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母校。

 明日は暑くなる予報ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私はあまり暑さ寒さを感じないに体質になりつつあります。

 今日は朝から母校に出かけました。大学公募の応募書類を連日作成しているのですが、その中で修了証明書と成績証明書を提出してくださいという大学がいくつかあります。多くは学位記のコピーのみなので、どういうところが提出を求めているか分析してみると県立といった公立の大学が多いことが判明しました。おそらく県の職員採用に準じて募集しているのかと推測しています。その証明書ですが、今は便利な時代になって登録すれば近くのコンビニで出せるようになっているのです。しかし、締切がせまっていたので窓口で直接申請した方が早いと思い、大学まで行くことにしたのです。大学を辞めてから2ヶ月ぐらい経とうとしていますが、それまでほとんど大学のキャンパスに足を踏み入れたことがなかったので、今日はかなり勇気を出して向かいました。

 そんなドキドキしながら大学を向かっている途中で、応募しているとある大学から書類審査通過の連絡が届きました。ちょうどバスに乗っていた時にメールが来たので、それを見た瞬間ボロボロと涙がこぼれて、何も見えないのに外の景色を顔をあげて必死で見ているふりをして、何とか号泣するのをこらえました。まだ、書類審査が通っただけなので何も決まったわけではないのですが、それでも半歩前に進むことができたような気がします。

 さて一人ガッツポーズをバスの中で散々した後、いよいよキャンパスに足を踏み入れました。ちなみに私の母校はかなり大きな大学なので、あちこちに学生がいて以前私が勤めていた大学と比べるとかなり活気があります。母校に来たのは大学院卒業以来なので7年ぶりぐらいなのですが、やはりどこか懐かしさを感じることができるのは、やっぱり大学の良さなのかと思ってしまいました。

 早速窓口で修了証明書と成績証明書を申請しましたが、手数料が1通あたり500円もかかるので結構な出費になりました。証明書を何部からもらった後、せっかく来たの大学院の研究室に寄ってみました。学部棟は人が多いのでザワザワしていますが、大学院の研究棟は大学の一番奥にあって人も少ないので、いつもひっそりとしています。私が研究していたのは、その中でも地下の教室だったのでさらにひっそりしていて、夜遅くまで研究しているとかなり怖い雰囲気になることを改めて思い出しました。大学院生の共同研究室も外から覗いてみましたがもぬけの殻になっていたので少し驚きました。最近大学院に進学する人が減っていると聞いていましたので、共同研究室のスペースも縮小されてしまったようです。こんなところで大学院進学率低下の減少を確認するとは思いもよりませんでした。すでに私の師匠も引退しているので、先生の研究室の表示が空欄になっているのが寂しいなと思いながら研究棟を後にしました。

 そのまま帰ることにしたのですが、いつもと違う道で帰ってみようと思ったら何と大学の中に池があったのです。大学院生時代もその道を何度か通っていたのですが、いつも夜遅くに帰っていたので周りが真っ暗で池があるなんで全く気づきませんでした。足掛け20年ぐらい通っていたにもかかわらず、今日初めて知るなんてこれだから研究というのは辞められないですね。早速noteにあげるための写真をバシバシ撮ってまたバス停まで戻りました。

 久しぶりに大学に行って学生たちが談笑しながら歩いて姿やランチしている姿を見ると、ついついその微笑ましい姿に思わず笑顔がこぼれてしまいました。やっぱり私は大学や学生が好きなんだなと実感しました。この前のnoteで大学教員になるのを諦めようかと書きましたが、でも、もしもう一度チャンスがもらえるなら今度こそ何が何でも学生の成長のために命をかけようと心に誓って帰路につきました。

 これから大学教員になるひとには、キャンパスの何気ない景色でも笑顔になる人になってほしいと思います。私ももう一度自分の笑顔を取り戻すために今できることを精一杯やり続けていきます。

 (久しぶりに電車とバスに乗った元准教授でした。帰りの電車ほとんど記憶がないのはやっぱり年なのかな。)

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