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ハロー!ワーク!

 大雨が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は靴がずぶ濡れになりがらひたすら歩いています。

 今日は朝からハローワークで職業訓練の相談をするために雨中行軍していました。ちなみに昨日まで4つの大学に応募書類を提出しています。5年前の応募と違いWEB応募が増えたのは非常にありがたいですね。5年前に応募した時は郵送しかなくそれも書留郵便という限定が限られていたので、1つ応募するのに郵送料だけでもかなりかかっていました。もちろん今でも郵送限定というところの方が多いのですが、それでもWEB応募の方が費用負担がないのでプーターローの私には助かります。ただ、結果もメールなのであっという間に1敗目を喫してしまいました。これからどれだけ敗北を重ねるのかわかりませんが、それでもめげずに出し続けていこうと思います。

 さて、ハローワークのことですが今回どうしてもみなさんに伝えたいことがあります。それは「懲戒解雇」は「自己都合退職」と同じ位置付けにされるということです。みなさんご存知だったでしょうか。私は知りませんでした。でも何かおかしいと思うのは私だけでしょうか。なぜなら私は辞めたいということは一言も言っていないのです。確かに「懲戒になるようなことをしたから、それはあなたの都合でしょ。」という理屈はわからないでもないです。でも、自分から辞めたいと言っておらず、ある意味会社の都合で退職と思っていたのですが、実際は違ったのでどうも納得いかないですね。ちなみに自己都合退職になると失業手当が3ヶ月もらえません。いわゆる待機期間が設けられてしまいます。辞めるつもりがなかった私はいきなり無職になってしまったのですから、何の備えもありません。なのに失業手当はすぐにもらえないのです。これは結構キツいですね。ただ、職業訓練を受けると待機期間が短縮されるので、そのことも狙って早めに申し込みをするつもりです。

 そのハローワークですが、相変わらず旧態依然のやり方に驚きました。とにかく大量の紙資料です。入れていた封筒が破れてしまうぐらいです。そしてもっと驚くのがあらゆる申込書を「手書きで書いてください。」と言われるのです。「パソコンで打つ方が早いんですが、手書きでないとダメなんですか。」と聞くと、「みなさん手書きで書いてますよ。」とそっけない返答でアララとなってしまいました。ハローワークで求人案内も見ましたが、やっぱりIT系の職種募集が多いんですよね。今やIT業界以外でもITスキルは必須ですし、職業訓練のメニューもIT系が半分以上占めています。なのにそれを斡旋しているハローワークが今どき手書きってていうのは「はて?」とずっと首を傾げながら帰路につきました。

 おそらくこういう小さなミスマッチが、社会のあちこちに埋め込まれてしまっていて不具合が生じているから社会がうまくまわらないのでしょうね。そして、それが今の日本の現状かと思ってしまいました。もちろんハローワークには色んな人が来ているので、その人たちに対応する現場の人たちは大変だろうと思います。なのでその人たちは悪いわけではなく、その仕組みを改善できる立場の人が変えていかないのが問題ですね。この辺りは大学と同じ匂いがしました。大学も最近は少し減りましたがそれでも紙資料が多かったですし、相変わらずキャリアセンターは学生に手書きのエントリーシート作成を強要してきたので、何度も担当課長と衝突していました。

 ただ、正直久しぶりに参与観察ができてちょっとワクワクしています。これまで大学での仕事が忙しくてほとんど研究活動ができなかったので、ハローワークでどのような人間模様が繰り広げられているのか、耳を澄まして見聞きしている自分はやっぱり変態研究者だなと思ってしまいました。矛盾をたくさん孕んでいるハローワークが何となく回っているように見えている背景には一体何があるのか、それを調査するために明日もハローワークに行こうと思います。(本当は訓練申し込みの手続きに行くだけです。ちょっと研究者ぽっく書いてみました。)

 これから大学教員を目指す人には、社会の小さな矛盾や違和感を感じることができる感受性を鍛えてほしいと思います。それは「はて?」と思う自分に蓋をしないことだと今の私は思います。

(応募書類に追われてドラゴンズドグマ2ができない元准教授でした。スフインクスの謎難しい〜。はて?これどうやって解くの?)

  

 


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