【映画】SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる
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あらすじにもある通り主人公とヒロインの出会いは、自殺を止めるシーンではじまるのですが、なぜその状況になったかというと漫画が突如休載が続き主人公を心配したヒロインがネットでなんやかんや調べて(?)マンションを特定し(?)郵便物をあさり部屋番号を特定し(!)部屋を訪ねるというかなり強引な設定でしたWすごいW
最初の方はほんとうになんのツールも使わずに目の見えないもの、耳の聞こえないものとしての不自由さをそのまま描いているのですが途中からスマホやipadが登場し、声を文字化したり文字を読み上げたりして会話するようになる。む・・・最初からこれできたやん・・・・という気がして感動が薄れないでもない。
そして、恋のライバル(?)である化粧品会社社長なのですが、急に秘書とヒロインのことを調べはじめ、誰やこいつは?と思ったら家族写真やヒロインの写真を引き出しにいっぱい入れてる。なんやろう?生き別れの家族?シスコンのお兄ちゃんとかかな?妹大好きでぶち心配??と解釈してしまったのが大いに私の誤爆。
途中で結婚してくれというので(??!!!)となったら昔施設で子どもの時に出会っていた幼なじみ(ヒロインが好き)だった。描写がわかりにくかった・・・・わかりやすく「響きはいつオレの物になるんだ」くらいのセリフがあってほしかったですね。(いや、間違えんやろ普通・・・・)
この社長と秘書のシーンだけ妙にコミカルで作品から浮いているのもちょっと気になってしまった…障害という重いテーマを明るくするために必要だったのかもしれないけれど、もっととことん重くして設定を活かすこともできたのではないだろうか・・・・。主人公の二人はボロアパートで懸命に生きてるというのに、結局横から出てきたこの社長の金で最後なんとかなるんやろな~~~って思えてしまうのが残念。スネ夫ポジが逆効果なときもあるのですね。
漫画内のふりで主人公が「キャラクターが死ぬバッドエンド」を嫌っているのでこの映画も死ぬ終わり方ではないのだろうな…というところが見えてきてしまい終わりの方も「生きてそ~~」とみてしまったり。最後は・・・うん・・・
唯一、劇中劇の漫画の最終話に出てくるセリフは美しい言葉選びで、ヒロインの号泣と相まってとても良かったです。
漫画のアシスタントもただただ良い人。内心主人公が好きなような描写はありつつも、真っ向から恋のライバルではなかった……誘惑するほどの悪女でもないし。ほんとうにまじめに仕事をしている。一番大変なの彼女です。でも家もそれなりに立派そうで成功してて良かった。幸せになってくれ。
夏木マリも夏木マリの良さ全開に引き出せてたかというと役者の無駄遣い感がしてしまった・・・
名前忘れたけどたまたま合った主人公のファンの男の人が付き人化しててこの人は良いキャラしてた。
今回は酷評気味のnoteになってしまいましたが、目と耳の障害同士の恋という引きのある設定がありつつも、全体のムードや温度に統一感がないとちぐはぐな印象になり「感動させたいの?」「え?笑わせたいの?」と観てるほうに迷いが出るというのが勉強になりました。
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