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キャリアカウンセリング。

 過ごしやすい気温になっていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今日も無気力に街中を行進しています。

 今日は職業訓練校を申し込みするために必要なキャリアカウンセリングを受けてきました。実はキャリアカウンセラーの資格を持っていますのでカウンセリングを実施する方だったのですが、クライアントとしてカウンセリングを受けるのはほぼ初体験だったのでとても新鮮でした。事前にジョブカードというものを作成しなければならないのですが、大学公募で職務経歴書をすでにまとめているので、職務経歴についてはすぐに記入できました。しかし、その職務で得た知識や経験・能力を書く欄をまとめたことがなかったので、改めてそれをまとめてみると自分のスキルの棚卸しをするよい機会になりました。ちなみに大学の応募書類では教育に関する業績を記載しなければなりませんが、業務で得たスキルについてはあまり聞かれないので、改めて大学教員には実務能力は必要とされていないかと思いました。応募条件には「実務経験○年以上」とか書いている募集もあるのですが、それを記載する欄が「その他」でまとめられていてその記入欄は小さいことが多いので、大学では世間一般の実務経験の価値はあまりないのかということが、今日改めて認知しました。

 初めてクライアントして受けたキャリアカウンセリングですが、途中話している間に何度も泣きそうになって困りました。担当してくれたカウンセラーの人が丁寧に対応してくれたことも影響していたと思いますが、自分のこれまでやってきたことを振り返りながらその時感じた感情を吐露すると自然と涙が出てしまったのです。精神的に薄弱になっていることもありますが、それでも正直少し嬉しかったです。涙が出るということは、その瞬間、瞬間必死で生きてきた証だと実感することができたからです。カウンセラーから「これまで人のために尽くしてこられたんですね。」と声をかけられましたが、逆に私は「もう人のために尽くすことに疲れたので、これからは自分のために生きたいです。」と答えることができて、漸く自分が自分であることを少し受け入れられた気がしました。

 ハローワークの調査が終わった後、近くの本屋に行きました。文献調査が目的ではなく単に封筒がなくなったのでその購入に行っただけなのですが、あんなに本屋が好きだった私が書棚に目を向けた途端にとても息苦しくなってしまいました。大きな書店なので、おそらく自分が書いた本もあると思います。その本を書棚で見つけてニヤニヤするのが私の密かな喜びだったのですが、今日はその書棚の筋に足を踏み入れることすらできませんでした。なぜだかわかりませんがどの本も眩しく見えてしまったのです。なので、封筒だけ買ってそそくさと本屋を後にしてしまいました。

 この精神状態はかなりヤバイですよね。病院行きかなと思うぐらいです。今まで学生の精神薄弱に対して叱咤激励してきた立場の人間が、まさか当の本人が精神薄弱になると思いませんでした。ただ力が入らない分、自分の素の心が剥き出しになって、本当に自分が何をしたかったのかを知れるよい機会なのかなと思うようにしています。とても繊細な自分の素の心を、両手で大事に抱えながらそれを慈しむ自分の姿はこれはこれで良いのかと。(何かの歌の歌詞みたいですね。)

 そして、家に帰る途中近所の神社に寄ってお参りしてきました。最近毎日神社にお参りしています。その神社はこれまでの人生で辛くなった時、毎日お祈りをしているところです。これまでは「自分が都合が悪くなった時だけ神頼みに来るやつはけしからんやつだ。」と神様に思われているのかと思って、いつも「都合のいい時だけお願いしてごめんなさい。」と言いながらお祈りしていたのですが、今日はそんな余裕もなくただただ「私を助けてください。」とひたすら祈り続けてしまいました。この苦しい時期がいつまで続くのかわかりませんが、自分も含めたあらゆる人や縁が私を助けてくれると信じて、もう少しこの苦難に耐えようと思います。

 これから大学教員になる人はどんな苦難に直面しても、必ず救ってくれる人がいると信じることができる人になってほしいと思います。その救われた経験があなた自身の成長の糧につながっていくことを心から願います。

(鬼滅の刃の親方様の姿が自分と重ねてしまった元准教授でした。私の柱たちはどこにいるの?炭治郎早く元気になって助けにきてくれ〜)

 


 


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