店長さん達と共にアパレル事業を一緒にやってくれというミッションを与えられます(超ざっくり)。

IT出身だしマーケもかじってるし、オンラインでものを売っていくことを求められていることは分かったのですが、なにせアパレルの知識も、センスもありません。
洋服屋さんはスーツ等も取り扱っているため、客単価10万円弱と比較的高級なセレクトショップです。

私が普段服を買いに行くお店はユニクロ、GU、ZARAで、カジュアルコーデ大好き人間です。対称的すぎ!!

最初はとにかくお店に足を運びながら作戦会議をして、shopifyを勉強しながら放置されていたshopifyをリニューアルしたり、商品情報をアップしていったり、コンセプトの再定義をおこなったりしていました。

あと普段私が入らないようなブランドのお店も散策していきました。
店員さんに話しかけられるのは今も緊張します。


保育園に入った娘は、たくさんの感染症を家に持ち帰ってきたので、私も月1ペースで何かしら病気にかかっていました。

そんななかでオンラインで数件売れてきましたが、まだまだ安定収益化にはほど遠い状態です。

あと全然関係ないけど、グループ会社で転職エージェントと広報支援会社の営業も兼務しています。
Xのアカウント名がカオスになっているのはそのせいです。

オンライン販売を進めると主に、オリジナルブランドの企画も模索してきました。そのなかで大阪に「間伐材を原料とする生地を生み出した会社があるらしい」という話が耳に入り、間伐材を原料とする糸、「木糸」を使った何かを作りたいというところからオリジナルブランドのプロジェクトがスタートしました。

でももう一度書きますが私はアパレル経験はありません。
洋服屋さんは洋服を売る人であって、洋服を作る人ではありません。


そんなメンバーでここでは書ききれないくらいの迷走に迷走を重ねながら、私たちが実現したいこと、それを体現するブランド名、商品の試作品づくりを進めていました。

ロゴ作成もブランド設計もすべて初めてです。
晴れてcanvaと親友になれたと思います。
ちょっとだけ紹介させてください。

子供を産んだ後、ブランドを産みました

ブランド名:quisquilia(クイスクイーリア)
ラテン語で「不要」という意味。「不要から愛用へ」をコンセプトに、世の中で活用されていないものを価値に変えていくことを目指す。

このブランドの最初の商品として国内の間伐材を原料とする染料を使わないデニムである"キノデニム"を企画しました。
綿や麻等の天然繊維と違って、原料から糸・生地への加工、縫製まですべてがメイドインジャパンです。ちなみに大阪の河内材から作られる予定です。

ただ「間伐材を原料とする生地」は希少性が高く、小ロット生産ができないという事情もあり、ブランドとしての力も弱いため、マクアケで目標金額が達成すれば商品化できる!というチャレンジを設定し、5/17(金)12時から公開となります。

マクアケでの販売価格は39,600円、50枚売ることができれば達成となります。
もともとファストファッションを身にまとっていた人間からするとぶっちゃけ高いと思います。

でも実際にブランドというものを深く考え、実際に作り上げ、ものづくりに携わってみて、原価を算出してみて、価値観が変わりました。

自分の身につけるもの、それは外からひと目で分かる「社会への意思表明」なんだと思います。

さらに言うとどんな商品やサービスに対してお金を払うのか、というのも「社会に対する一票を投じる」行為なんだという考え方を持つことができました。

つまり何が言いたいかというと、マクアケページを読んで欲しい!
そして応援購入して欲しい!!ってことです笑


なんで間伐材なの??みたいな話とか他にも色々書きたかったけど、
それはまた次回に!


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