ガンプロ現行体制の終焉と、さらば燻り

気がつくとガンプロ現行体制の興行までラスト一日となっておりました。

最終興行は明日3月28日。東京・上野恩賜公園野外ステージ。
17:30開始の興行です。
https://www.ddtpro.com/schedules/22087

キップもまだ買うことが出来ますので、チケット取り置きのご用命あれば
Yumehito.0922@gmail.comまでご連絡ください。

昨日はガンプロドージョー、ラストの合同練習会。
ガンプロドージョーと言っても、実はDDT道場を間借りさせてもらっていただけで、ガンプロ自体に道場があるわけではないのだす。このDDT道場、立地も環境も有り難すぎるやつで新体制に移行するとなって頭に過ったことの一つにここの道場からバイバイをしなくてはならないことが過りました。

シューズも置きっぱなしにさせてもらっていました。
高校時代から使っていたレスリングシューズ。もう底が剥がれてしまって、テープでぐるぐる巻きにして使い倒しましたが、昨日の練習で御役御免。捨てて帰りました。よく頑張ってくれました。

みっともないレスリングシューズも終焉
捨ててきました

練習という観点で見ると2018年に翔太がガンプロに加入してくれたことがあまりに私の中では大きかったです。それまでは大家代表と自分で新人選手を教えていました。そのレクチャー方法が正しいのか、正しくないのか分からない部分もありながら。団体初期から中期に至っては合同練習会は開かれていなかったこともあり、しっかりとプロレス観がある人が加入してくれたことで、私のプロレスも飛躍することが出来たと感じています。またあーでもなく、こーでもなく、彼とプロレスについて語り合う時間も愛おしく、

プロレスが好きであるという燃料を燃やし続けることが出来たのも彼の存在が大きいです。しっかりと矢印の方向を示してくれた彼の存在はあまりに大きいですし、彼によって沢山の引き出しを開けてもらったと感じています。フリーランスの選択をした彼とまたどこかのリングで再会することがあればそれはまた素晴らしいものになると確信しております。

現行体制が終焉するということを考えた時に、この現行体制である11年とは何だったのか?と考えた時に私にとってこうであったと言えることがあります。

それは"燻るという感情を昇華出来た時間と環境"だったように思えます。

先日、とあるオーディションの撮影に参加しました。
受講者の人たちはさほど私と年齢が変わらない人もいたりして、そこの参加者たちはざっくり言えば"人生を再起させようとしている人たち"でした。もっと踏み込んで言えばみんなが"燻っているという感情"を持ち合わせていたような気がします。

「本当はこういうことがやりたいのに、やれないまま人生を過ごしてきた。」
「もっとこうなってみたいのに、踏み出せないままでは終わりたくない。」

この光景を見ながら、どこかで「ガンバレ☆プロレスっぽいなー」と内心思っていました。
ガンプロっぽいという感想で言葉と感情の変換が正確な形で出来るくらい"ガンプロっぽい"はイメージがしやすいものになっていました。
そんな様々な動機と気持ちを持っている人を眺めていると"かつての自分"とダブります。

何故、かつての自分なのか?と聞かれれば、それは今の自分はもう燻っていないからです。
もっと正確に言うと燻るという感情を燃やし尽くすことが出来た。
ガンプロ現行体制の人たちの支援、協力があって、旗揚げから11年間で私はその感情を昇華することが出来たと言えるからです。

では"燻っている"というのはどういう状態なのでしょうか。

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