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【具体例・参考サイト付き】フリーランスの屋号の決め方とリアルなボツ集を公開します。

こんにちは。フリーランス編集兼ライターの三好 優実(@MinoruOffice)です。 「実Office(みのるおふぃす)」で活動し、3年が経とうとしていますが、この屋号を決めるまでに約2週間かかりました。

2週間悩んだおかげで、屋号決めに悩む人の気持ちが分かったので、そんな人の何かになれたらと、自分が悩んだあれこれや決定までのプロセスを綴ります。

当時「屋号」「決め方」「具体例」で検索したときに、店舗の例などはあるものの、個人事業主が求める具体例はヒットせずでした。

なので、ボツにしたものと意味を全部公開します。ちなみにボツ集の中で気に入ったものがあれば、使っていただいて構いません(ご一報いただけると嬉)。

屋号をつけようと思った理由

まず私が屋号をつけようと思うに至るまでのお話から。実は、フリーランスになると決めたときは「屋号とか別にいらん。」と思っていました。

ですが、調べてみると屋号を持つことによるメリットが多く、また屋号申請に費用はかからないとのこと。(※法人の場合はかかります)

費用対効果高いならやるべきじゃん!と、屋号をつくることにしたのです。


屋号を持つことのメリット・デメリット

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メリット
①屋号名で通帳をつくることができる(何やら確定申告の際にとても便利らしい)
②屋号があることで社会的信頼を得ることができる
③屋号名で領収書が切れるので、管理が楽

デメリット
①考えなければいけない
②開業届に数文字だけ記入の手間がかかる

いかがでしょうか。開業届にはあらかじめ「屋号」記入欄があるので、記入の手間といっても「実Office」とフリガナ書いた程度の秒の手間です。

屋号のNG例

屋号は基本的に自由につけてよいそうなのですが、注意点もあります。

①「○○会社」「株式会社○○」「○○銀行」「○○証券」などはNG(法人登録していないとつけられない名称だそうです)
②商標登録されているもの(特許情報プラットフォーム|J-PlatPatで確認できます)
③明らかに有名どころの屋号を丸パクリする(ジャパネット○○○とか)

たったこれだけ。

えっ、かぶってても登録できるの?と思ったのですが、基本的にかぶっていても問題ないそうです。

ただし、同じ都道府県だったり、事業内容が同じだった場合、もめ事に発展したり、間違えられたりするのでそこは要注意。

なので、屋号を決めたら一度Googleで検索をかけてみるのがおすすめです。(ちなみに「実Office」で検索したら「Office三種」というのがトップに上がってきました。)

また、屋号に絵文字などはつけることができません。下記サイトに使用できる文字・記号一覧が載っていますので、ご参考までに。
屋号で付けられる文字と記号の一覧 – 対話力育成コーチ武のブログ

やるかやらないかはあなた次第。屋号決めのポイントと成功事例

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決まり事がないと、いろいろ定義づけしたくなるのが日本人のサガといいますか。世の中には様々な屋号に関する意見やアドバイスがあるようです。

諸説あり、だからこそ自分が抑えたいポイントだけ抜粋して決めたい。って方のために、具体的な意見ではなく箇条書きでお伝えします。

①タウンページのあいうえお順を狙った「あ」から始まる屋号
②何をやっているのかが伝わる屋号(コーヒーショップ→「○○珈琲」など)
社名占いで画数がよい屋号
④長すぎず短すぎない
⑤覚えてもらいやすい屋号
⑥発音しやすい屋号

ちなみに私はほとんど参考にしていません。(ボツになったものの中には意識しまくってるものもありますが・・)

ただ、最後のつめで、英語表記にするか漢字にするか迷った際に④の社名占いをやりました。圧倒的に「実Office」の画数がよかったので、最終決定に活用させていただきました。


屋号を決めるまでの流れ(時系列)


①「屋号」「決め方」で検索しまくる
②とにかく思いついたものをEvernoteに書きなぐる)
③とにかく書きなぐった第1弾をクリエイティブな人に見てもらう
④全ボツをくらう
⑤再考した末に、これだという屋号に出会う


参考になったサイト一覧

・こうすればいい!フリーランスが屋号に困ったときに見るべきブログまとめ
・特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

ボツ集 ~第1回目~(意味も全部公開!恥)

