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涅槃。

 快晴が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今日もルーティンで歩いています。

 今日は私の中で起きている変化について客観的捉えてみようと思います。今日も大学教員の公募書類を作成しつつ、これからある面接に備えるために一人質疑応答していました。時間が30分とあったので、あんまり多くのことを語ることができませんが、ここ最近の出来事があまりにも衝撃的すぎてついつい語ってしまう自分がいました。そして、時折しゃべりながら涙ぐんでしまうので、本番で泣いてしまったらどうしようかと思います。でも、正直もう泣いてもいいやと開き直っているので、それで落ちたら縁がなかったとあきらめることにします。

 今まで自分が話をしていてこんなに泣くことはありませんでした。おそらくこれまでの生涯で流した涙の量と同じぐらい量を、この2ヶ月間で流しているような気がします。体重も10キロ近く落ちました。今もほとんど白湯が主食のようになっていて、脳みそを使うとすぐに疲れてしまいます。そのため最近占い動画を見ながら知らないうちにスマホを握りながら寝てしまっています。ただ、ある意味断食に近いような状態だと思いますので、自分の心の中を見つめるには非常によいようです。頭の回転がものすごく早くなっているのが実感で、実際このnoteもなぜかスラスラと文章が書けてしまうのです。そして、こうやって断食と内観を続けていると不思議と怒りの感情が湧いてこなくなりました。大学にいた時に書いていた記事は常に戦闘的だったと思います。

 今日も見知らぬ親子が、歩いている私を追い越していきました。お母さんと娘さんの二人だったのですが、なぜかお母さんが早足でどんどん先に進んでいくのを、一生懸命娘さんが時折小走りになりながらついて行ってました。娘さんはなんとかお母さんの手を握ろうとしていたのですが、お母さんは拒否して結局見えなくなるまで二人でどんどん歩いていってしまいました。これまでの私であればこんな光景を見ても、おそらく視界に入っていなかったと思います。もし、入ったとしても「お母さんひどいな。」と怒り半分でその様子を見ていたと思います。ところが、今日は違った感情が湧いてきました。まず、お母さんはきっと何が急ぐ事情があるのか、あるいは何か感情的になって余裕がなくなっているのかと思いました。そして、そんなお母さんに娘さんは気を遣って一生懸命後を追っているのかと理解し、思わずその娘さんに「がんばれ。」と心の中で叫んだら、ポロポロと涙が流れました。

 こんな境地に至ったのは始めてなので、まだ自分の中では理解できていないことだらけなのですが、ものすごく感性が鋭くなっていることだけは実感できています。だからこそこれまで見えていなかったことが見えてきました。同時に、心の平穏を取り戻しつつあるような気がします。その影響かわかりませんが、本当に眠いのです。このことをとあるお坊さんが「涅槃」といっている動画があって、思わずこれかと思いました。また、禁断のWikipediaで調べてみると涅槃は生と死を繰り返す輪廻転生からの解放を指すようです。悟りの境地でもあるようです。よく悩みの解消法で「寝れば忘れる」と答える人がいたのですが、これは涅槃に通ずるようです。つまり人は寝ている時は何も考えていないから悩みからも解放されると動画で説明されていました。

 確かに体力が落ちてすぐに疲れて寝てしまっているのですが、怒りの感情がほとんどなく何事にも感謝の気持ちしかない状態になると精神的にはエネルギーが湧いてくるか不思議ですね。見知らぬ学生たちが公園でバスケットボールをしていたのですが、そのボールが私に当たってしまいました。以前の私であれば睨みつけながらボールを返していたと思います。ところが今日の私は「こんなところでバスケットボールが当たるなんて。なんてラッキーなんだろう。」と思って笑顔でボールを返してました。なんかよくわからないですよね。それでもこんな自分ってちょっと好きかもと思うようになってきました。

 これから大学教員になる人はどんなことにも感謝できる人になってほしいと思います。最後まで読んでくれたみなさんに感謝です。


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