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有償ボランティアのヘルパーサービス シルバー人材センター NPO法人etc


※ 個人的な経験談で書いている部分があります。

介護保険の訪問介護で対応できないこと

草取り、換気扇掃除、障子貼り、「それ、介護保険でできないのです」と利用者様へ言ったあと、ケアマネジャーとしての提案は?足立区の例です。

社会福祉協議会がやっている有償ボランティアのヘルパー

「あったかサポート」

お手伝いできること
 通院の付き添い・買い物・食事の支度・掃除・ごみ出し
 同居されている方へのサポートは行いません。
専門的なサポートはありません。
身体介護は行っておりません。
緊急連絡先が必要となります。
入会事務費1000円 更新(2年に一度)事務費500円 利用料1時間700円

足立区社会福祉協議会

 介護保険制度に縛られないのではないか、と思いきや同じようなできないことが並んでいる。ご本人のことしかできません。大掃除はできません。
使えるのは、単位数不足時やヘルパー見つからない時間帯のごみ捨てくらい。地域住民の助け合いでは質の高い訪問介護と同等のことは期待できない。介護保険認定待ちの掃除のサービスに使ったこともあるが、介護保険の単位が足りるならほぼ使わない。ということは、介護保険申請したが自立判定の方で本人の日常生活の手伝いに適する

アセスメント・契約の手間がネック、すぐに使えなかった。

数年前から「ちょこっとサポート」が出てきた。年間登録等不要らしい。
ボランティアセンターのチラシスタンドに、「ちょこっとサポート」のが多く入っている。この程度が、介護保険サービスの補完に丁度よい。

※ 社会福祉協議会の行っているサービスは、介護保険にできない部分を補完するところに存在意義があるのに、介護保険と同じ縛りを継続しているところは残念です。

シルバー人材センター

シルバー人材センターは「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づき、区市町村ごとに設置されている公益社団法人です。企業や家庭、公共団体などから高齢者にふさわしい仕事を引き受け、シルバー人材センターの会員に提供しています(雇用によるものを除く)。シルバー人材センターは、高齢者がお住まいの地域で働くことを通じて活力ある高齢社会、地域社会づくりに貢献するとともに高齢者が健康で生きがいのある生活ができることを目指しています。

足立区シルバー人材センター

その道のエキスパートや得意な方が登録されていることが多い。
草取り低木の刈込の依頼の時はここが第一候補。
民間の草取りや植木手入れは高い。
日常使っていない部屋の掃除は介護保険では難しいので1年に1回とか頼んでいた。障子貼りふすま修理とかがあれば依頼してみる。

電話1本で頼めるのが良い。

NPO法人「ほがらかネットワーク」

地域にホームサポートのNPO法人があれば、すごく助かります。
シルバー人材センターと共通な依頼内容もありますが。ヘルパー的な依頼を頼みやすいです。
足立区へ転勤した時に、通院介助で利用されている方を担当することになり、この団体を知りました。ガンで新規申請し要支援認定では介護保険の訪問型サービスでは通院介助は利用できません。申請前から利用されていました。
院内介助の時給も同額の為、通院介助全体を依頼するとトータルで安くなります。
公的サービスでないので、使い勝手が良いです。
当時(6~7年前)1時間800円でした。現在1000円のようです。

サービス内容です。

家事援助 調理・後片付け、布団干し・取り込み、ゴミだし、洗濯物干し・取り込み、買い物代行、クリーニング出し・引取り
話し相手(安否確認含む)
掃除修理  換気扇・網戸・部屋の掃除、簡単な大工仕事(DIY)
大掃除手伝い、水廻り(トイレ、風呂)掃除、
部屋の模様替え、家具移動、トイレ床ビニールシート貼り
庭掃除、草むしり、樹木の水遣り、樹木(一般的な庭木)の剪定
ペットの世話
外出援助 通院付き添い、入退院送迎(車使用)、外出付き添い
その他 子供の見守り・送り迎え 犬の散歩 その他相談に応じて

以前から、電話連絡のみでした。それで大丈夫でした。

訪問介護事業所 自費利用

身体介護の単位数程度で設定している事業所が多いようです。慣れている事業所で対応してくれるところが利用する方には安心です。
30分2500円 45~60分4000円 程度
たとえば、ご覧ください。

自費利用だけに、サービス価格で実施している訪問介護事業所もあるようです。院内介助を低く設定している事業所に勤めたことあります。一旦ヘルパーが引き上げる手間より、ヘルパーは時給が1000円(利用者負担も1000円)でも居続ける方が良いです。院内介助時間内、社員は良いですが登録ヘルパーは無給で待つこともあります。

ちょっとした大掃除(ベランダ掃除・ガラス拭き・換気扇掃除等)に慣れたヘルパーがきてくれる場合も有ります。
※ ベランダ掃除、仏壇の掃除くらい介護保険ヘルパーに余裕があればやらせてよ!と言いたいです。

自費ヘルパー

自費サービスに特化したところがあります。たとえば、

夜間長時間の依頼は介護保険事業所の場合手配は難しいです。
同居家族のいる方の家事援助の場合。
ヘルパーが来るなら、まとめて2~3時間利用したい場合。

ボランティアって

ケンブリッジ英英辞典では、ボランティア(volunteer)とは「快く、報酬を得たり、強制されずに自発的に何かをする人、特に他者を助ける人」と解説している。

※ 私が感じるところ、公的サービスがある部分に「無償ボランティア」があるのはおかしいと思います。行政の足りないところを許してしまいます。
「有償ボランティア」や「シルバー人材」では、介護保険の抜けている所を補完していることで有用と思います。

※ 必要なのに、公的サービスが抜け落ちている部分に対してボランティア活動をして援助していくことに、意義があると思います。

これは、どちらでしょう?

※ 「やすらぎ支援員の派遣」無償ボランティアによる認知症高齢者の見守りサービス。ケアマネ在任中1回も聞いたことも使ったことも無かった。専門的知識やケア内容の相談先なしにやって良いのか疑問いっぱいである。


有償ボランティア という言葉の矛盾

「予め契約によって報酬額が定められている 行為」(=有償労働)は労働法上の「労働」か, 民法上の「請負(7) 」や「委任(8) 」に該当する。

(1)ボランティア意識をもつパートタイマー 1970年代後半から高齢化が進展する一方で, 核家族や女性の社会進出により,家族による老 人介護が困難な状況になっていた。その結果, 高齢者の公的な福祉サービスのニーズが増加し たが,厚生省はその対応に応じきれず,1980年 代半ばから社会福祉協議会を通じてボランティ ア振興に力を注ぎ,社協は家事援助などの在宅 福祉サービスを開始した。在宅福祉サービスに は多数の担い手を必要としたが,無償のボラン ティアを多数確保するのは困難で,一定数を安 定的に確保するためには「有償」にせざるを得 なかった。多数のボランティアを確保するため には交通費や時間給などパート労働に近い金額を提示しなければ戦力となる人材を確保できな い。また,サービスを受ける側からしても,家 政婦を雇うほどの金額は出せなくても,いく らかの金銭を支出する方が気楽だという声が 上がっていた。そこで,多くの場合,最低賃 金以下に設定された金銭が支払われることに なった。ここでの有償ボランティアは「ボラン ティア意識をもつパートタイマー」と言えるが, 2000年の介護保険法の施行によって,「訪問介護 員」という職業となって,市場労働に参入した。

 有償ボランティアの提起する問題に関する考察  宮守 代利子

※ 介護保険施行時に、独自性のある利用しがいのあるサービスに転換してほしかったと感じます。


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