①1Core Style(ワンコアスタイル)
「1本の芯(core)をぶらさない生き方をする。」

②Re:Pulse(リプライス)
↓下記3つの意味を混ぜ込んだTHE・造語。 ・メールが続くと増えていく「Re:」を「繋ぐ」と意味付けた造語
・脈(pulse)=人脈
・リプライ=返事をする
「人脈を繋いでいく、広げていく。人と出会うたびに何かに気付くことで、自分の見る世界を広げていきたい。新しい自分に出会い続けたい。」みたいな意味。

③Re:WilL(リウィル)
「Re:」の意味は②と同じ。「自分と、自分に出会う人たちの意思(will)・志を繋いでいくことで、世界をどんどん広げていきたい。」
もう一つ、リウリウという自然派ワインもある=私らしさを否定せず、常に自然体でいたい、という意味も。 ✖言いづらいので即ボツに。

④Re:Twrite(リトライト)
TRY &リトライ=「やってみる」を繰り返す。と「write」をかけた造語。
「やってみる精神を一生挑戦し続けることで、人との関わりが増える・濃くなる。そのために私は書く(write)ことを続ける。」

⑤1Core OAR(ワンコアオール)
(オール=漕ぐ)
「自分という舟の舵を決して人に渡さず、自分で漕いで生きて行くという決意。」

【その他、即ボツになった屋号たち】
・Re:EDgE(リエイジ)=「縁を繋ぎ続ける」
✖️限界という意味にもなる。
・Re:BonD
✖️束縛という意味にもなるらしい。


1週間かけて考えた屋号たちが1日で全ボツに。

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最初はこの中(第1回目)から決める予定でした。つまり今の屋号は頭になかったということです。

ですがどの屋号も、自分の中ですごくしっくり「これだ」と思えていなかったのでしょう。自分で決定することができませんでした。

そこで、自分より数倍もクリエイティブな彼氏(※1年後に結婚し、夫になりました)に、全部の候補を見せて「どれがいいと思う?」と人任せにしてみました。

で、返ってきた答えが「なんか、どれもピンとこないんだよね」


・・・(。´・ω・)!


彼が言ったのはこうでした。

「上手にまとまりすぎていて、どれもお前らしくない。もっとこう、ひらがなとか、そんな感じがいいんじゃない?」と。

はっとしました。そういえば私、日本語好きなのに、なに英語でかっこよくしようとしてたんだろう。そして私の屋号だから、誰にも当てはまらない「私」を表現したい、と思いました。

そして考えました。
「私らしい屋号って何だろう」


ボツ集~第2回目~

①TUTAERU.com(ツタエルドットコム) ✖しっくり来ず、即ボツに。
②JIYOU.Lob(ジユウラボ)
③HIROGARU編集(ヒロガルヘンシュウ)
④あおぞら企画(空が青くて幸せだ、と思える日々を過ごしたい。心がなくなる生き方は、しない。という意味。

この辺をいろいろ考えていた最中、私らしさを考えて考えて考えた結果「実Office」が突然降りてきました。 「これだ」と思いました。


即決に至った屋号「実Office」の意味

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意味は3つあります。

①お母さんが名づけてくれたお気に入りの名前「優実」の「実」
②木の実の心の固い部分みたいに、自分の芯を固く持ち、決して諦めないという決意として、木の実の「実」
③嘘偽りのない、自分の眼に映る真実を伝えたいし、眼には見えない真実を想像し続けることをやめない、真実の「実」

単純な話ですが、自分の名前が入っていることで、私だけの屋号って感じがしたんです。しかも私、自分の名前、すごく好きなんですよ。


まとめ

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そんな感じで「実Office(みのる おふぃす)」で正式に開業届を提出いたしました。

決めるのには時間がかかりましたが、やっぱり自分の理念にも関わってくるものなので、ちゃんと考えたほうがすっきりします。(ちなみに屋号は途中で変更できます)

個人事業主というのは、決断・評判・信頼すべてが自分次第です。自分を見失ったり、うまくいって天狗になったり、悪い時に這い上がれなくなったとしても、最終的に自分を正すのも戒めるのも、這い上がるのもすべて自分でやらなくてはいけません。

「実Office」には、自分の決意を思い返すことができる要素が詰まっています。

母がつけた自分の名前が入っていることで、不義理なことや理に反する仕事はしないと自分を律することができること。芯を固く持つと決めた決意を思い出させてくれること。強く求められても、嘘偽りを伝える人間にはならないという意思を曲げないこと。

ほかの人にとっては、意味を持たない言葉でも、私自身の屋号だからこそ、大事な意味になるのです。

それこそが、考え抜いた私の「私らしい屋号」なのでした。

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